2018年7月18日 (水)

世界のLRT・路面電車(30)ブダペスト(ハンガリー)

ハンガリーの首都ブダペストは、ドナウ川をはさむ二つの街、ブダとペストが一つになった都市。その両側をトラムは走る。
Tram_in_budapest
トラム新旧そろい踏み【ブダペスト】
 
川沿いも走り、川を渡る橋もわたり、と大変便利。だが便利すぎるのか、いつ乗っても混雑。もっとも乗り切れないほどでもないし、乗車時間はたいてい短いので、我慢できる範囲。地下鉄も整備されているのだが、こちらはそれほど混雑はしていなかった。

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2018年7月15日 (日)

世界のLRT・路面電車(29)ブラチスラバ(スロバキア)

中欧から東欧にかけての一定規模以上の都市は路面電車網がよく残っている。スロバキアの首都、ブラチスラバもそんな街の一つ。
Tram_in_bratislava
トランジットモールを走るトラム【ブラチスラバ】
 
主要駅や中心部を結び走り、利便性が高かった。写真の車両は古いタイプで、色合いがチェコのプラハを思わせるが、真っ赤に塗装された新型車両も多く走っていた。

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2018年7月12日 (木)

夜の街を(40)ブダペスト(ハンガリー)

ブダペストはオーストリア=ハンガリー帝国下の19世紀末に相次いでつくられた建物が目立つ町。ネオゴシック、ネオルネッサンスなど、昔の建築様式を借りながら権力・財力を誇示するかのような派手派手しい建物が多い。
 
そんな街が映えるのが夜。ドナウ川の主だった建物と橋はライトアップされるのだ。ブダペストに行きたいと思ったのも、ライトアップされたくさり橋を見たかったから。なので、ブダペスト観光の主役は夜。そして、期待のくさり橋を上回り、最も強烈だったのがこちら、国会議事堂。
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まさにドナウ川の真珠。【ブダペスト】
 
ネオゴシックの絢爛豪華な建物が、強烈な光に照らされ闇夜に浮かぶ。川面に映える光と相まって、その姿はまさに「ドナウ川の真珠」であった。

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2018年7月 9日 (月)

世界の主食(21)オーストリアのカイザーゼンメル

ヨーロッパの中央に位置するオーストリアでは主食は当然パン。中でもカイザーゼンメルまたはカイザーロールと呼ばれるロールパンが定番。5本の切り込みが入れられているのが特徴。
Kaisersemmel_at_obertraun
ホテルの朝食にて【オーバートラウン】
 
ホテルで朝食を食べると必ずこのパンがあった。オーストリアだけでなく、ハプスブルク王朝の支配下では今で普及しているとのことで、ブダペストのホテルでもこのパンを食べた。
 
オーストリアの名物料理というのはたいてい、その発祥はオーストリア以外のハプスブルク家統治下の帝国領土にあることが多く、オーストリアの食文化があまり強い発信力を持たなかったことがうかがわれる(だいたい、ゲルマン系の国は食事の評判がよろしくないようで)。しかし、カイザーゼンメルはオーストリアから帝国各地に広がって行ったよう。シンプルながら、外はカリッと、中はもちっとして、だいたいおいしくいただいた。

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2018年7月 6日 (金)

旅の飲み物(36)オーストリアのメランジェ

日本でウィンナー・コーヒーといえばホイップクリームを載せたコーヒーのことだが、ウィーンではそう言っても通じない、というのは有名な話。オーストリアではホイップクリームを載せたコーヒーはアインシュペナーという名前である。コーヒーカップではなくグラスに注がれて供される。
 
ウィーンでよく見かけたコーヒーはメランジェだと思う。泡立てたミルクを入れたコーヒーで、イタリアで言えばカプチーノだ。しかし、カフェによってはメランジェとカプチーノが両方、メニューに載っている場合もあった。一体、何が違うのか。
 
カフェ・シュヴァルツェンベルクのメニューには、「ウィーナー・メランジェ」は「クリーミーなミルクとミルクの泡付きのスモール・エスプレッソ」、「カプチーノ」は「半流動体(semifluid)のミルクの泡入りのダブル・エスプレッソ」とあった。
 
一方、シェーンブルン宮殿のグロリエッテのカフェのメニューの説明は「メランジェ」は「ミルク入りウィーン風コーヒー、ミルク入りの薄めたシングル・エスプレッソ」、「カプチーノ、カフェラテ」(雑な表記だ)は、「エスプレッソにミルクを加えたもの」とのこと。
Melange_at_vienna
グロリエッテでメランジェ【シェーンブルン宮殿(ウィーン)】

違いがよく分からないが、カプチーノよりもコーヒー(エスプレッソ)は薄味ということだろうか。ネットで調べても、みな思い思いの自説が展開されており、これだという決まりはないようだ。
 
いずれにしても、あたたかいミルクとコーヒーの組み合わせは、たいていはずれがない。オーストリアで飲んだメランジェも、いずれも美味かった。
 
そしてオーストリアのカフェでは、上の写真にも写っているように、たいていは水が付いてきた。ワインも水付き、コーヒーも水付き。おいしい水の国ならではか。

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2018年7月 3日 (火)

旅の酒(15)オーストリア(ヴァッハウ渓谷)の白ワイン

ヴァッハウ渓谷のドナウ川下りでは、川沿いの小さな町の周りに、谷を段々畑状に、あるいは狭い平地にびっしりと、ブドウ畑が広がっているのが見える。となれば、遊覧船から降りて街歩きする際は、ワインをいただこうというのが定番の観光メニューとなる。
 
ということで、デュルンシュタインでケーンリンガー城跡への上り下りにつかれた足を休めるべく入ったレストランで、冷えた白ワインを注文。
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ワイングラスも目盛り付き【デュルンシュタイン】
 
オーストリアではたいてい、ワインにチェイサーとなる冷や水が付いてきた。海外では食堂で出てきた水はなるべく飲まないようにしているのだが、オーストリアは水道水も飲める国と聞いていた。なので、安心してごくごくといただいた。ワインもうまいが、水もうまい。いい国。

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2018年6月30日 (土)

旅の酒(14)ハンガリーのトカイワイン

ハンガリーのトカイ地区(及びスロバキアの隣接地区)では、世界三大貴腐ワインの一つ、トカイワインが名産。貴腐ワインとは、糸状菌(カビ)の一種、ボトリティス・シネリアが感染することで脱水が進み、糖度の上がったブドウからつくられる白ワインである。ただ、それだけだとものすごく甘くなるので、同地区でつくられるワインとブレンドされる場合が多い。
そんなトカイワインの「スイート」をブダペストのペスト地区のドナウ川沿いの観光客向けレストランでいただいた。
Tokaji_wine_at_budapest
ピアノとバイオリンの生演奏付き【ブダペスト】
 
貴腐ワインは高級品とされるが、いただいたものは高級感を感じない、ただの甘い飲み物。舌が肥えていないので何とも言えないが。
 
翌日、ブタ地区のやはり観光客向けのレストランで、トカイワインの「ドライ」をいただいた。こちらは甘みのない、ただの白ワイン。見た目は黄金色に輝いていたが。

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2018年6月27日 (水)

国境を越えろ(18)ヘジェシュハロム(ハンガリー)、Bruck an der Leitha(オーストリア)

この度4回目の国境越えは、ハンガリーの首都ブダペストから、オーストリアの首都ウィーンに向かう高速列車「レイルジェット」にて。例によってシェンゲン協定同士の国境なので、何もない。と思ったら、今回は違った。ハンガリー最後の駅、ヘジェシュハロム駅で何やら警官が乗り込んでくる。同駅を出発するとすぐに警官――オーストリアの警官であった――が列車の前と後ろから身分証のチェック。
Hegyeshalom_station
ヘジェシュハロム駅
 
車窓を見るとずっと畑が続く。どこが国境なのかさっぱりわからない。警官に次いでオーストリア連邦鉄道の車掌が検札も始めた。
 
食堂車の方に向かって移動すると、警官に囲まれている乗客がいた。狭い列を警官4人が立ちふさいで、こちらも動けず、待たされる羽目に。警官の一人が何やらタブレットで調べている。結局、おとがめなしに終わったようだが、何事だったのか。後ろ姿しか見えなかったが、アラブ系の男性に見えた。見かけで疑いをもたれたのか。嫌な時代である。
 
ハンガリー最後の駅から20分ほどでオーストリア最初の駅、Bruck an der Leitha駅に到着。もっとも扉は開かない。警官たちが降りていく。そのための停車だろうか。
Bruck_an_der_leitha_station
Bruck an der Leitha駅

その後、食堂車でハンガリー・フォリントのコインを使おうとしたら、受け取りを拒否された。国際列車ではないのか。メニューにはフォリントでも値段が書いてあったではないか。余った小銭を処分する計画はあえなく挫折。

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2018年6月24日 (日)

国境を越えろ(17)シュトゥーロヴォ(スロバキア)、Szob(ハンガリー)

チェコ鉄道の車両で運行される国際特急ユーロシティで、スロバキアの首都ブラチスラバからハンガリーの首都ブダペストへの旅。スロバキアの最後の駅はシュトゥーロヴォ。ハンガリー語ではPárkány。駅名票には両国語で。
Trovo_station
シュトゥーロヴォ駅
 
両国はシェンゲン協定締結国なので、何事もなく列車は進む。国境と思しき川を越えて、10分弱でハンガリー最初の駅、Szobに到着。
Szob_station
Szob駅。右側に小さくハンガリー国旗が見える。

心なしかハンガリーに渡ってから景色に緑が増えた気がする。しかし、それ以外は何も変わらない。話す言葉も、通貨も異なるのであるが、特急で走り抜けている間はわからない。ハンガリーに入ったことを実感するのは、列車を降りてから、ということになる。

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2018年6月21日 (木)

国境を越えろ(16)マルヒェック(オーストリア)、ブラチスラバ(スロバキア)

世界の国の首都と首都との間の距離が最も近いのは間違いなくイタリア(ローマ)とバチカン市国との間であろう。ローマの中にバチカン市国があるのであるから、これ以上近い組み合わせはなかろう。そうした例外を除けば、おそらく、オーストリアの首都ウィーンと、スロバキアの首都ブラチスラバが最も近い首都なのではなかろうか。両都市間は列車で70分弱。それも特急ではなく、REXという準急のような列車で、である。特急を走らせるような距離ではないのだ。
 
ウィーン中央駅を出た列車は40分弱でマルヒェック駅に到着。ここがオーストリア最後の駅である。
Marchegg_station
マルヒェック駅

同駅を出ると数分で川を渡る。国境になっている川で、スロバキア語でモラヴァ川、ドイツ語でマルヒ川と呼ばれる。ドナウ川に連なる川である。残念ながら夜間、通ったので、真っ暗で何も見えず。
 
国境を超えると心なしスピードが上がったように感じた。そして5分ほどでスロバキア最初の駅、ジェヴィーンスカ・ノヴァー・ヴェス駅に到着。ここはすでにブラチスラバ市内である。ブラチスラバは、国境に接する首都なのである。この駅の近くにはフォルクスワーゲンの工場があることで知られる。
Devnska_nov_ves_station
ジェヴィーンスカ・ノヴァー・ヴェス駅【ブラチスラバ】

ここから10分強でブラチスラバ中央駅に到着。この間、パスポートチェックの類は一切なし。どちらもシェンゲン協定国、国境を越えたと感じるのは、駅名票などの文字だけであった。

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2018年6月18日 (月)

国境を越えろ(15)ザルツブルク近郊(ドイツ、オーストリア)

ドイツ・バイエルン州のミュンヘンとオーストリアのウィーンは高速列車「レイルジェット」で結ばれている。ミュンヘンを出発し、最初の停車駅がザルツブルク。オーストリアである。
 
出発して1時間25分ほどしたところで、列車はドイツ最後の駅を徐行で通過。そして、川を渡る。おそらくこれが国境。
Border_between_germany_and_austria
国境の橋【ザルツブルク近郊】
 
川を越えて最初の駅を通過する。「ザルツブルク何とか」と書いた駅名が見える。オーストリアに入った。なんとなく雰囲気が変わった気がする。防音壁だろうか。それぐらいで、特段の変化もなく、国境から5分程走るとザルツブルク中央駅に到着。
 
シェンゲン協定内であるし、同じドイツ語圏でかつては同じ国だったこともある両国。国境を越えたという感慨はまるでなかった。

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2018年6月15日 (金)

上から目線(25)クリッペンシュタイン山のファイブ・フィンガーズ

ハルシュタット近くのクリッペンシュタイン山にはロープウェーが整備され、また山の上も遊歩道が整備され、手軽にザルツカンマーグートの山並みの景色を楽しめる。ロープウェーのクリッペンシュタイン山上駅から歩いて20分ほどのところにある展望台が「ファイブ・フィンガーズ」。
5_fingers_on_mount_krippenstein
5つの指が張り出している【クリッペンシュタイン山】
 
5本の指のような形状で、崖から外へと飛び出ている。真下には湖が広がるのだが、残念ながら眼下は霧に覆われ、ろくな眺めは見られなかった。が、ここまでに至る遊歩道から見える山並みは美しく、それでもう割と満足。

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2018年6月12日 (火)

空港連絡鉄道(35)ウィーン空港駅

ウィーン空港駅とウィーン市街の間は鉄道で結ばれている。空港アクセスのために運行されている私鉄「シティ・エアポート・トレイン(CAT)」がウィーン・ミッテ駅までノンストップで16分で結ぶが、片道11ユーロと割高。30分に1本。
ウィーン・ミッテ駅までは、オーストリア連邦鉄道(ÖBB)の運行する近郊列車「Sバーン」の「S7」系統でも行ける。こちらは各駅に停車し所要23分、4.1ユーロで、やはり30分に1本。安いが、普通の電車なので、荷物置き場などはない。
実際に利用したのはÖBBの高速列車、レイルジェット。ザルツブルク方面及びグラーツ方面とウィーンを結ぶレイルジェットの一部がウィーン空港駅まで運行しており、ウィーン中央駅とウィーン空港駅間のみでも利用できる。所要15分ほど。だいたい30分に1本。2等車であればSバーンと同じ4.1ユーロ。空港駅・中央駅間の利用者は少なく、車内は空いていた。
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ウィーン空港駅に到着したレイルジェット

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レイルジェット車内

ÖBBとCATは運行する会社が異なるため、券売機や窓口も別々である。

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2018年6月 9日 (土)

空港連絡鉄道(34)ミュンヘン空港ターミナル駅

ドイツ第二の空の玄関口、ミュンヘン空港には近郊鉄道であるSバーンが乗り入れる。空港ターミナル駅からミュンヘン中央駅までは11.6ユーロ。中央駅に向かうのは1番のSバーンと8番のSバーンで、それぞれ20分おきに運行。ややこしいことに両者の経路は異なるが、ともに中央駅にたどり着く。今回の旅行では8番のSバーンを利用したが、こちらは中央駅まで40分強。1番だと45分ほどのはず。中央駅以外にも市内の駅に停まっていくので、駅によっては1番の方が早い。
Munich_airport_terminal_station
8番Sバーン【ミュンヘン空港ターミナル駅】
空港アクセス用の特別な列車ではなく、普通の列車なので、車内もいたって普通。
Inside_of_sbahn_of_munich
8番Sバーン車内【ミュンヘン】
中央駅まで40分以上かかるというのは、ヨーロッパの空港としては遠い方だろう。かつては上海浦東空港と同じタイプのリニアモーターカー「トランスラピッド」(もともとはドイツの技術)を走らせ、10分で結ぶ計画があったようだが、高コスト故にとん挫したらしい。残念。

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2018年6月 6日 (水)

オーストリア旅行(10)実用情報

オーストリアはガイドブックが充実しているし、ウェブでも簡単に検索できるが、参考までに。
■ザルツブルク

・ザルツブルク中央駅のロッカー:2ユーロ

■ハルシュタット、オーバートラウン
・ハルシュタット駅は無人駅でロッカーや荷物預けはない。また、崖と湖の間を縫うように線路が走っていて、駅の周囲には店の類は一切ない。というか自動車道がないと思われる(湖沿いの遊歩道・自転車道とはつながっている)。
・「ダッハシュタイン・クリッペンシュタイン・ザイルバーン」(ロープウェー)乗り場のロッカー:1ユーロ
・同ロープウェーの「パノラマチケット」(下の駅からクリッペンシュタイン山上駅までの往復):30.9ユーロ
・同ロープウェーの山の下の駅からハルシュタット(Hallstat-Lahn):バスで約10分、2.2ユーロ。1時間に1本程度運行。
・ハルシュタットのツーリスト・インフォメーションは荷物を預けられるが、往訪時は14時までとのことだったので、利用せず。塩坑へのケーブルカー駅のロッカーは1時間2ユーロ。

■ヴァッハウ渓谷
・ザンクト・ペルテン駅のロッカー:2ユーロ
・メルク駅にもロッカーがあった。
・遊覧船の桟橋にはロッカーはない。

■ブラチスラバ
・城壁:聖マルティン大聖堂の近くに市街を囲んでいた城壁の一部が残っており、歩くことができる。毎日10時~20時、無料。

■ブダペスト
・ドナウ河夜景遊覧船:Legenda社を利用。20時20分出港で所要1時間弱。18.33ユーロ(5500ハンガリー・フォリント)。ネットで予約。https://legenda.hu/en
・ブダペスト東駅の国際線切符売り場:正面から入ってまっすぐ進み、エスカレータでホームのある2階へ上がる。向かって左側に売り場がある。

■ウィーン
・シュテファン寺院は、無料で入れるエリアもあるが、身廊中央部は金をとられるうえ、北塔、南塔、宝物館、カタコンベ(ガイドツアーのみ)もそれぞれ金をとられる。全部行くのであれば「オール・インクルーシヴチケット」(14.5ユーロ)が便利。クレジット・カードは使えなかった。
・王宮(銀器コレクション、シシィ博物館、皇帝の部屋)とシェーンブルン宮殿は、セットのチケットである「シシィ・チケット」をネットで事前に購入しておくのがおすすめ。29.9ユーロ。シェーンブルン宮での通常と入場券は入場時刻が指定されているが、シシィ・チケットの場合はいつでも入ることができる。
・王宮博物館と美術史博物館に両方行くならコンビ・チケット(20ユーロ)がおすすめ。

・Wiener Royal Orchestra:観光客向けの演奏会を行う。鑑賞した「Mozart Strauss Konzerte」は20時20分スタート。会場はリンクに面したリッツカールトンホテルの裏手にあるベートーベン広場の隣の学校(ギムナジウム)の3階講堂(パンフレットには「インペリアル・ホール」と大層な名前が記載されている)。値段は4種類あり、下から2番目の「シルバー」が44ユーロ、ただし16時半で美術史博物館の前では10ユーロ割引で販売していた。オーケストラと称しているが、ピアノを含む10人編成で指揮者なし。これに歌手2人、バレエダンサー2人が適宜加わる。https://www.royal-classic.at/
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コンサート会場のギムナジウム。19世紀の建築。【ウィーン】

■グラーツ
・グラーツ中央駅のロッカー:2ユーロ。

■鉄道
・私鉄「ウェストバーン」:ウィーン~ザルツブルク間を運行する鉄道会社。線路や駅はオーストリア連邦鉄道(ÖBB)と同じ。ÖBBのレイルジェット(特急)とほぼ同様の停車駅の列車を30分おきに運行し、所要時間は大体同じ(レイルジェットより少し早い)、運賃・料金はÖBBより安い。駅には広告があるだけで切符売り場や券売機はない(駅にあるのはÖBBの券売機で、これでは買えない)。切符はウェブで事前に予約するか、車内で購入する。ÖBBの列車検索でも出てくる(WBと表示される)。なお、ウィーン西駅発着の系統と、ウィーン・プラーターシュテルン駅発着(ウィーン中央駅やウィーン・ミッテ駅も通る)の系統とがあるので注意。https://westbahn.at/en/
・ブラチスラバ中央駅→ブダペスト西駅:ユーロシティ(国際特急)で16.4ユーロ、うち2ユーロは座席指定料金。所要2時間20分。
・ブダペスト東駅→ウィーン中央駅:レイルジェット(特急)10,230ハンガリー・フォリント(約4,300円)。座席指定料金を含まず。非常に混んでおり、座席指定すべきであった。所要時間2時間40分。

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2018年6月 3日 (日)

オーストリア旅行(9)グラーツ

5月7日
トラムとUバーンを乗り継いでウィーン中央駅へ。クロワッサンサンド、ドーナツ、メランジェを買い込み、6時発のレイルジェット・グラーツ行きに乗車。割と景勝ルートだが眠いのでうつらうつら。8時35分頃にグラーツ中央駅に到着。荷物をロッカーに預け、水などを調達し、市内の地図などを手に入れ、トラム7番で7分程で旧市街の中心、ハウプト広場へ。広場から伸びるヘレンガッセ沿いには壁に絵を描いた建物が並ぶ。ヘレン・ガッセを少し歩いて市教区教会へ。ステントグラスが美しい。その中にヒットラーとムッソリーニがキリストを迫害している者の中に紛れている。よく見ないとわからない。

間違えてヘレンガッセの南側へ。ここらも感じのいい旧市街の商店街。歩いていて楽しい。ハウプト広場に戻り、さらに歩き、シュロスベルクのリフト(エレベーター)へ。リフト乗り場の周りはトロッコ列車の線路のようなものがある。第二次世界大戦時の空爆を避けるために地下にトンネルが張り巡らされ、それを活用した遊戯施設のよう。そしてリフトで山上へ。そこにあるのはグラーツのシンボルである時計塔。1215年の記録に登場するという歴史あるもの。時計塔の下のテラスは花壇が整備され、そこから時計塔を撮るとフォトジェニック。
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グラーツの時計塔

リフトで下へ降り、シュポアガッセを進み、やや迷ったが元・王宮にあった二重螺旋階段へ。グラーツにはハプスブルク家の王宮があったが、今はこの階段しか残っていない。二重の螺旋階段は3か所の踊り場で出会いながら上がっていく。子供の団体とぶつかる。遠足であろうか。

さらに近くの大聖堂へ。トルコ軍襲来などが描かれているという外壁が残るが、古すぎてよくわからない。さらに隣のマウソレウムへ。皇帝フェルディナンド2世の霊廟だが、工事中で中に入れず。外から少し覗く。塔には上がれるようだったので上る。網越しに街を見下ろす。

そして降りていくと、下から「ハロー」という大声が響いてくる。嫌な予感がする。とりあえず「ハロー」と答えてみる。下からまた「ハロー」。どうやらこっちに向かって言っているのではない。慌てて降りていくと――なんと鍵が閉まって出られない。老夫婦が外に向かって助けを求めている声であった。結局、外にいたスタッフがカギを持ってきて一件落着。閉じ込められたのはサンティアゴの空港のエレベーター以来だ。

その後、地元(たぶん)の白ワインを嗜んだ後、6番トラムで中央駅へ。そして12時25分頃発のレイルジェット・プラハ行きに乗車。チェコ鉄道の所有ないし運営らしく、車体やいすの色が違う。また、国際列車だからか、あるいはチェコ鉄道の流儀なのか、列車の時刻表が4人掛けの席には置いてある。何気なく見ていると、「セメリンク駅」の文字が。聞き覚えのある地名だ。セメリンク鉄道とは世界遺産になっている鉄道。慌てて調べると、ウィーン・グラーツ間の列車は通るらしい。危うく気が付かず通り過ぎるところだった。眠さをこらえて車窓を見続ける。

13時半にミュルツツーシェラーク駅を出発。ここからセメリンク鉄道の区間。よくみていると、石積みの曲線を描くアーチ橋などを時々通っていく。トンネルも多い。スピードも明らかに落としている。難所ということであろうか。13時45分にセメリンク駅に到着。建設に貢献した技師の記念碑が見える。そして14時15分頃にグログニット駅を通過するあたりで、時速60㎞だったスピードが急に上がる。ここでセメリンク鉄道終了。

その後、15時過ぎにウィーン中央駅に到着。10分後のウィーン空港行きのレイルジェットに乗り換えて、15分ほどで空港に到着。ああ、もう少しでこの旅も終わる。そんな感慨にとらわれる。機械でチェックインすると、2枚目の搭乗券が印刷できない、ルフトハンザのカウンターに行けとの指令が表示される。はいはい。機械のチェックインでスムーズに発券できたためしがない。そしてルフトハンザのカウンターなどどこにもない。大方、ルフトハンザ傘下のオーストリア航空のカウンターに行けとの意味なのであろう。これから搭乗するのはオーストリア航空、そしてここはオーストリア、周りはオーストリア航空のカウンターだらけなのだ。その程度の表示のカスタマイズもしないのか。

空港内で最後のメランジェを飲み、18時10分頃発のオーストリア航空に搭乗。やたら揺れるフライト。

5月8日
10時間40分ほどのフライトで10時50分頃に香港に着陸。眠り足りない。チキンとキノコの煮込みみたいな中華料理をいただく。なんかフラフラ。気付けにコーヒー(お湯入りエスプレッソ)を飲む。

そして15時50分、悪天候で1時間ほど出発が遅れたANA機で成田へ。

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2018年5月31日 (木)

オーストリア旅行(8)ウィーン

5月6日
「ウィーンのガウディ」の異名を持つ、20世紀の建築家、フンデルトヴァッサーの手による公共建築「フンデルトヴァッサー・ハウス」の外観を見学した後、Uバーン4号線でシェーンブルン宮殿へ。が、一駅乗り過ごしてしまう。徒歩圏ではあるが。8時半頃に宮殿内へ。まずはメインの建物へ。マリア・テレジアがロココに改築した部屋などをめぐる。特に大ギャラリーは華やかで明るいが、派手派手しくなく上品さをぎりぎり保った部屋。中国の漆器で壁を埋め尽くした「漆の間」も豪華だが落ち着いている。インドのムガール帝国の宮廷生活を描いた細密画を壁にコラージュした部屋も面白い。また、ナポレオン1世の退位後、ハプスブルク家出身の妻マリー・ルイーズとの間の息子(ナポレオン2世)がウィーンで暮らしたエピソードも興味深い。

45分ほどで見学終了。続いて庭園へ。残念ながら花壇に花がまだない5月。35分程歩いてグロリエットへ。宮殿と市街を望む。疲れたのでカフェへ。モーツァルト・トルテ(甘くて美味)とメランジェ(これもどこでもうまい)で一休み。
Schnbrunn_palace_in_vienna
噴水越しに見るシェーンブルン宮殿と庭園【ウィーン】

11時に出て40分ほどでシェーンブルン駅に到着。Uバーン4号線でケッテンブリュッケンガッセ駅で下車し、駅舎と近くにあるマジョリカハウス(ともに19世紀末のオットー・ヴァーグナー作)を見学。そして再び4号線でカールスプラッツ駅へ。旧駅舎の「オットー・ヴァーグナー・パビリオン・カールスプラッツ」は今日は入場無料。さらには12時半にセセッシオン(分離派会館)へ。残念ながら外装工事中。中のクリムトの「ベートーベン・フリーズ」を見学。日本語リーフレットをもらうが説明が難解。考えるより感じろということか。

その後、近くのケバブ&ピザのファーストフードでケバブの昼食。肉はうまい。付け合わせのフライドポテトもカリッと揚がっている。どうもこの国は手軽な食事は割とうまく、ちゃんとした食事はそうではない傾向にあるように感じる。食後、外に出ると、大量のランナーが走っている。何事か。給水ポイントの周囲は大量の紙コップ。

次いで国立オペラ座へ。14時スタートのガイドツアーへ。劇場自体は意外と派手ではない。舞台裏も見学するが、奥行きがかなりあり、天井も高い。舞台は地下に20mも下がるという。舞踏会の際は、座席を外して板をはって、舞台と同じ高さにして全体が舞踏場になる。劇場内とは対照的に、階段やサロンなどの天井や柱などは大変豪華。50分弱でツアー終了。

オペラ座前からトラムD番に乗ろうと思ったが、停留所の待ち時間が表示される電光掲示板に「Times for Life」と意味不明な文字が。何かと思って調べると、先ほど遭遇したランニングイベントの名称。つまり運行休止中のよう。さらにそれとは関係なく、隣の停留所近くで工事しているという紙もかかっている。よくわからないが「リンク」を歩き、隣の停留所へ。疲れたのでインペリアルホテル付属の「カフェ・インペリアル」で休憩。上品な甘さのインペリアル・タルトとブラウナー(ミルク付きエスプレッソ)をいただく。これぞ思い描いていたウィーンのカフェのイメージ。

そしてシュヴァルツェンベルクからトラムD番でベルベデーレ宮殿の上宮へ。閉館が迫っている。ここではクリムトの「接吻」をはじめとした諸作品や、エゴン・シーレなど、世紀末美術を代表する画家たちの作品を鑑賞。同時代のムンクなども混ざっている。体中が痛い。1時間20分ほどで出て続いて庭園へ。まずは上宮の上、続いて上宮と下宮の間。40分程歩いて下宮に到着。トイレがあるが有料。手持ちのコインがないことが懸念されたが、1枚だけあった。よかった。が、コインを入れて少し待ってから開けろ、と微妙なことが書いてある。案の定、タイミングがずれた。押しても叩いても開かない。0.5ユーロのコインをかっさらわれて終わった。ひどくむなしい。

次のトラムを15分程待ち、71番トラムでシュヴァルツェンベルクへ。10分ほど歩いてカール教会へ。外は威圧的デザイン、中は白と茶色の明るい大理石。煌びやかで軽やか。天井画修復用の足場が組まれ、そのエレベーターに観光客も乗って、天井画を間近で見れる。下では2、3人がオペラか何かのレッスン中。

その後、オペラ座前から2番トラムに乗って、国会議事堂、市庁舎、ブルク劇場といったリンク沿いの19世紀建築を眺める。オペラ座に戻り夕食場所を探し、結局歩き方掲載のレストランへ。赤ワインと子牛のウィーナーシュニッツェルを。ともにうまい。進められるがままに注文したクランベリーをソース代わりに。

食後、オペラ座近くにある有名な「カフェ・ザッハ」へ。が、ホテル・ザッハに入っている建物にはカフェが2軒。テーブルにオリジナルのザッハ・トルテが何とかと印刷されている方のカフェへ行くが、併設(?)の土産屋のスタッフに聞くと、「カフェ・ザッハ」はもう1軒の方だという。なのでそちらへ。そして本家本元ザッハ・トルテとブラウナー。トルテ内の杏子のマーマレードと添えられたホイップクリームで、甘さを緩和しながら食べる感じ。食後、1番トラムでリンクを半周し、建物のライトアップを鑑賞。食べ過ぎで気持ち悪くなった。

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2018年5月28日 (月)

オーストリア旅行(7)ウィーン

5月5日
ホテルで朝食。コールド・ミールのみだがコーヒーはポット入りでまともなフィルターコーヒー。トラムとUバーン(地下鉄)を乗り継いでシュテファン寺院へ。脇の祭壇でミサ中。内陣は9時オープンとのことでまだ開いていない。午後また来ることにしつつ10分程滞在。歴史を感じさせる内部の空間。ブダペストとは違う本物感。

寺院の周りを一周した後、グラーベン通り、コール・マルクトと歩く。まだ店は開いていないが、高級ブランドばかり。そして王宮前のミヒャエル広場に到着。王宮の建物の軸と、コール・マルクトの通りの直線と、角度が少しずれているのが不思議。広場に面して建つロースハウスは装飾を排除した近代建築で、できたときは大論争になったらしいが、今見ると柱に使われている大理石のような石の模様が目立ち、それほどシンプルには見えない。

9時5分に王宮へ。まず銀器コレクションに入場。15~19世紀に王宮で使われた膨大な食器のセットが展示され、銀器だけでなく陶磁器なども。説明にはフランス、イタリア、イギリスなどとのやり取りが頻繁に登場。ナプキンの畳み方も一つの文化として紹介される。もっとも失われつつあるらしいが。

20分ほどで続いてシシィ博物館及び皇帝の部屋へ。シシィとは皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の妃、エリザベートの愛称。皇帝の片思いだったようで、部屋は別々、皇帝の部屋には妻子の写真が飾られているのに、エリザベートの部屋にはその類はほとんどない。こちらは30分ほどで終了し、続いて王宮宝物館へ。目玉は1602年のルドルフ2世の王冠。その他、ハプスブルク家のお宝を大量に展示。お宝の製作地は、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、トルコなど。神聖ローマ皇帝の選び方なども解説され、興味深い。1時間ほど滞在。

続いて国立図書館プンクザールへ。天井が高く、本は上の方にも所蔵されているので、取り出すためには移動式の階段を使わなければならない。機能性は低そうである。教会などでよくみるドーム建築を図書館に使い、明るい色調の天井画に、重厚感ある大理石の柱や壁、それにたっぷり注ぐ太陽光で、いつまでも眺めていたい部屋。だが、30分ほどで退散。

コール・マルクトに近い路地にテーブルを広げるレストランで昼食。豚肉のウィーナーシュニッツェルなど。従業員が吸うタバコの煙が、風に乗って客席に運ばれる仕組み。そしてクレジット・カードが使えない。ろくでもない。

食後、シュテファン寺院へ。まず金を払って内陣の中へ。ゴシック風の高く上へと伸びる柱が作る天井高い空間。何やらオーケストラがリハーサル中。続いて南塔へ上り、見張り台へ。四方に窓のある小部屋で、15世紀から1956年まで監視員が常駐していた。螺旋階段を降りる。目がまわり、膝はがくがく。続いて隠し扉のようなエレベーター(係員がいないと入れない)で宝物館へ。王宮の宝箱を見てきたばかりなのであまりインパクトを感じない。さらに北塔に上る。ウィーンは上から見て美しい都市ではない。
St_stephens_cathedral_in_vienna
聖シュテファン寺院【ウィーン】

そして最後に寺院地下のカタコンベ・ツアーへ。ハプスブルク家は死後、心臓とそれ以外の内臓を分けてツボに入れ、身体はワックス漬けにしてミイラにして、それぞれ別の場所に保管したというが、日本人的にはバラバラでは成仏できない気がして気の毒。さらに公共墓地だった空間にはむき出しの人骨が大量に。

グロテスクな見物をした後は、コール・マルクトにに面するカフェ・デーメルへ。店内には行列ができているが、レジの隣にあるカウンターは開いている。注文の仕方がよくわからないが、とりあえず座る。レジでケーキ(アプフェルシュトゥルーデル)を頼み、カウンターでポット入りコーヒー(ミルク付き)を注文。コーヒーは熱いうちはうまい。ケーキは…まあアップルパイの類はたいていうまいものだ。店員の中年女性は不愛想さというか、客の目も見ずにサービスしており(一方で店員同士で話しているときは楽しそう)、不快。

16時35分頃、美術史博物館へ。入口近くで、観光客向けコンサートのチケットを売っている。昨日のが良かったので、迷う。が、閉館は18時だと教えられ、まずは美術鑑賞へ。古代エジプトの展示室の中にクリムトの「Nuda Vertas」が。何千年と生き抜いてきた彫像と並ぶと見劣りしてしまい、ちょっとかわいそうな展示の仕方。閉館時間が迫っているので、古代ギリシャ・ローマの展示室は駆け足で。展示物だけでなく、建物自体がこれでもかというほど豪華なつくりで、そちらも見ごたえがある。その中にクリムトの描いた壁画がある。クリムトの没後100年の今年、特別に階段が設置されて、そうした壁画を間近で見れるようになっている。怪しい目つきの女神たちが美しい。

その後は、フランス、イタリア、スペインの絵画の一連の展示へ。カラバッジョ、ベラスケス、ベリーニ、ラファエロなど。野菜などを使って肖像画を描いたアルチンボルドの連作「夏」「冬」「火」「水」も並べて展示されている。

さらに最も有名なドイツ、フランダース、オランダの絵画の展示。ブリューゲル(父)の油絵は40点ほどしか残っておらず、そのうち12点がここ美術史博物館にあるとのこと。彼の描くモブ・シーンは手塚治虫にも通じる面白さではないか。さらに、ヴァン=ダイク、フェルメール、デューラー、ルーベンスも。時々、現代美術が混ざって展示されている。そういう特別展なのだろうか。

こうして閉館の18時まで駆け足で鑑賞。出ると、チケット売りがもう店をたたんでいるところ。声をかけてチケット購入。その後、食事場所を求めてリンク(環状道路)沿いを歩く。やっと見つけて入った店は、後から調べたら歩き方にも載っているカフェ・シュヴァルツェンベルクであった。バイオリンとピアノの生演奏付き。まずはビール(よい苦み)。そしてターフェルシュピッツ。ホースラディッシュとリンゴを混ぜたようなソースや、よくわからないクリームソースが美味(肉は…)。せっかくカフェに入ったので、調子に乗ってホイップ・クリームを載せたコーヒー「アイン・シュペーナー」を。クリームと一緒にしてしまうと、コーヒーのうまさがわからなくなる気がする。

食後、今夜のコンサート会場へ。チケット売りがくれたパンフレットには、会場の写真に「インペリアルホール」との文字が添えられているが、建物の名前が書いていない。地図を見ても名称の記載なし。地図アプリで検索すると、どうやらギムナジウム(日本の中学・高校に相当する学校)。場所はリンクに面したホテル、リッツカールトンの裏手にあるベートーベン広場の隣で、立地は良いが。

現地に行ってみるとおそらく19世紀末から20世紀初頭の建築のようでなかなかごりっぱ。校内に入ると学校関係の掲示板なども見える。そして3階の講堂が今日の会場。確かに壁画や柱の装飾もあり、写真は嘘ではないが、印象がだいぶ異なる。何より壁面はほぼ全部が窓ガラス。このうち中庭に面している方は開け放たれている(それでもやや蒸し暑い)。音響的にはいかがなものかとも思うが、観光客向けの気楽なコンサートだし、ということであろう。それでも(直前で10ユーロ割引でも)44ユーロもとられたのであるが。

そして20時20分に「Wiener Royal Orchestra」による「モーツァルト・シュトラウス・コンサート」が開演。総勢10名で指揮者がおらず、どちらかというと室内楽か。時折、テノールとソプラノ、そして男女のバレエ・ダンサーも加わる。前半はモーツァルトで、トルコ行進曲は自由なアレンジで(元曲を知っているわけではないが)、ピアノとフルートがかっこいい。後半はシュトラウス家その他同時代の作曲家による楽曲。狭いステージながら存分に踊りまくるダンサーにプロ根性を感じる。そして最後は今夜もラデツキー行進曲。

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2018年5月25日 (金)

オーストリア旅行(6)ブダペスト、ウィーン

5月4日
6時45分頃、ホテル併設の温泉スパへ。入口の部分はアールヌーボー様式の豪勢なつくり。仕組みがわからず右往左往し、着替え用のキャビン(個室)が見つからずうろうろしていたら、階段の踊り場にあるおまけみたいなロッカーに案内される。まあよい。まずはスイミングプール。冷たい。隣にある小さなプールへ。こちらは暖かい。屋外にもスイミングプールがあるが、もっと冷たそうなのでスルー。まともな温泉がないのかとうろうろしてようやく見つけて入る。普通に温泉。サウナにも少し入る。一応1時間ほど滞在したが、ロッカーや風呂を探して歩き回っていた時間が大半だった気がする。しかもタイルが美しいという元・男湯(現在は混浴)は見つからずじまい。

朝食はホテルで。席が空いていないので、橋を望む(河は見えない)オープンテラスで。コーヒーは機械式。「エスプレッソ」にしたが、インスタントのような舌ざわり。そしてホテルをチェックアウト。スパ代は宿泊費に含まれているのかと思ったら、「割引」という扱いであった。そう考えるとやはり高い。もういろいろ残念。

8時25分頃にホテルを出る。早速19番トラムを目の前で逃す。しかも次は7分後との表示。6時に温泉に入る勢いの予定を立てていたので(無謀であった)、この時点でかなり遅れており、そんなに待っていられない。予定を変更し、逆方向に行く47番トラムに乗って橋を渡りペスト側に行き、地下鉄2号線で再び河を渡ってブタ側へ。セール・カールマーン広場駅で下車。地上へ出ると一大ターミナルになっていて、乗り場がわかりにくい。何とか16番バスの乗り場を見つける。激混み。

10時5分にマーチャーシュ教会前に到着。近所の高校か大学の卒業式のようで、そろいのポーチを持った若者が花や風船を持っている。地下鉄の駅でもセーラー服女子を見かけ、何かのコスプレかと思ったが、本当の制服だったらしい。そしてその影響で教会の入場は12時から。さらに教会の塔に上がるツアーは1時間に1回のようで、次は11時とのこと。近くの漁夫の砦は昨日、入ってしまった。いろいろうまくいかない。こんなことになるなら、先にペスト側から行けばよかったと思うが後の祭り。

とりあえず卒業式で盛り上がる人達や行進などを見学して時間をつぶし、11時発の塔ツアーへ。ツアーといっても最初に少し説明を聞いた後は勝手に塔に上るだけ。高さ46.7mのテラスからは、遮るもののない眺め。ブタ側にある国立公文書館の屋根のタイルが美しい。
Budapest
マーチャーシュ教会の塔の上から。左奥に国会議事堂、右奥にくさり橋が見える。【ブダペスト】

その後、近くのレストランで昼食。まずはトカイ・ワインの「ドライ」。まったく甘くない。そして本日の定食「グヤーシュ・スープとパプリカ・チキン」。ともにハンガリー料理の定番。毎日これなのではないか。グヤーシュは辛いが、ずっと食べていると味わい深く感じるようになる。そして汗が吹き出し鼻水が出る。チキンの方は柔らかく煮込んであり、甘め。味は単調。

12時半にマーチャーシュ教会の本堂内へ。19世紀末に改築された内部は、茶色っぽい彩色で独特の模様が一面に描かれている。入った時は少女の聖歌隊が祭壇前で歌っていたが、それが終わると、今度は大人たちのコーラスが後ろの方で始まる。少女たちはそろいのガウンのようなものを羽織っていたが歌はあまりうまくなかった。それに対し、大人たちはラフな私服だが、安定した唄いぶりで、ハーモニーも強弱も自在で、聴かせる。

16A番バス、地下鉄2号線を乗り継いで、ベスト側のデアーク・フェレンツ広場駅へ。ここから地下鉄1号線に乗り換え。ロンドンに次いで世界で二番目に古い地下鉄(イスタンブールの地下ケーブルカーを除けば)で、世界遺産にも登録されている。駅や車両も当時の雰囲気で復元されているようで、車両はとても短い。

一駅だけ乗ってバイチ・ジリンスキ通り駅で下車。聖イシュトヴァーン大聖堂へ。1905年完成。まず階段とエレベーターでドームの上へ。次いで教会内へ。ドームは高さ96mでとにかくでかい。かつ金ぴかで大理石だらけで、威信を示すという目的しか感じない。帝国主義様式とでも呼びたくなる。クーポラと太い柱でつくられる空間は、イスタンブールのアヤ・ソフィアバチカンのサン・ピエトロ大聖堂と共通する。

上から見て気になった大聖堂からドナウ河へとまっすぐ伸びる小路を歩いた後、2番、3番トラムを乗り継いでホテルへ。そして地下鉄4号線でブダペスト東駅へ。次のウィーン駅まで時間がない。猛ダッシュでインフォメーション&チケット売り場へ。が、ここでは国際線は買えないと。再ダッシュ。国内線の切符売り場しか見つからない。右往左往していると上のフロアだと合図してくれる人が。駆け上がる。見つからない。とりあえずインフォメーションへ。売り場は反対側にあると。そこへ駆け込むと、入り口は裏側との表示。裏側に走り回りこみ、何とかチケットを購入。間に合った。

そして15時40分発のミュンヘン行のレイルジェットに乗り込む。空いた席に座っていると、次の駅でここは私の指定席だと別の客に言われてしまう。急いでいたので座席指定までしていない。他の席を見ると、どれも「○○~○○」と駅名が書いてある。おそらく指定されているという意味。表示がない席を探して編成の一番後ろから一番前まで歩く。一番前の車両の一番前の席だけ空いていた。助かった。

列車は緑の中を走ってゆく。ハンガリー最後の駅でオーストリアの警官が乗り込んできて、オーストリア領に入ったところでIDカード(パスポート等)のチェック。シェンゲン協定内の移動で、こんなことが行われるとは。難民騒動の影響か。食堂車に移動し、サンドイッチ、クロワッサン、コーヒーの夕食。割とうまい。

18時25分ごろ、ウィーン中央駅に到着。地下鉄とトラムを乗り継いでホテルへ。そしてトラムを乗り継いで楽友協会へ。20時15分開始のウィーン・モーツァルト・オーケストラの演奏会。モーツァルトの時代のコスチュームで演奏とのこと。会場はニューイヤーコンサートが開かれる黄金のホール。豪華な内装。観光客向けのコンサートで、ステージ上にも椅子が置かれ、観客が陣取る。ちょうどステージの真上の席だったので、立ち上がらないと全部見えないが、立ったり座ったりしても問題ない、気軽な雰囲気。

曲はひたすらモーツァルト。短い曲ばかりなうえ、時々テノールやソプラノが入ったりして、観光客を飽きさせない。こんなに疲れているのにまるで眠くならない。前半最後のトルコ行進曲では観客に拍手を求め、時々フェイントをかけたりして場を盛り上げる。そして、最後は美しき青きドナウ、さらにラデツキー行進曲。モーツァルトのショーのはずだが、アンコールは何でもありということか。

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2018年5月22日 (火)

オーストリア旅行(5)ブラチスラバ、ブダペスト

5月3日
トラム1番でŠafárikovo námへ。そしてちょっと歩いて7時20分頃に青の教会こと聖アルジュベタ教会へ。入るとミサ中。ドアにガラス窓が付いているので、ガラス越しにミサの様子を見学。10分弱でミサが終わり、中へ。外壁が青いだけでなく、内側も薄い青を基調とした装飾で、上品で美しい。この国はスラブ語族だがカトリック多数派の国。7時45分頃、照明が消され、丁重に追い払われる。「歩き方」では8時までとのことだったが。

中心部の旧市街の歩行者天国をぶらついた後、Hviezdoslavovo広場近くの「スロバキア・レストラン」へ。しかしまだ準備中のようで、向かいのカフェに行けと言われる。スロバキアらしさゼロのオムレツの朝食。ヨーロッパの歩行者天国になっている旧市街ではよくある話だが、この時間は店への搬入とゴミ収集のために、車がホコ天内に入ってくる。うっすらとごみの香りが漂う。
Bratislava
街が動き始める時間【ブラチスラバ】

食後、マンホールから顔を出す男の像「マン・アット・ワーク」を。検索して場所を特定したら近くにあった。さっき通ったばかりだが、その時は気づかなかった。15分ほど歩いて聖マルティン大聖堂へ。ブラチスラバはブダペストがオスマントルコに占領された時代に、ハンガリーの都がおかれたところ。教会内にいたガイドの解説が聞こえる。スロバキアはトルコに占領されたことがありません、と。なんとなく誇らしげだが、それだけ魅力に乏しかったということではないか。この教会はその時代、ハンガリー王の戴冠式が行われた場所。

宝物庫も見た後、外へ。ドナウ河岸を少し歩く。続いて丘の上に建つブラチスラバ城へ向かう。が、歩道が繋がっておらず、車道は割と交通量が多く、丘のふもとへたどり着くまでが大変。そして10分ほどの坂道を上り、城内へ。城の建物は18世紀にマリア・テレジアがバロックに改宗したが、1811年に火災にあい、再建されたのは1953年。ということで建物は新しい。庭園は2016年再建で、そもそも花もなく、面白みがない。丘の上なので、ドナウや街を見下ろすこともできる。川の向こう側には社会主義っぽいアパート群が並ぶ。
城の建物内の国立歴史博物館へ。城の歴史以外の常設展は入口が見つからず。が、特別展「チェコとスロバキア/スロバキアとチェコ」が面白い。そもそもなぜ二民族が一つの国家を形成したのかが謎だったが、マジャーリゼーション(ハンガリー化)が進んでいたスロバキアは、第一次大戦終了時点で、スロバキア語での教育制度など国民国家を作り上げる準備ができていなかったということが背景にあるようだ。また、工業化も遅れていた。
しかし、チェコ優位で進む国家づくりに反発が広がり、ついにはナチスの傀儡国家としてスロバキアは独立することになる。しかし、第二次大戦後の共産主義国チェコスロバキア建国後は、スロバキア・ナショナリズムは抑圧される。一方で、ナチスの強制収容所にはスロバキアからユダヤ人だけでなくロマの人々も送られ、といった少数民族のエピソードもしっかり説明。展示は解説と関係が薄そうな当時の洋服やら模型やらで、テーマが政治、産業、軍事、文化と膨大なこともあり、雑多かつ多数。ほとんど解説文を読んでいるだけ。結局、1時間ほど滞在したが、疲れた。
その後、丘を降り、旧市街の城壁を少し歩き、旧市街内をぶらついた後、歩き方掲載のレストランへ。ロゼワインは甘くていまいちだったので、ビールも頼む(チェコ製のよう)。が、これも深みのない苦みでいまいち。食事は名物ハルシュキー。チーズ(羊?)にベーコン、それに小麦をこねたようなものを合わせたもの。チーズはうまいし、ベーコンの塩味も聞いているが、いかんせん単調な味。値段はオーストリアの観光地に比べると断然安い。

続いて旧市街の城壁の門で唯一残っているミヒャエル門へ。中は武器博物館になっているが、展示はほぼスルーして、塔の上のテラスへ。旧市街の眺めはまあまあといったところか。街の中心とされるフラヴネ広場の賑わいの中を歩いた後、トラムでホテルへ戻り、再びトラムで中央駅へ。オーストリアと違って券売機では長距離切符は買えないので、窓口でハンガリーの首都、ブダペスト行きの切符を購入。ハンガリーでは指定席券を買っていないと罰金を取られることもあるらしいので、座席指定も。スロバキア語とドイツ語しか印字されていないが何とか解読。

そして14時過ぎ発のユーロシティ(国際特急)「メトロポリタン号」に乗車。指定した席は6人用コンパートメント(個室)。足を伸ばせないし、空調が入っておらず蒸し暑い。体が火照っているというのに。途中で隣のオープンサロンタイプの車両はガラガラであることに気付き(そして冷房も入っている)、そちらに移動。

16時25分頃、ブダペスト西駅に到着。駅の地下道は商店街になっており、エスカレーターは高速で地下へと人々を運び込む。ソ連のようだ。街行く人々の歩くスピードが速く、大都市と感じる。地下鉄を乗り継いで今日の宿であるゲッレールト温泉付属のホテルへ。周りは重厚な建物が多く、帝国の首都といった趣。

荷物を置いて、大混雑のトラム19番でクラーク・アダムスへ。ドナウ河にかかる有名なくさり橋を眺めた後、ケーブルカーでブダの丘へ。ブダペストはドナウ河をはさむブダとペストが合併した都市である。20分歩いて「漁夫の砦」へ。金を払って入場するも5分で有料エリアは終わり。そもそも1905年にできた、ただの飾りのような建物。白くてきれいなだけ。目当ては眼下のドナウ河と、河の向こう側のペストの街並みだが、有料エリアでなくても見れる。

隣のマーチャーシュ教会の写真を撮ったりした後、再びケーブルカーで下山。18時45分からくさり橋を歩いて渡る。道路は大渋滞。10分弱で渡り終わり、道を間違えてウロウロしているうちに夕食を食べる時間が無くなる。何かものすごく疲れた。河畔のベンチで一休み。19時25分に河の桟橋に到着。ここから日本で予約していたドナウ河クルーズ。20時乗船開始。おすすめの2階のデッキに行こうと早くから待っていたののに、座った座席は2階ではなく1階であった。失敗。段々、陽も落ちて、橋や建物のライトアップも始まる。

20時20分、遊覧船が出航。早速ブダの丘の上の王宮、そしてくさり橋を眺める。一旦、下流へ進んだ後、Uターンして上流へ。そして、下流へと進む。特にライトアップされた国会議事堂はまばゆいばかりで、まさに「ドナウ河の真珠」。21時15分過ぎにクルーズは終了。

近くのレストランへ。ピアノとバイオリン一人ずつの生演奏付き。客の一人がハンガリーの伝統音楽をやってと注文。哀愁があっていい。曲の途中でテンポが何度も変わる。ハンガリー名産の貴腐ワイン「トカイ・ワイン」の「スイート」をいただく。甘くて高級感を感じない。がぶがぶ飲んでしまいそう。メインはモナーキー・グヤーシュ。スープのつもりだったが、牛肉の煮込みにマッシュポテト、そして酸っぱいキャベツ。まあおいしい。

食後、少し河畔を歩いた後、トラムを乗り継いでホテルへ。夕食場所の近くにもホテルの近くにも売店がなくて、水を買えずじまい。そしてホテルの部屋は(割と高級なホテルのくせに)エアコンも換気扇もない。小さな窓は開くが風通しが悪く、蒸し暑い。さすが温泉ホテル、部屋からしてサウナのよう。申し訳程度に扇風機を置いてあるので回す。そしてものすごい喉が渇いてくる。やむをえずミニバーに手を出す。ジュースにコーラ2本、相次いでがぶ飲み。ホテルの策略にはまりすぎ。

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