2017年10月18日 (水)

ニセモノ・ホンモノ(10)ボルグン・スターヴ教会

Borgund_stavkyrkie_2

東武ワールドスクエアには国内外の有名建築物のミニチュアが集う。本物を知らなければそのニセモノを見たって面白くない。しかし、中にはなぜこの建物を選んだのかと思うようなマイナーな建築物のミニチュアも含まれている。ノルウェーの木造教会であるボルグン・スターヴ教会もその一つ。ノルウェーに木造の教会があるということ自体、知らなかった。それぐらいマイナーな存在である。

しかも万里の長城、エッフェル塔など巨大建築物が並ぶ中、この教会はサイズも小さく、制作も大変だったろう。ワールドスクエアの作り手の誰かの趣味で入れたとしか思えない。

しかしそうやってニセモノを通じてその存在を知ったことによって、この地味な歴史的建造物に対する関心が少し芽生えた。そしてその10年後、本物のスターブ教会を訪れることができた。そう考えてみると、マイナーなニセモノも悪くない。

写真は1枚目が東武ワールドスクエアのニセモノ、2枚目が本物。

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2017年10月15日 (日)

花話(32)トロールトゥンガ近くのワタスゲ

ハダンゲルフィヨルドの絶景スポット、トロールトゥンガへのトレッキングは、往路6時間、トロールトゥンガについて45分間休憩、そして復路5時間半という、丸まる半日要した(歩きなれた人であればもっと早いのであろうが)。その間はひたすら体力消耗なのであるが、実は割と絶景の連続である。ガイドブックや各種ブログ等であまり言及されていないが。

フィヨルドに向かって落ちる崖、雄大なカール(圏谷)も素晴らしいのだが、尾瀬を思わせる湿地もよかった。そして、そうした景色の足元を飾るのが高山植物と思しき小さな花々。中でも気になったのがワタスゲのような花(花ではないらしいが)。
Cottongrass_near_trolltunga_1
ワタスゲ?【トロールトゥンガへのトレッキング・ルート】

Cottongrass_near_trolltunga_2
別の場所にて。右下の白い点々がワタスゲらしき花【トロールトゥンガへのトレッキング・ルート】

美しい花や景色を見て、疲れや身体の痛みがなくなるわけではない。むしろ、気になって写真を撮ってしまう(撮りまくってしまう)ので余計にエネルギーを消耗したと思われる。しかしそれでも、こうした途中の景色を含めて素晴らしいトレッキングだったのだと、終わった後には思う。歩いている間は本当にしんどかったが。

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2017年10月12日 (木)

欧州の世界遺産(18)ウルネスの木造教会

かつてはノルウェー全土に1000以上あったというスターヴ教会という木造の教会。現在は28しか残っていないとされる。そのうちの一つ、ウルネスの木造教会だけが、世界遺産に登録されている。

木造建築の国から来た身としては、木造の教会というだけでは特に珍しくもないし、造形という意味ではボルグン・スターヴ教会のほうが独特で魅力的。それに比べればウルネスの教会は簡素といってもいいぐらい。12世紀に建てられ、今に残るスターヴ教会の中では最古ということは価値のあることなのだろうが、素人目にはよくわからない。

しかし、素人目にもわかる価値がある。フィヨルドを望む丘の中腹に建っているのだ。この景色を見れただけで、ここに行った価値があったというもの。
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フィヨルドと教会【ウルネス】

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2017年10月 9日 (月)

タワー大全(33)広州タワー

2008年に北京でオリンピック・パラリンピックが、2010年に上海で万博が開催された中国。両都市に次ぐ大都市と言える広州では、2010年にアジア大会が開かれた。それに合わせたのか、同年にオープンしたのが、広州塔。英語表記は広州ではなく広東(省)を名乗って「Canton Tower」。高さ600m。
Canton_tower
夜は虹色にライトアップ【広州塔】

広州は市内を流れる珠江の北側が中心部のようだが、広州塔は珠江の南岸に位置する。川沿いに建っているので、川の向かい(北側)から写真を撮ると良いとどこかのウェブサイトに書いてあったので、今回は塔の北側にある中州というか川中島から撮りまくった。この島から塔側に渡る道路はないが、地下鉄の海心沙駅があり、そこから地下鉄APM線で一駅で広州塔駅にいたる。

電波塔が本来の役割のようだが、展望台ももちろんある。ご丁寧に428mから488mまで何か所も展望台もあり(一部は展望台ではなく、観覧車やフリーフォールといったアトラクション)、当然、上に行くほど高額。今回はその中で一番低い屋内の展望台しか行かなかったが(おそらく428m)、ライトアップされた塔の柱に邪魔され、残念な眺めであった。もっとも景色を楽しむ余裕はなかったが。
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少なくとも写真向きではない展望台【広州塔】

450mの屋外展望台まで行けるチケット(実際はそこまで行かなかったが)は228元(約3,750円)。たしか150元から398元まで、4種類ぐらいのチケットがあった。高すぎて空いているという情報もあったが、行ってみると行列に並び始めて展望台にたどり着くまで1時間かかるほどの混雑ぶりだった。

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2017年10月 6日 (金)

空港連絡鉄道(33)ベルゲン・ライト・レール

ベルゲン駅からベルゲン空港まではライト・レール(路面電車)で42~43分ほど。空港までは2017年4月に開業したばかり。

一方、ライト・レールで一駅となりのバスターミナルからはリムジンバスも出ている。こちらは所要30分。ライト・レールもリムジンバスも10分おきに発車。ライト・レールは混んでいるが、近くに停留所があれば便利。バスは空いているし荷物を入れるスペースもあるが、ターミナルなど乗り場は少ない。
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ベルゲン駅を出たところにあるNonneseterenに停車中の空港行ベルゲン・ライト・レール

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ベルゲン・ライト・レール車内 

ライト・レールはベルゲン・カードでも利用可能。昔風の路面電車というより、今どきのLRTで、中心部では車道を走り、それ以外では専用軌道を走る。空港駅はターミナルビル真下の掘割にあり、乗り換え至便だった。

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2017年10月 3日 (火)

空港連絡鉄道(7')Flytoget他(オスロ)<改>

オスロ・ガーデモエン空港はオスロ市街から50km弱も離れている(成田よりは近いが)。その間を結ぶのがエアポート・エクスプレス・トレイン「フリートーゲ(Flytoget)」。高速線が整備されており、最高時速は210km/hと速い。市街地から遠い場所に空港をつくるなら、こういうものをセットで整備すべきであろう。
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Flytoget【オスロ中央駅】

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フリートーゲ車内

フリートーゲは同名の鉄道会社が運行する空港アクセス列車だが、空港とオスロ中央駅を結ぶ列車は実はフリートーゲだけではない。同じ線路の上をノルウェー鉄道NSBの一般の列車も走っている。「リージョン」(急行)も「ローカル」(普通)どちらにも予約の必要なく乗車可能。停車する駅にもよるのだろうが、今回の旅行で乗車したフリートーゲ(1回)とNSB(急行と普通に1回ずつ)は途中一駅停車で所要時間は22、23分と同じ。一方で運賃はフリートーゲが180NOK(約2,500円、有人窓口で買うとさらに別途手数料を取られる)に対し、NSBは急行でも普通でも93NOK(約1,300円)とお得。運行頻度も両者とも10~20分に1本程度走っていて、そん色なし。Express_train_from_airport_at_oslo_
空港駅から到着したノルウェー鉄道の急行列車【オスロ中央駅】

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急行列車の車内

一方、フリートーゲが空席が多くゆったり座れるうえ、大型の荷物置き場も装備されているのに対し、NSBの列車は当然荷物置き場などはなく、またやや混んでいた気がした。それでも座れるぐらいだし、よほどの大荷物でなければそれほど支障はないと思われる。

日本人にとってわかりにくいのは、同じ駅を発着し、同じ線路上を走るというのに、いわゆる「上下分離」により、両者は別会社の運行で、自動券売機も窓口も全く別であること。NSBの券売機で空港行の券を買うと、ご丁寧にフリートーゲには乗れません見たいな記載がある。なお、どちらも検札は頻繁に来る。

また、空港からオスロ中央駅に向かう列車は、NSBの列車だけではなくフリートーゲに関しても中央駅が終点ではなく、その先に進む列車がほとんど。そのため、中央駅の次のNationalteateret(国立劇場)駅などからも利用可能である。

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2017年9月30日 (土)

空港連絡鉄道(32)広州 機場南駅

広州白雲空港へは市内から地下鉄3号線でアクセス可能である。現在は「機場南」駅だけだが、将来的には「機場北」駅も整備予定。
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機場南駅。御多分に漏れずここもホームドア。【広州】

機場南駅から地下鉄2号線との乗換駅である嘉禾望崗駅までは所要15分、1号線及び3号線支線との乗換駅である体育西路駅までは40分弱である。

普通の地下鉄で空港まで行けるので、安くて便利ではあるが、大きな荷物を持つ旅行者には使いにくいかもしれない。
Inside_of_guanzhou_metro_line_3
地下鉄3号線の車内。普通の地下鉄。【広州】

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2017年9月27日 (水)

ノルウェー旅行(9)実用情報

■公共交通機関の検索
フィヨルドのある地域は過疎地であり、公共交通機関はよく整備されているものの本数は限られている。そのため、事前に時刻を調べておくのが無難。googleマップ等では十分な検索結果が得られないので、ノルウェー国内のサイトを見るのがおすすめ。基本は以下で検索できる。
http://rutebok.no/nriiis/Default.aspx?Language=e

上記にない場合は公共交通機関のサイトで検索すると出てくる場合があった。
http://www.kringom.no/home.318872.en.html
https://www.skyss.no/en/
https://www.nor-way.no/en-US
http://www.nettbuss.no/

■オスロ
・オスロ中央駅 コインロッカーあり。70NOK(約970円)。

■ガイランゲルフィヨルド
・ドンボス→オンダルスネス ラウマ鉄道に乗車。所要1時間20分。ノルウェー鉄道のサイトで時刻の確認と予約が可能。
https://www.nsb.no/en/frontpage
・オンダルスネス→ガイランゲルのバス 8:20オンダルスネス駅前発で11:25ガイランゲル着と、18時発20:57着の一日2便。2017年は7月26日から8月20日の運行。以下で時刻表の確認と予約を。406NOK(約5,600円)
http://visitandalsnes.com/en/sightseeing-bus-to-geiranger/
・ガイランゲルの観光案内所で荷物預けが可能。40NOK(約550円)。
・ガイランゲル→ヘレシルトのフェリー 以下で時刻表の確認予約を。所要1時間5分、260NOK(約3,600円)。
https://www.visitflam.com/ja/se-og-gjore1/se/geirangerfjorden/
・ヘレシルト→Sogndal バス4本乗り継いで移動。ヘレシルト→Strynは所要約50分、119NOK(約1,640円)。Stryn→Byrkjeloは所要約1時間10分、144NOK(約1,990円)。Byrkejelo→Skeiは所要20分。Skei→Sogndalは所要50分。

■ソグネフィヨルド
・Sogndalのバス・ターミナル コインロッカーあり。20NOK(約280円)、クレジットカード使用不可。
・Sogndal→ウルネス バス、小型バス、フェリーを乗り継いで移動。Sogndal・Galden間はバスで片道20~25分、58NOK(約800円)。Galden・ソルヴォーン間は小型バスで片道7分、30NOK(約410円)、クレジットカードの端末があったが壊れていたのか高齢のドライバーが使い慣れないせいか、利用不可だった(何度もトライしていたが)。ソルヴォーン・ウルネス間はフェリーで片道約20分、往復80NOK(約1,100円)。ウルネスのフェリー乗り場からウルネス・スターヴ教会までは片道徒歩約20分。帰りはソルヴォーンからSogndalまでバスを乗り換えたが支払いは一回(レシートを取っておいて2番目のバスで見せる)だったがなぜか51NOK(約700円)だった。何かの手違いか、こちらの記録違いか。
Solvorn
ソルヴォーンの静かな朝

・Sogndal→フロム NX450番バスで1時間50分、171NOK(約2,360円)。
・フロム周辺の公共交通機関 以下で時刻表を入手可能。
https://www.visitflam.com/ja/informasjon/brosjyrer/
・フロム駅前には荷物預けがあるが、19時までの営業。確か、クレジットカードは使えない。
・ボルグン・スターヴ教会 バスは1日1往復が通るだけ。どんなに検索しても、また観光案内所のサイトを調べても時刻が出てこないので、同教会に直接メールを送って問い合わせた。2017年の6月19日から8月31日は、11:45フロム発、ホーバッケン(Håbakken)12:25着のNX450番バス(92NOK(約1,300円))から、ホーバッケン15:40発、ボルグン・スターヴ教会12:53着のNX170番バス(58NOK(約800円)に乗る。NX170番はSogndal11:30発、ラールダール12:25発なので、こちらから乗ることも可能。帰りはNX170番バスがボルグン・スターヴ教会14:47発、ホーバッケン15:15、ラールダール15:25、Sogndal16:15着。ホーバッケン15:40発のNX450番バスに乗り換えて16:18フロム着。

■ハダンゲルフィヨルド
・ヴォス→オッダ 990番バスで所要2時間5分、222NOK(約3,060円)、クレジットカード使用不可。このルートだけ、事前の検索結果と実際のバスが違った。
・オッダでの食材等の調達 スーパーマーケット「SPAR」が平日は6時半~22時、土曜日は8時~20時にオープン。
・オッダ→Skjeggedal(トロールトゥンガへのトレッキングのスタート地点) シャトルバスが運行。オッダのバスターミナルから片道所要30~40分。往復250NOK(約3,500円)。以下で時刻表の確認と予約を。往路の始発便は6時半発。復路の最終便は19時半発。
http://oddataxitrolltunga.no/busreservation/preview.php?locale=1&hide=0&theme=theme2
・オッダ→ベルゲン 上記トロールトゥンガの最終便からの乗り継ぎで間に合うのは、20時40分発の930番バスでArna駅23:00着。同駅23:18発ノルウェー鉄道普通列車でベルゲン23:27着。
・ベルゲン駅のコインロッカー 50NOK(約690円)

■リーセフィヨルド
・フェリーターミナル「Fiskepiren」のロッカー 60NOK(約840円)、クレジットカード使用不可。コインがない場合は近くの雑貨屋へ。朝早く(7時45分頃)から開いていた。
・スタヴァンゲル→タウ→プレーケストーレン フェリーとバスを乗り継いで行く。往復セットで350NOK(約4,900円)。1時間に1本程度の頻度で運行。乗り継ぎを含め片道1時間10~20分程度。時刻表等は以下にある。
http://fjords.tide.no/tide-discovery-fjord-route-from-stavanger

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2017年9月24日 (日)

ノルウェー旅行(8)リーセフィヨルド(プレーケストーレン)、オスロ

8月25日
隣のホテルで朝食。スモークサーモンと洋ナシとコーヒーが美味。チェックアウト後、石畳に木造建築が並ぶ歩行者天国を通ってフェリー乗り場へ。ターミナルの入口前でフェリーとバスの往復セット券を購入。ここで買ってしまうと特定の会社のバスにしか乗れなくなるが、そんなことはこの時は知る由もない。

ターミナルのロッカーに荷物を預け、8時発のフェリーに乗船。出発ぎりぎりになってしまい駆け込む。フィヨルドでない海の景色は物足りなく感じ、あまりデッキにはおらず。40分でタウに到着。ここでバスに乗り換え。みなスタヴァンゲルでセット券を買ったらしく、特定のバスに乗客が集中。危うく座れないところであった。

8時45分発のtide社バスで30分弱でプレーケストーレンへのトレッキング・ルートの入口であるプレーケストーレン・ヒュッテに到着。今日もこの先はトイレが一切ないので、ここでトイレを済ませ、9時20分にトレッキング開始。今日は全3.8km、高低差330mの行程。一昨日と比べればだいぶ楽。そのため、本格的な装備をした人もいるにはいるが、中にはサンタクロースのコスプレ、穴の空いたジーンズ、ポケットに手を突っ込んだまま歩く人など、だいぶカジュアルな印象。が、いきなり上り坂が続き、早くも息が上がる。この辺りでは岩に杉の木が生える景色。1時間弱歩いたあたりで木道のある湿原を通過。そして2時間20分強でプレイケストーレンの見えるあたりに到着。

が、ガスに覆われたプレーケストーレンの姿は影ぐらいしか見えない。下に広がっているはずのフィヨルドと海は一切見えない。これはあまりに残念。とりあえず、食事をとりながら(カロリーメートなどだが)、待つ。周りの人々も同様。テンション高く写真を撮っていた人もいたが。

そして、12時15分ごろ、少しずつ歓声が広がる。晴れてきた。見えてきたのは、まさに息をのむ絶景。「教会の説教壇」という意味の「プレーケストーレン」は、海面まで約600mの断崖絶壁の一枚岩。それもすごいのだが、美しいのはその周りに広がるリーセフィヨルド。崖の高低差は今まで見たものと比べるとそれほどでもない気がするが、何層も崖が重なり、連なっている。

プレーケストーレンを上から眺めるため、さらに岩山を上ることに。道が整備されていないので、手も使ってよじ登っていく感じ。途中で何度も絶景を楽しみながら少しずつ上り、12時55分頃、プレーケストーレンを見下ろす岩場へ。これ以上、上るとプレーケストーレンから離れてしまうので、きっとここがベストポジション。プレーケストーレンとフィヨルドが一枚の写真に納まる、絶景ポイント。今回訪れたフィヨルドはどこも素晴らしかったが、霧が晴れたという演出のせいもあってか、ここが一番だった気がする。
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人々がうごめくプレーケストーレン(左下)とリーセフィヨルド

13時25分、下山開始。岩山を降りるのに邪魔なのでカメラをしまう。下りは上りより難しく、這う這うの体で降りる。しかも道がわからなくなり(もとより道はないのだが)、何度となく右往左往。それでも30分ほどでプレーケストーレンまで降りると、そこは大賑わい。下をのぞき込んでみると――やはり怖い。

10分ほど滞在して帰路へ。肩から足先まで体中痛く、息も上がる。トイレにも行きたい。特に下りが続くと膝が死にそう。一度、本当に動けなくなり、岩の上にへたり込む。が、水を口に含み、エナジードリンク味のグミのようなものを食べて、何とか復活。結局、16時10分にプレーケストーレン・ヒュッテに帰着。

そして16時35分頃発のtides社バスに乗車。横入りする中年女性の集団が、複数の他の客にたしなめられるも、「予約している」みたいな意味不明な反論をして引き下がらない。疲れが増す。ああいう連中は地獄にでも落ちてほしい。今すぐにでも。バスは混み、往きと同様、座れない人もいるほど。30分ほどでタウに到着。

17時25分頃発のフェリーに。出発すると検札がやってきて、切符を持っていない人はそこで買う仕組み。この国のフェリーなどの乗員は、コインが一枚ずつ入っていてボタンを押すと1枚ずつ出てくる道具を腰に巻いていて(バスの運転台にも装備)、素早くつり銭を準備。ワイヤレスのクレジットカード端末も。いろいろ合理的。船内でセルフサービスのコーヒーを。強い味。美味。

30分でスタヴァンゲルに到着。荷物をロッカーから取って、18時発の空港行バスに乗車。30分で空港に到着。オスロ行き19時20分発のフライトの予定だったので、少しギリギリかと思ったら、20時発に変更との表示。ターミナル内で食事する余裕は微妙になく、中途半端。もう腹が減っているのだが。

結局45分ほど遅れてスカンジナビア航空が出発。オスロ・ガーデモエン空港に20時45分頃到着。ボーディングブリッジが取り付けられるが、後方のドアも開いて、両方から降機。これまた合理的なと感心したが、足や体がボロボロの身には1段上り下りするだけでも辛い。が、やむを得ず後方のドアから地上に降りて(階段)、ターミナルへと再び上がって(階段)、待っていると、そのドアが故障して開かない模様。結局、また階段を下りて、別の階段を上ってターミナルビルに入り、さらにそこから上へのエスカレーターが停まっていたので、さらに階段を上がる。もうしんどい。

荷物が出てくるのに少々時間がかかり、21時15分頃発のノルウェー鉄道のリージョン(急行列車)Skier往きに乗車。オスロ空港の駅はターミナルの真下にあり(エスカレーターも稼働)、便利。車窓遠くにムンクの「叫び」を思わせる赤い夕焼けが見える。そして21時35分にオスロ中央駅に到着。

「歩き方」掲載の大衆レストランへ。日本人客も多いようで、中年女性ウェイターに「サーモン?トナカイ?ミートボール?」と日本語で迫られる。結局、ビールとマスのフライを注文。と、隣の部屋で生演奏(というかギターとキーボードの二人組)が始まる。オールディーズのようで、高齢カップルが次々と踊りだす。マスはまあまあだったが、トレッキングに消耗した身には量が少なかったので、ウェイターが進めるままにアップルパイを注文。カラメル、生クリーム、そしてアイスクリーム付き。甘ったるい。

ここでまったりしたいとも思ったのだが、とにかくトレッキング・シューズを脱ぎたいので、そそくさと店を出る。中央駅に戻り宿に向かうトラムに乗ろうと路線図を見ると、なんと宿最寄りの停留所と中央駅の間が工事中になっている。事前にトラムのルートも調べて宿を予約したつもりだったのだが、8月19日から運休とのこと。やられた。

運休中の区間は代行バスが走っているが、その乗り場がわからない。代行なら、トラム乗り場から乗れるようにすればいいのに、そういう風にはなっていない。案内看板がわかりづらく、うろうろと探し回り、ようやく代行バス乗り場を発見。何とか日付が変わる前に宿に到着。雑居ビルの2階より上の部分。1階はバーではなかったが、金曜のオスロの夜、若者が近くにたむろしており、大声で歓談中。やれやれ。

8月26日
トラム代行バスでオスロ中央駅へ。駅構内のセブンイレブンでコーヒーとドーナツを買い、6時55分頃発のノルウェー鉄道のローカル(普通列車)で25分弱でオスロ空港駅へ。そして9時30分頃発のKLMシティホッパーで3時間30分弱でアムステルダム・スキポール空港へ。やけに人が多いと感じる。これがヨーロッパ中心部の力か。パスポートチェックでは日本人も自動化ゲートを利用できる。
そして13時45分頃発の中国南方航空に搭乗。

8月27日
10時間半のフライトで広州・白雲国際空港に到着。国際線のトランジットへ進むと入国審査と思いきや、中国南方航空のスタッフがパスポートをみて搭乗券にスタンプを押す。謎。
そして中国南方航空で3時間50分で東京・羽田へ。

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2017年9月21日 (木)

ノルウェー旅行(7)ベルゲン、スタヴァンゲル

8月24日
宿に荷物を預けて街歩き。の予定だったが、フロントに誰もいない。鍵は箱に入れてチェックアウトしろとのこと。使えない。やむを得ずベルゲン駅まで行ってコインロッカーに荷物を預ける。9時頃駅を出る。駅前から伸びるMarken通りという歩行者天国には古い町並みが残り、いい雰囲気。まだ店が開いていないが。

9時15分頃、港だという海辺に面した「魚市場」に到着。と言ってもほぼツーリスト向けの様相。缶やビン詰めなどの土産物屋に、その場で調理したという料理を提供する食堂が立ち並ぶ。ここでサーモンとエビのサンドイッチの朝食。サーモンはスモークサーモンであった。市場で獲れたての魚を、ということではなかった。まあうまかったのでよいのだが。食後、ツーリスト・インフォメーションに行って「ベルゲン・カード」を購入。240NOK(約3,300円)と高いが、それでも元が取れるほどこの国の物価は高い。

10時ごろにハンザ博物館へ。建物は火災の跡1704年に再建された木造の建物。14世紀から16世紀ごろにハンザ商人の拠点だったブリッゲン地区の一部として、世界遺産にも登録されている。一階は展示室で、ロフォーテン諸島などで獲られた鱈などの干し魚が、ここブリッゲン地区に集められ、海外に売られたという歴史が説明されている。ブリッゲンはハンザ同盟の支配する治外法権地区で、魚との交換で穀物を得ていたノルウェー側は強く出られなかったようだ。そしてハンザ商人にはドイツ人しかなれなかったという。ドイツに対する微妙な感情がうかがえる。干し魚は15年も持つとのことで、室内にも展示。その匂いが充満。2階より上はオフィスや住居など当時の姿が再現されている。木の床がギシギシなる。

10時45分頃に出て、ブリッゲン地区の木造建築群へ。港に面した表側と違って、裏側というか横側は地味。いずれも商館兼住居だったところ。2階以上には外付けの階段などが張り出す構造になっていて面白い。建物の中は見事にどこもツーリスト向けの店。海側から見て右にはのちの時代の石造りの建築、左には19世紀か20世紀に再建された木造建築(ニセ・ブリッゲンとでも言おうか)が並び、紛らわしい。
Bryggen_at_bergen
ブリッゲン地区【ベルゲン】

11時25分頃、ブリッゲン地区の裏にあるハンザ博物館の別館、Schøtstueneへ。火気厳禁だったブリッゲンの中で、唯一、火を使うことが許された場所で、集会所などになっていた建物。を復元したもの。さらに近くにある聖メアリ教会へ。ハンザ博物館の説明によると、あらゆる点でベルゲンの別の地区から独立していたハンザ商人たちの独自の教会だったところ。しかし教会のパンフレットではそうした記述はほとんどなく、建築及び宗教上の解説のみ。12世紀の建造らしい。太い柱、そして装飾の少ない天井や壁が力強い印象。

続いて12時ごろにブリッゲン地区とは無関係のローセンクランツの塔へ。16世紀の建物。要塞にもなっており、一度だけ実戦で使われた。その、17世紀のイギリスとオランダの海上覇権争いにベルゲン(及びデンマーク=ノルウェー同君連合)が巻き込まれる際の解説が面白い。オランダ船団を一緒に襲おう、分け前はやるから、とイギリス側に持ち掛けられ、コペンハーゲンに決断を仰いでいる間に戦闘が始まってしまった、という感じか。

隣のホーコン王の館へ。13世紀のホーコン王の居城だったところで、建物は復元されたもののよう。「石鹸石」と呼ばれる、緑がかった石で作られた大ホールが見事。

昼食は「歩き方」掲載のレストランで、ベルゲン名物の「バカラオ」のランチ。干し鱈のぶつ切りを水でもどして、ポテトとオリーブと香草とともにトマトソースで煮込んだもの。鱈の噛み応えがよく、美味。オリーブも地味に美味。

食後、ケーブルカーでベルゲンを見下ろすフロイエン山へ。ケーブルカーを降りると駅前が町を見下ろす展望台に。なかなか良い景色。ケーブルカーは12分おきに運行なので、12分間景色を堪能して、再び下へ。

魚市場で「ベリーミックス」(プラスチックのコップに入ったストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー)を買って、港を眺めながら食べる。それから池沿いを歩き、ベルゲン美術館3号館(KODE3)へ。お目当てはムンク。有名な作品はないが、修業時代から精神を病んでいた時代、そして健康になった時代まで、展示。やはり「叫び」などと同じ、病んでいる時代の作品がムンクらしいと感じてしまう。本人は辛かったのだろうが。そのほか、ノルウェー人作家の作品を展示。田舎暮らしを描く絵が興味深い。

そして駅に向かい、荷物を取って駅前からライトレールに乗車。最初は混んでいたが、ほどなくして座れた。急に眠くなる。45分弱で空港に到着。チェックインも荷物預けもセルフサービス。職員がほとんどいない。合理性の極致。そして18時50分頃発のスカンジナビア航空で25分弱でスタヴァンゲルへ。エアポートバスで30分弱で終点のフェリーターミナル「Fiskepiren」へ。雨の中、石畳の歩行者天国を歩き、今日の宿へ。人が誰もおらず、チェックインは隣のホテルでする仕組み。そして宿の建物の1階は今日もバー。

隣のホテルのスタッフおすすめのシーフード・レストランが満席だったため、通りがかりのレストランへ。割と高級な店だったらしく、カード支払いの場面でチップ入力を求める画面に。バケットに飲み水と至れり尽くせりではあったが。味は塩味が濃くて、ビール購入を促す仕組みのバーベキューソースのチキン。

宿に戻るとシャワーヘッドが壊れている。文句を言おうにもスタッフがいない仕組み。しかも案の定、下のバーの音がうるさい。そして激しさを増す筋肉痛に苦しむ夜であった。

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2017年9月18日 (月)

ノルウェー旅行(6)ハダンゲル・フィヨルド(トロールトゥンガ)

8月23日
6時半オッダのバス・ターミナル前のタクシー乗り場発のオッダ・タクシー社のシャトルバスに乗車。事前に予約したが、立ち客も普通に乗せており、予約の必要はなかった。40分ほどで今日の目的地であるトロールトゥンガへのトレッキング・ルートの入り口であるSkjeggedalに到着。7時15分頃にトレッキング開始。まずは未舗装の車道を1㎞ほど上り続ける。もう息が上がる。マイペースで歩いていたら、次々と抜かれていく。人が多い。

1時間10分弱で車道終わり。そして上り坂が急になったこともあってペースダウン。しかし8時半頃には湿原のようなところに出る。湿原の中に岩の部分があり、そこを歩いていく。ところどころに木道もある。池塘を思い起こさせる池もあり、荒々しい尾瀬のよう。ここは一日がかりのトレッキングになるので、歩きなれた感じの人が多い。子供を背負い、犬を連れているカップルまでいる。自分ひとり運ぶだけでも大変なのに、すごすぎる。

だんだん周りを見渡せる広いエリアになっていく。U字谷というよりカール(圏谷)というのか、なだらかな曲線を描く広々とした谷の内側を上っていく。周りには氷河の落とし物らしき岩だらけ。表面に苔がついているのか薄緑色の色が多く、薄緑がかった岩場が広がる不思議な光景。さらに進むとカールを見下ろし、その下に先ほどの湿原が広がる、といった絶景も。一方で足や方が痛くなってきた。日にも焼けてきた。北欧の太陽もバカにできない。バカにして日焼け止めを忘れた。

11時半頃、片道14㎞の行程のうち後4㎞との表示が。足元には小さな花が咲く。黄色、紫、赤、そして白い綿のようなものをつけた草も。かと思えば岩畳の景色が続くことも。そしてフィヨルドが時々見えてくる。

13時15分頃、ようやくトロールトゥンガに到着。「トロールの舌」(トロールは北欧の妖精)と名付けられた岩が飛び出していて、そこでの記念写真の行列ができている。それはともかくとして、その周りのハダンゲル・フィヨルドを見下ろす眺めに文字通り息をのむ。トロールトゥンガよりも上にある岩に上って見るフィヨルドはもう絶景としか言いようがない。突き出た岩よりも、フィヨルドのほうが圧倒的に素晴らしい。
Trolltunga_in_hadangerfjord
トロールトゥンガとハダンゲルフィヨルド

しかし長さ14㎞、高低差約700mのトレッキングで体力消耗、足を中心に身体があちこち痛い。そしてトイレが途中一か所もないので、そっちの方も我慢の限界。一方で水は激しく飲みたい。ここは天国だが、ここからは地獄。

14時頃、下山開始。帰りは下り坂主体。膝や足の裏や指が痛む。腿や股関節も痛い。一度腰を下ろすと立ち上がるだけで大変なので、休む時は寄っかかれる岩を探して体を預ける。トイレにも行きたい。息も上がりまくり。景色を楽しむ余裕なし。特に急な下り坂が続くと地獄。

オッダに戻るシャトルバスの最終便が19時半発なので、それまでに戻りたいが、スピードを上げられない。間に合わなかったらどうするか、プランB、Cを考えなければと思うが、同じプランが頭の中を堂々巡りする以上の思考ができない。とにかく少しずつでもと歩みを進める。3時間ほどかかって「後7㎞」の表示をみて、7㎞歩いたと思うと同時に、この後7㎞も残っているのかと絶望的な気分に。

雄大な景色の中、痛みと絶望に覆われながら進む。しかし車道に入ってからは歩きやすくなり、ペースが上がる。最後の4㎞は1時間で降りて、19時25分にSkjeggedalに到着。まずはトイレ。肩、腰、尻、腿、膝、足裏、足の指と、いろんな痛みが自覚される。急いで降りてきたというのに、シャトルバスは20分弱遅れて出発。25分ほどでオッダに到着。ホテルで荷物をピックアップ。夕食を取る時間がないので(もっとも、まともな食事をする気力もなかったが)、雑貨屋で水とジュースとパニーニを買う。バスターミナルに戻り、20時40分発の930番Arna行きバスに乗車。21時半頃にJondalからバスごとフェリーに乗る。バスを降りる気力なし。20分で対岸のTørvikbygoに到着。さらにバスは走り、23時にArna駅前に到着。

ここでノルウェー鉄道に乗り換え。10分ほどの乗車で23時半ごろ、ベルゲンに到着。今夜の宿はフロントに誰もおらず、建物1階にあるバーでチェックインしろとの表示が。バーは長髪のロッカーな感じのおっさんや顔以外全身タトゥーな女性バーテンダーなど、パンクな感じの男女で大賑わい。店から道にはみ出して、大いに語らっている。

部屋は2階で当然、1階のバーの賑わいが直撃。さらに壁が薄いのか、隣の部屋から高らかないびきが延々と鳴り響く。そしてそんなことと関係なく、足などあちこちが痛くて、疲れているのになかなか寝付けず。

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2017年9月15日 (金)

ノルウェー旅行(5)ソグネ・フィヨルド(フェリー、ボルグン・スターヴ教会)

8月22日
宿を出て駅前で食事を探すが、適当な店がない。結局、食べずに宿に戻り、荷造りして再び駅前へ。フェリー内の売店でマフィンとワッフルとコーヒーを買って軽い朝食。フェリーは8時発。ソグネ・フィヨルドの支流であるアウルラン・フィヨルド、そしてネーロイ・フィヨルドを進む。まだ日が高く昇っておらず、アウルランの町あたりまではいまいちだったが、時の経過とともに日差しが強くなり、素晴らしいフィヨルドの景観に。もっとも、昨日、車窓から見た方がよかった気もする。それでもほぼデッキでずっとフィヨルド鑑賞。寒いので時折室内に避難しつつ。

2時間10分ほどでグドヴァンゲンに到着。シャトルバスで20分強でフロムへ戻る。その間のほとんどは、2本のトンネルの中。宿に戻って荷物を取って駅前で昼食として雑貨屋でバゲットのサンドイッチを調達。安く済ませる予定だったのだが、駅前の屋台街を通ると、魚のスープやら、バカラオ(鱈のスープ)、ムール貝など、魅力的な食材が。それに惹かれて結局、トナカイのスープを注文。予想外のライス付き。しっかりした昼食になってしまった。そして290NOK(4000円)と、屋台の値段ではない。うまかったけど。

11時50分頃発のNX400番Sogndal行きバスに乗車。世界最長の道路トンネルを再び通り、トンネルを出たところにあるホーバッケンに40分弱で到着。そして12時40分発のNX170番オスロ行きバスで20分弱でボルグン・スターヴ教会へ。北欧デザインな立派なビジターセンターがあり、荷物を預けられる。

まずそこの博物館というか展示スペースを見学。バイキングの木造船づくりで培われた技術を背景に、他のヨーロッパでは石で作られていた教会を模倣して、オリジナルな要素を加えてつくられたのが、スターヴ(木柱式)教会。ペストが流行して人口が減少し、コミュニティで教会を作る余裕がなくなるまで、ノルウェー全土でつくられ続けたという。その多くは今は姿を消してしまったが、残った(保全された)一つがここ。続いてその教会へ。内部も独特だが、目を引かれるのは外部の独特のデザイン。龍などをかたどっているらしいが、よくわからない模様にしか見えない。隣には鐘楼のような建物と、新しい教会が建っている。
Borgund_stavkyrkie
ボルグン・スターヴ教会

ここを出るバスは一日一本。その14時54分発のNX170番Sogndal行バスで、20分弱でホーバッケンへ。ここで30分待ってNX450番バスに乗車。再び24.5㎞のトンネルを通る。約20分間、トンネル内を走り続ける。そこを抜けると再びアウルラン。そしてまたもアウルラン・フィヨルドを眺めながらフロムへ。さらにバスはグドヴァンゲンへ進む。さらに進み、バスは絶壁と渓流の中を走っていき、17時半にヴォスに到着。グドヴァンゲンとヴォスの間はスタルハイム峠という景観ルートがあるのだが、このバスは通らなかったようだ。残念。

17時45分発の990番オッダ行きバス(方向字幕にはそれとともに991番Eidfjordとも表示)に乗車。この旅唯一のクレジットカードの端末を備えていなかったバス。フィヨルドの海峡を渡る白い橋を渡ってBuという町に行くのだが、その橋の前後(海峡の両側)はトンネル。そしてそのどちらもトンネル内で道が分岐している珍しいつくり。

その後はひたすらフィヨルドの海峡沿いを走る。19時50分頃に、細長い海峡の南端の突き当たりにあるオッダに到着。ホテルにチェックイン後、明日の食事を調達。スーパー「SPAR」は平日は6時半~22時に開いているので、遅い到着でも安心(土曜日は8時~20時)。夕食はホテルの親父おすすめのバスターミナル近くの食堂へ。「Fried Mountain Traut」を。サワークリームをかけておいしくいただく。ビールは日本のに似て薄い感じ。グラスはゲルマン仕様で目盛り付きだが。町中の横断歩道ではたいてい、歩行者が渡るまで車が停まってくれる。こんなところも北欧らしさ。

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2017年9月12日 (火)

ノルウェー旅行(4)ソグネ・フィヨルド(ウルネス、ステーガスタイン、フロム鉄道)

8月21日
Sogndalのバス・ターミナルへ。今まですべての支払いがクレジットカード使用可能だったが、ここのロッカーはこの国に来て初めての現金(コイン)のみ仕様。そしてしゃがみ込んで立ち上がった際に、開け放した重厚なロッカー扉にしたたかに頭をぶつける。うっすらこぶができた。幸先悪い。

7時50分頃発のGaupne行きバスに乗車。今日は晴れた。鏡のような水面に山々や小屋などが映り込む。美しい。25分ほどでGaldenで下車。何もない道路沿いのバス停。事前のルート検索に従い、ここでSogndal行きのバスに乗り換えて、ソルヴォーンに行く。Sogndalから来たのに、Sogndal行きのバスに乗り換える。

しばらくしてSogndal行きのバスが来た。しかしソルヴォーンには行かないという。それは困る。同じくバスを待っていた地元風の老爺も何やらそのバス運転手と相談している。――と、Sogndalと表示されたミニバス、というか大型バンが来た。が、通り過ぎようとする。先に来ていたバスがクラクションを鳴らす。駆け寄ると止まった。やれやれ。そしてこのバスでもクレジットカードが使えず。機械はついているのだが、故障らしく、何度もやり直しているので、現金で払った。

そのバスで山道を降り、7分ほどでソルヴォーンに到着。ここからウルネス行きフェリーに乗る予定だが、出発まで100分ほどある。フェリー乗り場近くのクラシカルなホテルでお茶とも思ったが、フィヨルドを望む景色が美しいので、水辺のベンチに腰掛けてぼーっと待つことに。せり上がる崖、対岸もやはり崖、穏やかな水面、そして青空。雲か霧が崖の一部を覆う。暖かい日差しに冷たい風。日光がまぶしくて帽子をかぶり、目を閉じる。フェリー待ちの車からカーラジオの音楽が漏れてくる。それ以外はちゃぷちゃぷという水の音、遠くのヤギか羊、それに近くの鳥の鳴き声だけの静かな世界。足首から股関節まで、ほうぼうが痛むのだが、気持ちよくて少し眠ってしまった。

だんだんと人と車が集まってきた。そして10時に小さなフェリーが出発。20分でフィヨルドの海を渡り、対岸のウルネスに到着。プラムやベリーの畑を横目に20分強、丘の上へと登っていくと、ウルネスのスターヴ教会に到着。スターヴとは木の太い支柱のこと。ここはノルウェー最古の木造教会で、12世紀に建てられたという(もちろん、その後何度も修繕や改築がなされている)。基礎が石で、その上に木が載っているので腐らなかったという。

中もすべて木製。現在も教会として使われているが、火気厳禁のため、寒くて冬は使われていないという。周りは墓地になっている。墓前に花が植えられていて(生けられ、ではなく)、美しい。そして眼下に広がるはフィヨルド。教会より少し高台に上って、教会とフィヨルドの写真を撮る。「歩き方」に掲載されていたその構図の写真が魅力的だったことが、ここに来たい理由だったのだ。

高台から戻ると教会のカギを締められてしまった。次のガイドが来たらまた開けると言われたが、残念。近くの無人販売所でグースベリー(セイヨウスグリ)入りレモネード(地元産っぽい)を飲んで休んでいると、次のガイドが来た。せっかくなので、もう一度中へ。

その後桟橋に戻り、12時半発フェリーでソルヴォーンに戻る。フェリー乗り場近くのホテルへ行くも、食事はない(コーヒーのみ)と言われ、代わりに食堂(兼雑貨屋)を教えてもらい、そこで昼食。ここでも北欧風オープンサンドイッチ「スモーブロー」。スモークサーモンが美味しい。なぜかブドウがついていて、これまたおいしい。コーヒーもおいしい。そして足のあちこちが痛い。

12時50分頃発のミニバスでGaldenへ。そして14時頃発のSogndal行きのバスで20分弱でSogndalに戻る。荷物を取って、14時35分発のNX450番ベルゲン行きバスに乗車。15時頃にManuhellerからバスごとフェリーへ。またもフィヨルドを渡る。もうフィヨルドというだけでは驚かない。10分弱でFodnesに上陸。「24.5㎞」と表示のある世界最長の道路トンネル、ラルダール・トンネルを抜ける。途中、ところどころで青白く明るく照明された空間が。長すぎるのでドライバーの疲労軽減(一度トンネルを抜けたと錯覚させる、止まって休憩も可能)のための施設らしい。

トンネルを抜けるとソグネ・フィヨルドの支流、アウルラン・フィヨルド沿いのアウルランの街。この辺りのフィヨルドの眺めは素晴らしく、明日、ここをフェリーで通過予定なので期待が高まる。バスはフィヨルド沿いを進み、絶景を堪能。

16時20分頃、フロムに到着。駅前の荷物預けは19時でクローズとのことで使えない。いったん宿に行って荷物を置いてから、17時発のステーガスタイン行きミニバスに乗車。客はほかにもう一人だけ。ミニバスはアウルランまで再びフィヨルド沿いを走った後、山道を登っていく。山道の途中で写真ストップ。ダイナミックなフィヨルドを見下ろし、絶景。さらに道を上り、17時35分のステーガスタインの展望ポイントに到着。崖から張り出すような展望台から、アウルラン・フィヨルドを見下ろす。光の加減で青みがかかって見え、時が停まったかのよう。雄大で美しく、さっきよりさらに絶景。ずっと見ていても飽きない。
Aurland_fjord_from_stegastein_view_
これぞフィヨルド【ステーガスタイン展望ポイントよりアウルラン・フィヨルド】

18時には帰りのミニバスが出発。余韻に浸りながら25分ほどでフロムに戻る。続いては18時40分頃発のフロム鉄道に乗車。絶壁が続くU字谷の中を列車はゆっくりと上ってゆく。素晴らしい景色なのだが、客が多いので自席からなかなか動けず、片側の窓からだけでは景色の全貌がよくつかめない。19時10分頃にはトンネルとトンネルの間に一時停車。ショースの滝が目の前に。水量がすごい。そして19時35分に終着のミュルダールに到着。

そのまま、フロム行きの列車で折り返す。時間が遅く、空いているので、右に左に動き回って車窓を眺め、撮る。走っている谷の様子をつかみやすい。残念ながらもう薄暗くなってきて、しかも雨が降り、写真はうまく撮れないが。20時40分頃にフロム駅に到着。駅前で夕食。ベルゲン風干し鱈スープ。量は少なかったが、鱈はうまかった。

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2017年9月 9日 (土)

ノルウェー旅行(3)ガイランゲル・フィヨルド(バス、ガイランゲル、フェリー)

8月20日
物音ひとつしない静かな町の朝。民泊で朝食券をもらい、近くのホテルへ。スモークサーモンとコーヒーが美味しい。

8時20分頃初の220番ガイランゲル行きバスに。今日も雨。暖房が入っている。バスはU字谷の中を進んでいく。急峻な崖に霧が立ち上がっていく姿は少し神々しい。崖の上のほうは垂直に近いが、下のほうは緩やかな斜面になっている。斜面の上のほうは草が、下のほうには木が生えている。そして谷底には川が流れる。崖の上には雪も。

バスは崖をつづら折りに上っていく。時折、滝も見かける。つづら折りなので、何度も同じ滝を渡る。

8時55分、トロールスティンゲン(トロールの梯子段という意味)に到着。ここで25分間の休憩。滝が落ちるあたりに遊歩道が整備され、滝と周囲の山々の景色が楽しめる。というはずなのだが、ガスがかかっていてよく見えない。それに雨。切り立った岩山に合わせて直線的な造形の北欧デザインのビジターセンターがかっこいい。

休憩が終わり、バスはさらに上る。森林限界を超えたのか、樹木が一切なくなった。地面には岩がごろごろ転がっている。氷河がU字谷を形成した際の落とし物だろうか。川、滝、池と水の景色が多彩に展開。キャンピングカーをよく見かけるが、この景色はアウトドア趣味を刺激するのだろう。うつらうつらしている間に山を下りたらしく、10時ごろフィヨルドに面したValidarというところに到着。同時に小さなフェリーも到着。ここからバスごとフェリーに乗り込む。

フィヨルドの海峡を渡って、10時半過ぎにEidsdalに到着し、再び山道を行く。正面から羊の群れがやってきたが、羊のほうから崖のほうへとよけていく。慣れているのだろうか。10時55分頃イーグル・ロードと呼ばれる地点で5分間休憩。崖からガイランゲル・フィヨルドと、正面奥にガイランゲルの街を見下ろす。息をのむ絶景。でも5分だけ。予定では10分休憩のはずだったのだが。
Geiranger_fjord_from_eagle_road
5分の絶景【イーグル・ロード(ガイランゲル・フィヨルド)】

11時15分頃、ガイランゲルに到着。店の前の雨に濡れた歩道の斜面で足をゆっくり滑らせ、スローモーションで尻餅をつく。我ながら漫画のようだ。ツーリスト・インフォメーションで荷物を預け、レインコートを上下着込み、ハイキングへ。といっても、車道をひたすら上るだけ。といっても、雨の中、坂道を上り続けるのは結構きつく、汗びっしょりに。途中、何度も滝を見かけ、またフィヨルドも時折見える。1時間15分上り続け、フリーダールスユーベットという展望台へ。疲れたが、そして霧がかかっていたが、ガイランゲル・フィヨルドを見下ろすいい景色。霧も晴れてきた。展望台は上下二つに分かれており、まずは上側、続いて下側へ。崖に囲まれた海の景色に加えて、そこに落ち込んでいく絶壁も見事。

25分ほど滞在した後に出発。5分ほど歩いたところにあるホテルで昼食。サンドイッチを頼んだら、スモークサーモンやら野菜やらが載った皿が出てきた。パンに自分で挟むのかと待っているが一向に出てこない。スタッフも消えた。どうしたものかととりあえずサーモンを食べてみると――下にパンがあった。パンが見えないほど具が載っていたのだ。これが「スモーブロー」(オープンサンドイッチ)というやつか。

14時ごろ出発。往きは雨の中上るだけで必死だったが、帰りは景色を楽しむ余裕が。基本的には同じガイランゲル・フィヨルドの眺めを、少しずつ高度を下げながら見るだけだが、やはり何度見ても良い。つづら折りの坂道を車が走るさまも、模型を見ているようで楽しい。

40分ほどでノルウェー・フィヨルド・センターに到着。しかし見学している余裕がないので、ちょっとだけのぞいてすぐ外へ。そこから滝というか急流沿いに整備された遊歩道「ウォーターフォール・ウォーク」を歩く。すさまじい水量。そして15時10分、ガイランゲル中心部に戻る。

インフォメーションで荷物をピックアップして、15時半発のヘレシルト行きのフェリーに乗船。寒いし、冷たいし、足が疲れるし、荷物が重いし、疲れたので室内で座りたかったが、ここで景色を見ないわけにはいかない。小雨降る中、デッキに立って、ガイランゲル・フィヨルドを進む景色を。

有名な七姉妹の滝は繊細に、その対岸の崖にある名も知れぬ滝は豪快に。デッキに建っていると滝の音が聞こえてくるのでよい。船が進むにつれて、フィヨルドの入り組んだ崖が見え隠れするのもよい。しかし雨が降り続けているので、写真を撮り、レンズに着いた水滴を拭き、また撮って拭いて、の繰り返し。

16時半、ヘレシルトに到着。湖畔のようだがここは海。バス停はフェリー乗り場から離れているよう。乗り場の係員に尋ねたが「あっちの方、よく知らないけど」と頼りない返事。が、それでわかるくらい、小さな町、というか集落。港(というかフェリー乗り場)と集落の中心部の間には河口があるが、海に落ちる部分が滝になって轟音を轟かせている。

橋を渡って集落へ向かうとほどなくバス停が見つかる。それを確認後、唯一開いている食堂兼雑貨屋みたいなところへ。アップルパイのアイスクリーム添え(メニューにデザート系は3つあったが、すべてアイスクリーム付き)とセルフサービスのコーヒー。そしてトレッキングとフェリーで立ちっぱなしで足が疲れている。これから路線バスを乗り継いで5時間の旅というのに。

17時半頃、250番ストリーン行きバスに乗車。この後もそうだが、村々をめぐるローカルバスには必ず荷物入れを車体下に装備し、支払いはクレジットカードの使用が可能(一度だけ例外あり)。次のバス停名が車内に表示され、わかりやすい。車窓には川がよく見える。この国は水力発電大国でもあったことを思い出す。割とテスラや日産リーフを見かけるが、関係あるのかもしれない。車窓では牛や羊もよくみる。

18時20分頃、ストリーンに到着。バスターミナルおよびその周りに店など一切なし。18時半過ぎのByrkjelo Sundane行きバスに乗車。薄暗くまたガスがかかり、よくわからないが、美しいフィヨルド沿いを走っている模様。そして乗客が他に誰もいない。始発なのにドライバーが遅れてやってきたのはそのせいか。

19時45分頃、Byrkjeloに到着。バス停がぽつんと。降りるとき、ドライバーに「Sogndal(ソグンダール、ドライバーの発音は「ゾーンダル」に聞こえた)に行くのか?」と聞かれる。そうだと言うと「じゃあ、1時間後にはここに戻ってこい」という。この辺に食堂かスーパーはないかと聞くと、ガソリンスタンドがあるとのこと。耳寄りな情報。

5分ほど歩くと、ガソリンスタンドが。というか他に開いている店がない。助かった。そこにファーストフードと雑貨屋が併設されている。フィッシュ&チップスを注文。フィッシュとチップスとサラダで必要十分な量と旨さ。しかしこれで109NOK(約1500円)なのだから参ってしまう。

20時55分頃、Sogndal・Føldeと表示されたバスに乗車。20分でSkeiに到着。Sogndalに直通はしないようで、ここでバスを乗り換えろと言われる。そして21時半発のNX170番オスロ行き長距離バスに乗車。トイレも付く豪華仕様。そして50分でSogndalに到着。道に迷い、地図アプリを使って何とか宿へ。やれやれ、長い一日だった。

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2017年9月 6日 (水)

ノルウェー旅行(2)オスロ、ガイランゲル・フィヨルド(ラウマ鉄道)

8月19日
中国南方航空のフライトに搭乗。あまりにのどが渇いたので、CAに頼んで水を一気飲み。疲れているが、寝苦しくあまり眠れない。ベッドに横になりたい。食事は割とおいしい。さすが「食は広州にあり」を拠点とする航空会社。が、コーヒーも紅茶も、出来合いのペットボトルを温めたような感じのが供されるのはいただけない。

約12時間でアムステルダム・スキポール空港に到着。セキュリティチェックは厳重で、ボディチェックも念入りに。しかし「空港で無料のマッサージだよ」と言って和ませて、不快感を与えない。プロの仕事。セキュリティチェックの待ち時間が表示されていたり、隣のゲートまでの歩行時間が書いてあったりと、オランダ人の細かさが好ましい。オレンジ+キウイジュースとパニーニを買ったら日本円で1700円以上とバカ高い。そしてWifiが恐ろしく不安定。

そしてKLMオランダ航空で1時間20分のフライトでノルウェーの首都・オスロへ。木の床にすっきりした北欧デザインのターミナルに気分も上がる。オスロ空港駅から北へ向かう列車に乗車予定で予約もしていたが、まだ時間があるのでノルウェーの市内を刊行することに。空港特急「Flytoget」で23分でオスロ中央駅へ。ロッカーに荷物を預けたら70クローナ(約960円)。早速、物価高の洗礼を浴びる。

12時20分頃に駅を出て、駅前からメイン・ストリート、カール・ヨハン通りへ。歩くと汗ばむ陽気。そして晴れてきた! 最初は地方都市の大通りという様相だったが、人通りが多く、店もにぎやか、大道芸人があちこちにいて、花々も咲き乱れる。歩いているだけでテンションが上がっていく、というか幸せな気分になる。楽しい通り。

国会議事堂や老舗ホテル、大学、国立劇場などを眺めながら30分ほど歩き続け、突き当たりの王宮に到着。建物自体は平凡だが、駅からまっすぐ伸びる道を進み、少し下がってまた上った丘の上に立つ地形、そして周りに広がる緑地というか公園、という立地が良い感じ。
Karl_johans_gate_in_oslo
カール・ヨハン通り。正面は王宮。【オスロ】

カール・ヨハン通りを10分ほど戻って、オスロ市庁舎へ。1階に入って大きな油絵のある広間を見学。ここでノーベル平和賞の授賞式が行われる。建物を出て港側へ。市役所はこちらから見るのが正面という気がする。これまた人々が多く行き交い、賑わっている。

オスロ中央駅に戻り、14時過ぎ発のトロンハイム行きリージョン(急行列車)に乗車。海なのか川なのか湖なのか、ともかく水辺の風景の中を走る。フィヨルド地帯に行くまでもなく、早くも美しい車窓。北欧風のカラフルな家(小屋?)もちょこちょこと建っている。ボートなども浮かぶ。椅子とテーブルのみが載った代船のようなものも浮かんでいて、優雅なライフスタイルがしのばれる。

食堂車「NSBカフェ」でブルーベリー・マフィンを購入。予約したのはコーヒー・紅茶が無料の「コンフォート・カー」だったので、自席に戻ってコーヒーと一緒に食す。冬季五輪が開催されたリレハンメルを過ぎたあたりから川が並走。渓流風になったり、湖風になったり。窓際の席を取れなかったので、写真を撮るたびにデッキに出いていたので忙しい。そしてそれでも眠い。

4時間ほどでドンボス駅に到着。予定より8分遅れたが、5分で接続のはずの乗り継ぎ先の列車はちゃんと待っていた。そしてここからラウマ鉄道に乗車。氷河が形成した「U字谷」を走っている感じ。荒々しい岩を縫うように渓流が流れたり、谷に落ちていく細い滝が見えたり。美しい景色なのだが、18時20分頃発と遅い時間で日が落ち始めていたのと、ガスがかかっていたりしたために、あまりクリアに景色が見えない。

1時間20分ほどでオンダルスネス駅に到着。フィヨルドに面した小さな港町。天気は雨。坂道を荷物を転がしながら傘をさし、スマホの地図アプリを頼りに道に迷いながら悪戦苦闘するもなんとか予約した民泊に到着。土曜のためか店はあまり開いていない。民泊の主(少年だったが)に空いている食堂を聞くと、中華とイタリアンの店を紹介される。開いていた雑貨屋(こちらは21時閉店)で水などを買い込んだ後に中華料理屋へ。メニューを見ると「ノルウェー料理」という欄があるので、ひき肉のステーキを注文。固いハンバーグみたいなものか。皿の3分の2はフライドポテト。付け合わせのサワークリームのソースがいける。全体的に質実剛健ゲルマン系な料理。

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2017年9月 3日 (日)

ノルウェー旅行(1)広州

2017年8月18日(金)
羽田から中国南方航空で4時間で中国・広東省の広州へ。蒸し暑い。着陸から1時間ほどで地下鉄駅へ。一日券(20元、約330円)を購入し、地下鉄3号線、2号線と乗り継いで35分ほどで越秀公園駅で下車。「西漢南越王墓博物館」へ。まずは企画展「広州―揚帆通海二千年」へ。清の時代には、広州のみが欧州諸国との貿易が認められていた時期もあるなど、長きにわたり西洋と中国を結ぶ窓口であり、海のシルクロードの玄関口であった広州の歴史を紹介。当然というか今の「一帯一路」を意識した展示。

続いて常設展へ。ここは秦の滅亡後、その元将軍によってつくられた地方国家「南越」の王墓があったところ。その出土品を展示。メインは埋葬された王を玉片と絹糸、そして真珠で覆っていた「絲縷玉衣」。玉で覆えば朽ち果てないと考えられていたという。すごい発想。このほか、墓の出土品なのか当時の生活用具、武具、歌舞音曲関連の道具などを展示。2200年も前から文化的な生活だったことに驚く。本物はかなり傷んでいるが、図や絵、復元品などを組み合わせてうまく展示しており、丁寧な仕事ぶり。

見学が終わり、さあ帰ろうと出口に向かうが道に迷う。と、王墓の石室へ。なんと王墓が残っていて、そこに入ることができるのだ。危うく見逃すところだった。展示室でCG映像で説明されていた石室の本物に入るというのは感慨深い。展示されていた様々な道具はだいぶ傷んでいたが、石はちゃんと残っている。それにしても、当時の中国(前漢、中国では「西漢」という)の中心地から遠く離れた地で、このような都がおかれていたことは知らなかった。

続いて地下鉄2号線で公園前駅へ。1号線に乗り換えようとするが、車両の両側のドアが開き、正しいほうに行けば反対側に1号線があったはずなのだが、間違えたほうに降りてしまい、結局いったん上に上がって改札の外に出ないと1号線にたどり着けない羽目に。何とか1号線で黄沙駅へ。地上へ出るとシェアバイクと電動バイクが走り回る中国らしい風景。立ち並ぶ高層住宅は香港を想起させる。そして蒸し暑さと露店でヤシの実を売っているのは東南アジアのよう。

新しい高層住宅とショッピングセンターがある一方で、その下には昔ながらの下町が広がっている。そしてふらふら歩いて「第十甫路」という通りに入ると雰囲気が一変。19世紀後半に建てられたヨーロッパの影響を受けた建築が点在する中、中華風のちょうちんなどもぶら下がる、和洋ならぬ中洋折衷、あるいは中欧折衷な雰囲気。人通りも多く、店もにぎやかで歩いているだけで楽しい。
Di_shi_fu_road_in_guangzhou
写真では雰囲気が伝わらないが、賑やかで楽しい通り【第十甫路(広州)】

第十甫路から下九路に入ったあたりにある有名レストラン(日本語で「食は広州にあり」と壁に書いてある)にて、スペアリブとチャーハンをいただく。骨を取るのが大変。お茶もおいしくいただく。

黄沙駅に戻り、地下鉄1号線で体育西路駅へ。ここで3号線に乗り換えるもまたも失敗。3号線はここで二つに分かれるのだが、間違えたホームに行ってしまい、正しいホームに移動するまでエスカレーターで何度も上下に移動を繰り返し(一つ飛ばして上や下に行くエスカレーターがあってややこしい)、乗り換えだけで10分を要する。広州の地下鉄は手ごわい。

何とか正しい3号線に乗って、珠江新城駅へ。地上へ出るとそこは夜の高層ビル街。ザハ・ハディド設計の広州オペラハウスはちゃんとライトアップされておらずもったいない。広州タワーのほうに歩いていく。検問のある変な島に入ってしまった。アディダスのイベントをやっているだけで用はない。出て、隣の島へ。その島が広州タワーの対岸。島のタワー側まで行って、七色にライトアップされたタワーの写真を撮った後(かなり歩く羽目に)、島の中央にある海心沙駅から地下鉄APM線で広州塔駅へ。空港内の交通システムみたいな車両で、群がる観光客に対して明らかに輸送力不足。

せっかくなのでタワーの展望台に上がることに。しかし、チケットオフィスに入るドアの前、チケットオフィスの前、セキュリティチェック、記念撮影(結局撮影は途中で打ち切り)、上に上るエレベーターと次々に行列が。やっと展望台に着いた頃には駅に着いてから50分も経っていた。もう空港に戻らねばならない。とりあえず屋内の展望台だけ一周。外の柱が邪魔してろくな写真が撮れない、というかろくな景色でもなさそう。結局5分だけ滞在して、下りのエレベータの行列に。これは間に合わないと焦っていると、天の助け、臨時のエレベーター(?)が稼働、10分待つだけで済んだ。

地上に降りて走って地下鉄駅へ。体に熱がこもり、何か飲みたいがこういう時に限って途中にそのような店がない。地下鉄3号線から3号線に乗り換えて空港(機場南駅)へ。セキュリティチェックの行列を経て、空港内をダッシュ。搭乗がほぼ終わったゲートに何とか間に合った。

機内に入ると、通路側を指定していた自席に別人が。ここが私の席だと言って譲らない。CAが諭してくれてしぶしぶ移動。明らかに確信犯。疲れているのに、さらにぐったり。

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2017年8月30日 (水)

重要伝統的建造物群保存地区(9)高山市下二之町大新町

高山といえば上三之町の街並みが有名なのであるが、少し北にある下二之町、大新町も地元の人々の景観保全の取り組みのかいあり、伝建地区に指定された。

写真を探したら一枚だけあった。近くに高山祭屋台会館があるので、それを見に行った前後に立ち寄ったのかもしれない。
Oojinmachi_in_takayama
大新町【高山】

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2017年8月27日 (日)

重要伝統的建造物群保存地区(8)高山市三町

城下町だった高山には、町人の町の部分が江戸時代後期から明治にかけての建物、街並みをよく残している。特に上三之町が素晴らしい。
Kamisannomachi_in_takayama
上三之町【高山】

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2017年8月24日 (木)

重要伝統的建造物群保存地区(7)塩尻市奈良井

妻籠と馬籠を目指して、その間の旧中山道も歩いた木曽路旅行。当初行く予定でなかった奈良井宿も、やはり中山道の宿場町。こちらもなかなかよかった。
Narai
奈良井宿

駅を出て歩くとすぐ、江戸末期の建物が残るご覧の通りの街並みに。そしてこれが約1㎞、まっすぐに続く。長さは日本一らしい。

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2017年8月21日 (月)

重要伝統的建造物群保存地区(6)南砺市相倉

岐阜県白川村荻町、富山県五箇山菅沼とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されている五箇山の相倉集落。なお、3か所とも伝建地区。
Ainokura_in_gokayama
相倉集落【五箇山】

あまり大きな家屋はなく、「合掌造り」という特殊な建物が並ぶというよりも、昔ながらの里山の雰囲気がそのまま残っている、といった風情。集落内には小さな田畑もそこかしこに。

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