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2018年9月19日 (水)

トルクメニスタン旅行(2)クフナ・ウルゲンチ、ダルヴァザ

9月9日
3時半に目が覚め、その後まともに眠れず。8時ごろ、バスで出発。青空トイレを挟み、50分ほどでトルクメニスタン国境に到着。まだ誰も待っておらず、一番乗り。9時にゲートがオープン。20分ほどでウズベキスタンからの出国審査が終了。さらに1時間ほどかけてトルクメニスタンへの入国審査を終え、国境から10分ほど歩いたところにある駐車場(というかただの空き地)へ。11時10分にツアーメンバー全員が再び集合し、トルクメニスタン側の旅行会社が手配した4WDにて出発。

車で20分ほどでクフナ・ウルゲンチへ。中央アジアとイランとを結ぶ交易路沿いの町として栄え、10世紀から14世紀までホレズム王国の首都だったところ。ここは聖者廟もあり現在も聖地であるので、また今日は日曜日ということもあり、多くの地元客でにぎわっている。まずはテュラベク・ハン廟。二重ドームの外側部分は崩落しているが、内側は残っており、内部の青いタイルが美しい。続いて、クトルグ・ティムール・ミナレット。中央アジアで最も高いといわれる高さ67mのミナレット。高いだけでなく、レンガで描かれる表面の模様も美しい。周囲にはパン焼き窯や、聖なる(?)泉の跡もあり、モスクとして機能していたことがうかがえる。地元の人がミナレットの周りを歩く。三周歩くとよいらしい。チベット仏教のようだ。
Kunya_urgench
クトルグ・ティムール・ミナレットの周りを歩く地元の人々【クフナ・ウルゲンチ】

続いてはスルタン・テケシュ廟。円錐状の屋根が載る。地元客は廟の中に入ったり、廟の外側をまわったりして参拝。祈りの言葉を唱えている人もいる。王の廟が聖地になるとは、イスラム教本流の教えとは外れるのだろうが、宗教が土着化しているということであろう。聖地のためか皆さん、テンション高めで、友達の写真を撮れとか、一緒に写真を撮ってくれとか、声を向こうからかけてくる。

1時間強、遺跡内に滞在。その後、昼食は近くの民家で。ソーメンのような麺の入ったスープが美味。大勢入ることのできる居間で、割とリッチなお宅か。街の名士的な。外観はおんぼろなのだが。床にはしっかりじゅうたんが敷かれていた。

14時10分ごろに出発。あっという間に睡魔に襲われ、気が付いたら砂漠の中を走っている。カラクム砂漠である。砂漠とはいえ、草は生えているが。道は舗装されているが、穴ぼこだらけでよく揺れる。15時40分ごろに車を止め、現地スタッフが路上でメロンのお買い物。食べさせてもらうと、これが甘くて美味。今が旬なのだそう。この後、メロン、そしてスイカは何度も食べることとなり、いずれも大変甘く美味だったが、シチュエーションのせいかこの路上メロンが一番うまかった気がする。

17時50分ごろには舗装道路を外れ、砂漠の中へ。クレーターの崖のようなところを一気に降りた後は、上に下に右に左にと揺れ、かつそんな道を割とハイスピードで走り抜けるので、ジェットコースターのよう。これ自体がアトラクション。4WD車の機能なのか、極端に車体が傾くとピピピと警告音が響く。

そして18時10分ごろ、ダルヴァザの「地獄の門」に到着。直径60~90m、深さ20~35m(数値が文献によりバラバラ)という穴。1971年、天然ガス試掘中の落盤によりできた穴で、そこからメタンを主成分とする天然ガスが噴出している。その噴出を止めるために火をつけたところ、50年近く火が燃え続けているというところ。車を降りると何やらにおいが立ち込め(硫化水素とのこと)、そして熱風が吹き付けてくる。思ったより小さいが、これはなかなかすごい。穴の中の壁面や底面のあちこちから炎が上がっていて、燎原の火とはこのことといった風情。

昨年、ここに落ちたロシア人ツーリストがいたということで(その後、クレーンで引き上げられて助かったということだが、助かったというのは信じられない光景ではある)、周りに柵が設置されてしまったが、それでもすごい光景には変わりない。

さらに今日から1週間ほどの予定で、砂漠ラリーとかいうイベントがあり、その関係で大統領(この国の大統領は独裁色が強いことで知られる)がお出ましになるとのことで、大統領見学用の道が設置され、また道の反対側にはテントがたくさん張られ、選手村だかプレスセンターのようになっていて、砂漠のど真ん中に突如現れる「穴」という風情は残念ながらなくなっていた。

だんだん、風が強くなってきた。砂漠なので、砂嵐といってもいい様相。穴を離れて丘の上から穴を眺める。沈みゆく夕日が砂塵にぼやけて弱く輝く。日没後、ユルト内で夕食。チキンやキョフタのようなものが炭火で焼かれて出てくる。デザートのメロンとスイカが甘くて言うことなし。

今晩はテント泊。20時15分ごろ、テントを抜け出して、暗闇の中の地獄の門の見学へ。テントは地獄から少し離れていて歩いて移動するのだが、穴が赤く照らされ、さらに上昇気流により舞い上がる砂塵を明々と照らしており、巨大な釜から上がる湯気のよう。自然界には赤い光なんてなかなかないし、かといって人工的に巨大な穴から赤い光を放ち続けるなどという光景を作ることはおそらくない。もう奇観としか言いようがない。穴に近づくと、夜はさらに炎が鮮やかに見える。

いったんテントに戻った後、21時20分ごろ、もう一度地獄の門へ。もう真っ暗。満天の星空の下、地獄の周囲は明々と照らされている。穴の中で吹き上がる大きな炎もすごいのだが、小さな炎があちらこちから沸き立って揺らめき、さらに穴全体が陽炎のように揺らいで見える。こんな景色、見たことない。まさに地獄である。さらに丘に登って、地獄を上から見下ろす。22時40分頃にテントに戻るまで、地獄三昧の夜。

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