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2018年9月 1日 (土)

美食紀行(4)ムカッラのホブズ

出来立てはうまい。特にごはんやパンなど、主食というか穀物由来の食事に関しては、世界共通の原則のような気がする。
 
中東・イエメンのアラブ風パンの「ホブズ」はあちこちで売られていたし、窯から取り出してほやほやのホブズを売る店に人々が群がる光景も何度かみた。
 
出来たホブズにありついたのは、港町、ムカッラにて。スーク(市場)近くの食堂に入り、まずエビを注文。もちろん、ホブズは勝手についてくる。
Mukalla_restaurant
ムカッラの食堂にて
 
一通り食べた後に、隣のテーブルに座り食事を始めたグループに一緒に食べないかと声を掛けられる。そう、イエメンの人々は基本、気さくで親切。港町の開放的な気質もあるのかもしれない。それではと、合流。彼らが注文したのは魚料理。それを手で食べる。しかし、その前に、大量のホブズが運ばれてくる。それも出来立て。ウェイターの少年が、熱々のホブズを、頭上からテーブルへと投げつける(本当に投げる)。人々の手が一斉に伸びる。そこに混ざる。
 
それは、もちもちというか、ほとんど餅のようといっていい、あたたかく、柔らかいパン生地そのもの。うまい。これがパンのうまさだ。人々が争うように、手でちぎっては口に入れていく。あっという間になくなるが、少年が次々に投げ入れてくる。そのたびに群がる人々。ただの夕食なのに、祭りのようだ。
 
あれが本当にうまいパンだったのか、今にして思えば実はよくわからない。すぐに食べないとあっという間に冷めて固くなるので、慌てて食べていただけなのかもしれない。しかし、出来立てのパンを、争うようにちぎっては頬張ったときのあの感覚は、今でも忘れられない。
Mukalla_restaurant_outside
食べた食堂。残念ながら熱々ホブズの写真はない。【ムカッラ】

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