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2018年9月25日 (火)

トルクメニスタン旅行(4)メルブ、マーリ

9月11日

3時15分にモーニングコール(予定では3時半)。窓から見えるアシガバードの街の夜景が綺麗。4時35分に出発。めちゃくちゃ眠い。20分ほどで空港に到着。ホテルで渡されたサンドイッチを食べる。そして6時15分ごろのトルクメニスタン航空で45分強でマーリへ。
7時半ごろにバスに乗り、35分弱でメルブ遺跡に到着。紀元前6~4世紀のアケメネス朝から18世紀にいたるまで、中央アジアとイラン方面を結ぶ交易路上のオアシス都市だったところ。古い町の上に新しい町が築かれるのではなく、古い町とは別の場所に新しい町が築かれたことから、各時代の遺跡が残されているのが特徴。広大な砂漠というか草原に、城壁やら建物が点在している。

まずは大キズ・カラへ。7~8世紀ごろに建てられ、ササン朝からセルジュク朝の時代に使われた建物の跡。高さ15mで、半円状の柱を並べた外壁が特徴的。これが今回の旅行のハイライト。続いてその近くの小キズ・カラへ。ドームだった部分は天井が崩落しているが、雰囲気はわかる。ここから大キズ・カラに向かってリンゴを投げて届いたものは、大キズ・カラにいる若い娘と結婚することが許されたということで、多くの男たちが失敗する中、ロープを使ってリンゴを飛ばした賢い男が結婚できた、というアラビアン・ナイト風の伝説が残る。ここからみる大キズ・カラの姿もフォトジェニック。さらに、11世紀のセルジュク朝時代の城壁も見える。メルブはセルジュク朝の首都であった。

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大キズ・カラ。キズ・カラとは「乙女の城」の意。【メルブ】

続いてバスで5分ほど走り、「アスハブス廟」へ。7世紀の聖人をまつる、15世紀の聖廟建築が二つ並ぶ。聖廟の周りには墓地が形成されるのが定番のようで、ここでは周囲にはトルコ人、カザフ人、アゼルバイジャン人の墓地があるという。ここはトルクメニスタン独立後、トルコ政府の申し出で同政府支援による修復が行われたという。中央アジアへの影響力拡大をもくろむトルコの戦略ということか。ただし、経済危機の影響か、今年は支援がきていないという。

さらにバスで5分ほど走り、紀元前6~4世紀のアケメネス朝時代の「エルク・カラ」へ。城壁に囲まれており、今となってはクレーターのよう。城壁にのぼり、そこから降りると、陶器の破片のようなものが大量に転がっている。隣接する広大な「ギャウル・カラ」の城壁も見える。こちらはセレウコス朝、パルティア、ササン朝にいたるまで使われていたところで、この中には1世紀の仏教のストゥーパ、5世紀のキリスト教ネストリウス派の教会、そしてモスクの遺跡もあるという。

バスでさらに5分ほど移動し、さらに15分弱歩いて、ギャウル・カラ内の仏教寺院跡へ。ここで小さな仏像などが発見されており、仏教遺跡で世界最西端の地として知られる。といっても今は土くれの小さな丘があるだけでなんだかわからない。周囲の城壁に上ると、あたりが一望できる。ものすごく暑い。

次いで10分弱バスで走り、セルジュク朝時代の「スルタン・カラ」内のスルタン・サンジャール廟へ。12世紀の建物で、高さ40m、外壁の厚さ5m。二重ドーム構造で、中に入ると装飾が残っているが、きれいな部分は修復されたもの。オリジナルもわずかだが残っている。修復しすぎなのかもしれないが、立派で美しい建物。メルブはチンギス・ハーンの時代にモンゴル軍の襲来を受け、壊滅状態となるが、この建物はそれに耐えて生き残っている。現地ガイドいわく、チンギス・ハーンへの恨みは強く、チンギス関係の名前を使うことは今でもあり得ないとのこと。

さらにバスで移動して、ムハンマド・イブン・ゼイード廟へ。8世紀の聖人をまつるために12世紀に建てられたもの。内部にはユダヤ教のダビデの星をかたどった文様もある。

11時20分、メルヴ見学を終えて、40分ほどバスで移動し、マーリ市街へ。そして地域博物館へ。まずは現代アート、そして大統領関係の展示。大統領が馬上だったり、ギターを弾いたり、自転車にまたがったりするぐらいまではいいが、ヨットに乗り、手術室で医者の格好をし、というところまでいくと、ほとんどコスプレ。遺跡関係では、マルグーシュ、メルヴに関する展示が中心。ユルト、結婚式の衣装など、民族関係の展示も。ほかに客が全くいない。その中を駆け足で巡る。

45分弱滞在し、5分強バスに乗って真新しいショッピング・センターとなっている建物へ。ここで昼食。食後のチャイはトルコ風のグラスに入れられて供される。さらにSC内のスーパーでお土産あさり。19.3マナット(約600円)の買い物をしたところ、0.2マナット(約6円)のガムを3つ、勝手に追加され、20マナット(約620円)にされた。おつり代わりにガムなどを渡されたことはあるが、わざわざ会計してレシートにまで計上されたのは初めて。

そして、10分弱でホテルへ。一休み後、ホテル近くの屋内バザールへ。上のフロアはヘアサロンや、結婚式の衣装のようなものの販売をしている。ふらふら歩いていると、暇そうな店員とその友人(?)に招かれ、よくわからないが撮影大会に。1階では服飾系。トルクメニスタンの女性は、スカーフを頭に巻いている人が多いが、実はスカーフの下に上げ底する台のようなものをかぶっている。そうしたものを見学。

さらに外にある壁のない別の建物では野菜や果物などを販売。雑貨屋などもある。歩いていると割と日本人と認識される。中国人かと聞かれることもあったが、そのほうが少数派。70分ほど滞在した後は、外へ出て炎天下の中、ぶらぶら。議会やモスクなどの巨大建築を眺めて街歩き終了。

18時5分ごろにバスでホテルから出発。大型バスが珍しいのか、外国人観光客とバレバレなのか、やたらと手を振ってくれる人が多い。15分ほどで夕食会場に到着。酸っぱいサラダにボルシチなど。トルクメニスタン産の赤ワインがあるというので頼んでみると、これがなんともいえず薬膳風味。「紹興酒のようだ」との声が上がる。

食後には伝統的風な衣装を身に着けた男女7人組によるダンスショー。男性のほうはコサックダンスのよう。音楽はテープで、妙に現代風なアレンジ。食事のおまけとしてはこんなものか、と思っていたら地元大学生のバイトだそう。合間にはプロのミュージシャンらしい男性が、「ドゥタール」と思しきリュート系の弦楽器をかき鳴らしつつ、高らかに歌い上げる。こちらは割と本格的。

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