2009年8月11日 (火)

踊る人(13)路上のジャンビーヤ・ダンス(サナア)

これまで紹介した様々な踊りは、すべて「見せ物」である。伝統を引き継いできた踊りを、観光客らを対象に金を取ってみせるものだ。そこには一種のうさんくささも伴う。本当にこれは「ホンモノの」踊りなのか、と。観光客が喜ぶよう、アレンジしているのではないか、と。もちろん、それを差し引いても地元文化の一端でいいから触れてみたいわけで、それはそれで構わない。

しかし、サナアでみた「ジャンビーヤ・ダンス」は違った。ホテル前で突然始まった大音響の音楽。それに誘われて路上に出てみると・・・イエメンの短剣「ジャンビーヤ」を持つ男たちが踊っているのだった。それは観光用の見せ物の踊りではなく、地元の人々が何かの祝いのために舞っているのだった。

外国人がカメラをぶら下げてのこのこ近づいていくと、近くにいた「仕切り屋」っぽい男に手招きされ、踊りを囲む人垣の最前列に押し出してくれた。間近でみるダンスは迫力がある。足裁きなども見ていて面白い。

踊り手は固定されているわけではなく、時々飛び込みがあったりして、いろんな人が踊っているが、中に踊りのリーダー格みたいなのがいて、全体を引き締めている感じがするのが興味深い。周りにはそんな様子をビデオカメラで撮影している地元民も。そして、ダンスの輪の脇には正装(?)した男が二人座っていて、子ども達が盛んに記念撮影をしている。

これは結婚式とのことだった。イエメンの結婚式は、男女が別れて執り行う。女性側の式は屋内で行われるが、男性側の式はこうして路上でも盛り上がるのだ。

結婚式がどの程度の頻度で行われているか知らないが、たまたま泊まったホテル前で路上ダンス・パーティが開かれたのはラッキーだった。この旅行ではその後、2回、ジャンビーヤ・ダンスを見たが、もっとも盛り上がっていたのはこのときだった。
Jambiya_dance_in_sanaa
ジャンビーヤ・ダンス【サナア】

踊りが終わり、次は歌でひとしきり盛り上がった後、一団は近くの建物にくくりつけていたスピーカーなどを片付けて撤収。主要キャストが車に乗ってどこかに行ってしまうと、取り囲んでいた地元の人々も散会していった。

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2009年2月16日 (月)

イエメン旅行(9)実用情報

今回の旅行は一応ツアーだったが、サナアを中心にフリータイムもあった。あまりガイドブックも詳しくないので、サナア旧市街の観光スポットについて、少々。

■イエメン門の上
イエメン門(バーバルヤマン)は、サナア観光は必ず訪れるところだろう。そして、ここは屋上に登ることができる。外側から門に入って右側(旧市街から見れば左側)に「Bab Al-Yemen Gallery」という表示があり、そのドアから中に入ることができる。中には確かにギャラリーもあるのだが、それを無視して(無視しなくてもいいが)階段を上ると、門の上。入場無料。9時~13時及び16時~19時にオープン。アラビアンナイトな建物群と、旧市街の内外でうごめく人の群れは、必見。

■タージ・サナア・ツーリスト・ホテル屋上
雑誌やガイドブックなどでは、イエメン門とその奥に広がる旧市街を上から俯瞰した写真をよくみる。その景色を見るためには、イエメン門の道路の反対側にある雑居ビルの上に登る必要がある。
ビルの裏手に回ると「HOTEL ENTRANCE」と書いた看板があるので、そこから入って階段を登るとホテルのカウンターがある。そこで屋上に行きたいと申し出ると、400レアル取られた上で、屋上への扉の鍵を開けてくれる。そこからは、アラビアンナイトな建物群と、旧市街の内外でうごめく人の群れ、+イエメン門、という景色が堪能できる。これまた必見。
Bab_al_yemen
旧市街とイエメン門

■ナショナル・アート・センター(サムサラ・アル・マンスーリー)
キャラバン・サライ(隊商宿)だった建物を改装してアート・ギャラリーとして使っている。また、屋上にも上ることができる。場所は、イエメン門から旧市街に入ってまっすぐ進み、左手の道をさらに進んで、大モスクの脇を進んでいくと、ある。・・・よく分からないが、うろついていればそのうち見つかると思われる。

■サムサラ・アル・ナハス
これまた、キャラバン・サライだった建物を改装したもの。中に入ると「ナショナル・ハンディクラフト・センター」との表示もあるが、要は店とギャラリー。 ここは残念ながら屋上には上がれなかった。場所は・・・イエメン門から旧市街に入ってまっすぐ進み、右手の道を進んでいくと、左側にあるようだが・・・よ く分からない。

■旧市街内のホテル屋上
上ってばかりで恐縮だが、旧市街のホテルには、宿泊客でなくても屋上に上らせてくれるところがある。オールド・サナア・パレス・ホテルでは100レアルとられたが、タージ・タルハ・ホテルでは無料だった。屋上まで上るのは息が上がるが、素晴らしい旧市街の眺めが待っている。場所は・・・よくわからないが、うろついていれば、見つかるかも。

地図は、雑誌「旅行人」の2005年冬号の10ページ、11ページ掲載のものが詳しい。ただし、実際は迷路のような所なので、地図はあまり当てにならないと思われる。

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2009年2月12日 (木)

世界の夕焼け(24)イエメン シバーム(ハドラマウト)

イエメンにはシバームという街が少なくとも2カ所(コーカバンと双子都市のシバームと、ハドラマウト地方のシバーム)があるが、今回は世界遺産にもなっている後者の話。ここは別に夕景を期待していたわけではない。街をしばらく歩いた後、少し離れた小高い丘の上からこの「砂漠の摩天楼」の全景を見るということで、当初は時間や太陽などどうでもいいと思っていた。

丘へ登るとたしかに素晴らしい眺め。しかもまち歩きを早めに(?)切り上げられてしまい(1時間しか滞在できなかった)、この後はホテルへ戻るだけ。こうなったら文句を言われるまでずっと見続けようと思った。大抵のツアーでは「夕陽を浴びるシバームの全景をごらん頂きます」ということになっているだけあって、日が傾くにつれて見物人も続々と増えていく。

そして、ずっと見続けていると気付きにくいのだが、太陽が落ちて行くに従って、白い太陽光を受けて輝いていた日干しレンガの摩天楼は次第に黄色を、そして赤みを帯びていく。なるほど、これは確かに夕方見るのが一番美しい。

結局、すっかり陽が落ち、摩天楼がつまらない色になっていくまで、1時間15分ほど、同じ場所から同じものを眺め続けたのだった。
Shibam_sunset
ハドラマウトのシバームの夕景。こっちの写真から5分後の世界。

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2009年2月 9日 (月)

旅の飲み物(11)イエメンのシャイ

イエメンでのポピュラーな飲み物はシャイ(紅茶)。まちの屋台やお茶屋のようなところで1杯15リアルとか20リアル(10円未満)で飲める。ジュース・スタンドや食堂でも飲める。

シャイはかなり濃いめに抽出されている。その渋みが予め入っている砂糖の甘さと調和している。また、多くの場合、ショウガの粉末入り。ショウガはシャイを入れた後に上からふりかける場合と、砂糖とショウガ粉末の上にシャイが注がれて出てくる場合とがあった。いずれにしても、紅茶・砂糖・生姜が一体となったもの、それがイエメンのシャイと言える。
Shay_in_hadhramaut_shibam
砂糖をたっぷり入れて。右下のが生姜粉末(多分)【シバーム(ハドラマウト地方)】

なお、ホテルなどではティーバッグの紅茶も使われる。黄色のラベルの(Liptonならぬ)「Yementon」が高級品らしい。まがい物が堂々と出回っているところもまた、イエメンらしい。

イエメンにはコーヒーの殻を煎じて飲む「ギシル」という飲み物もあるが、こちらはあまり印象に残るものではなかった。

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2009年2月 4日 (水)

旅の飲み物(8')ヨルダン・イエメンのマンゴー・ジュース<改>

ヨルダンでとれるものなのかどうかもよく分からないが、この国のマンゴー・ジュースは冷たくて甘くて濃厚で大変美味。暑さと乾燥と疲労でまいった心身の回復にはもってこいだった。旅の途中、何度も飲んだ気がする。

このほか、ミントの葉入りの紅茶(シャイ)もよく出てきた気がする。こちらも砂糖をどっさり入れて甘くして飲むので、疲れがとれる(気がする)。

Img_3479
右がマンゴー・ジュース。アンマンの「エルサレム・レストラン」にて。

イエメンでもマンゴージュースは何度も飲んだ。特にサナアではお茶屋兼ジューススタンドがあちこちにあり、手軽に飲むことができた。店の前には果物を入れたミキサーが並んでいるので、さもこれからミキサーにかけるようにみえるが、注文すると大抵は冷蔵ケースから「調理後」のものが出てくる。

とはいえ、その濃厚の美味は一気に飲むのが惜しいほど。ゆっくりと味わいながら、そのどろどろの食感を楽しんだ。

Sanaa_old_town_mango_juice

じっと見つめていると、このどろどろさ加減が伝わると思うのだが・・・【サナア旧市街】

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2009年2月 1日 (日)

イエメン旅行(8)ドバイ

1月5日
3時半頃、目が覚める。腹の調子が悪い。そしてトイレの調子も悪い。下痢が出そうで出ない。そして水が流れない。トイレに駆け込んでは桶で水をくんで流す、の繰り返し。何やってるんだか。

改めて起床し、車で空港へ。ここでついに下痢。エミレーツ航空でドバイへ。さよならイエメン。

ドバイは午後丸一日あるが、以前もトランジットで寄っており、もうそれほど行きたいところがない。時間はたっぷりあるので、バス移動を主体とすることに。しかし、これが意外と大変。まず空港内でバス乗り場になかなかたどり着けない。広大なターミナルな上、バスは職員ぐらいしか乗らないのか、ろくに案内がないので散々歩き回る羽目に。やっと乗り場らしきところにたどり着いたが、案内板もなければスタッフもいない。駐車場みたいな所に1台のバスが停まっているだけ。発車しようとドアが閉まったところだったが、行き先が目的地の方向に行きそうだったので、そしてここで迷うのも面倒くさいので、ドアを叩いて乗車。

そのC1番バスで20分ほどで終点のサトワ・バス・ステーションに到着。バスのルート図があったので、ガイドブックの地図と見比べながら次のルートを検討。催してきたので公衆便所に寄った後、93番バスに乗車し、渋滞にはまって1時間かかって終点のザ・グリーンズに到着。まず近くのSCでトイレへ。洋式だが便座がびしょびしょ。外に出てうろうろ歩き回り、人に聞いては適当なことを教えられ、やっとたどり着いたタクシーに乗車拒否され(行き先を行ったら、「予約がある」と言われた)、と散々だが、何とかタクシーを見つけ、15分ほどでヤシの木型の人工島「パーム・ジュメイラ」の先端にある「アトランティス・ザ・パーム」へ。

夕陽を浴びるバブリーな建物をまず撮影。同じことを考えている人が多いらしく、ホテル前の道路には車がずらっと並び、あちこちで写真を撮っている人がいるのが笑える。せっかくなので中へ。施設に入るたびにまずトイレへ。そしてテーマパーク風の水族館「ザ・ロスト・チャンバーズ」へ。照明など展示の仕方が凝っていて、クラゲの美しさや穴に入るアナゴの面白さを引き出している。もっとも解説板の類は一切なし。その代わりに係員があちこちにいて説明をしている。なかなか面白いと堪能して、水族館部分(有料)を出ると、そこにもまた水槽が。もっとも大きな水槽は無料ゾーンからも見れるようになっているのだ。頭上を泳ぐエイが空を飛んでいるようで幻想的。
Dubai_atlantis_the_palm
アトランティス・ザ・パーム【ドバイ】

その後、タクシー、バスと元来た道を戻り、待ち時間とさらに長くなった渋滞にはまった時間をあわせて2時間かけて「サトワ」に。すっかり夜。ここからタクシーで「ドバイ・モール」へ。後方には建設中の世界一高いビル「ブルジュ・ドバイ」が光る。そしてモールは巨大。ここではスケート・リンクを見た後、「ドバイ・アクエリアム」へ。アトランティスのよりさらに巨大な水槽にはサメも泳ぎ、その中を通るトンネルもある。さらに小さな水槽の展示場(普通の水族館風)では泳ぐエビ、歩くタカアシガニ、足を動かすカブトガニなど展示も多様で、なんだかんだいって楽しんでしまった。

その後、タクシー乗り場に向かうが、何せ広いので延々と歩き続ける羽目に。こんなに広いならタクシー乗り場はあちこちに設けて欲しい。そしてタクシー、C1バスで空港へ。新しくできたターミナル3は、入口からゲートまで、果てしなく遠い。ドバイは広すぎる。

1月6日
エミレーツ航空で関空、そして羽田へ。

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2009年1月28日 (水)

イエメン旅行(7)サナア

1月4日
今日は完全にフリータイム。まず伝統工芸博物館に行くが、閉まっている(まだ開館時刻でないのか、移転したのか、閉鎖されているのか、一切不明)。タフリール広場でシャイを飲んで時間をつぶした後、軍事博物館へ。ここで下痢。紙はない、水は流れない、手桶はない、蛇口はあるが触れないぐらいの熱湯しか出てこないと最悪。

新市街でスーパーを探し、それは見つからなかったが、近くにあるスパイス屋が雑貨屋というかスーパーみたいな感じになっているのを発見。そこで少々買い物。

その後、イエメン門前に立つタージ・サナア・ツーリスト・ホテルの屋上へ。400リアル(約180円)も取られたが、そこからの眺めはイエメン門とその先の旧市街が一望できて、素晴らしい。いつまでもここにいたい。屋上自体は何もなくて殺風景だが。ここでカフェでも開けばさぞや繁盛すると思うのだが。

その後は旧市街を当てもなくぶらつく。スークのドーナツにはハチ(ハエではない)が群がっている。ちょっと壮絶。歩いていると「ハロー」「ハーワーユー」「東京?大阪?」「アリガトー」「ヤパーニー?」「ニーハオ」といろいろ声をかけられ、忙しい。

一度、イエメン門に戻って、旧市街の外にある食堂で昼食。羊肉が柔らかくて美味。活気もあるしいい店だと思っていたが、値段は1,500リアル(約690円)。そんな大金は持ち合わせていないので、仕方なくドルを混ぜて支払う。納得いかない。

再び旧市街へ。午後はカートの時間。スークではカートに群がる男たちの熱気が凄い。スークを抜けて住宅街へ。フォトジェニックな風景が次から次へと現れ、フィルムなら何本あっても足りない。メモリーが何ギガあっても足りないと言うべきか。そして、子どもから「スラー(写真)」攻撃。

何とかたどり着いたタージ・タルハ・ホテルで息を切らせながら屋上へ。旧市街の密集した建物が広がり、絶景としか言いようがない。景色を「切り取る」写真では、このパノラマの素晴らしさは表現できない。
Sanaa_old_town_from_taj_talha_hotel
360度、こうした建物がびっしり。【サナア】

さらに街を放浪。疲れたら時々休み。あまりに濃厚でもはや液体とは言い難いマンゴージュース(200リアルとぼったくりだったが)、それに茶葉の渋みと砂糖の甘さ、ジンジャーとがマッチしたシャイなどを嗜む。

偶然、アートギャラリーの入居する「サムサラ・アル・ナハス」にたどり着く。中のギャラリーや店には興味はないが、サムサラ(隊商宿)の建物の中を見れるのは嬉しい。

足も腰も肩も疲れ、十二分に旧市街を堪能した後、夕食は昨日と同じ食堂で。相席した人が「一緒に食べろ」と分けてくれたのは、レバーの挽肉みたいなもの。その後、タフリール広場でシャイを飲み、満腹、幸せ。この国に来て良かった。

ホテルに戻ると、またトイレの水が流れなくなっている。桶で水タンクに水を入れても流れない。面倒なので直接、便器に水を流す。せっかく洋式トイレの部屋に泊まっているのに意味がない。そして何度も下痢が出るので、何度も桶で水くみ。何やってるんだか。

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2009年1月24日 (土)

イエメン旅行(6)マフウィート、ハジャラ、サナア

1月3日
今日は移動に時間がかかるかもしれないということで、いつもより早めに7時半出発。というはずだったが、ガイドが遅刻。さらに荷物を持って下の道まで降りていくと、車にドライバーがいない。そしてドライバーの携帯電話は車の中で鳴っている。急遽変更した出発時間について、ガイドが連絡を怠ったと思われる。結局出発は20分遅れ。

まずマフウィートにあるスルタンの宮殿跡へ。昨日のマネーボーイが再び登場し、ガイドは少年の言っていることを訳しているだけ。少年は英語を使えるので、要はガイドは不要。宮殿は、スルタンがこのまちに来たときに滞在する別邸みたいなところで、大したことはない。

続いて近くの展望台へ。荒々しい山々に段々畑、そしてあちこちの峰に集落、というパノラマが広がり、息をのむ絶景。

その後しばらく風光明媚な山道を走った跡、車はワディの中の未舗装道へ。ワディの中にも家があり、畑があり、人がいる。ワディには伏流水があるので、こちらの畑は乾期の今も緑豊か。

昼過ぎにハジャラに到着。ここも山の峰に立つ城塞都市で、石造りの建物は街の外から見ると美しい(中は廃墟系に近づきつつある)。ここは土産屋の売り込みや子どもの物乞いが(この国にしては)激しい。
Alhajjarh
ハジャラからのぞむ周囲の段々畑と山並み

昼食は近くの街、マナハで。大皿料理がいろいろ出てきて、味も上々。食後、ジャンビーヤ・ダンスが始まるが、演者がヒゲオヤジと若者の二人しかいない上、二人とも大してうまくない(しかも若者はオヤジの踊りを見ながらまねして踊っている感じ)。中盤、一緒に踊るよう強要されるが、ヒゲオヤジと手をつないで踊っても、特段楽しいものではない。

その後はアル・ハイマ-、バニー・マタルとモカ・コーヒーの産地を通過。もっともコーヒー畑は少なく、イエメン人(多分男だけ)の愛する嗜好品「カート」(軽い覚醒作用がある、サウジアラビアでは麻薬扱いらしい)の畑が多い。

夕方、サナアに到着。これでこの不快なガイドと行動を共にしなくて済むと思うと心が安まる。が、ホテルではトイレの水が流れず、直してもらったものの、水がタンクにたまるまで異様に時間がかかるので、自分で桶で水をくむ羽目に。自称4つ星ホテルだが、とんでもない。

とりあえずトイレ問題を解決し(解決していなかったことは深夜判明)、旧市街の住宅街へ。ここでは子どもらから「スラー」(写真)攻撃。絵になる景色満載なので、撮りまくっていると、「写真を撮れ」との波状攻撃を受ける。治安はいいのだが、迂闊にカメラをぶら下げて歩けない。

夕食はタフリール広場近くの食堂で、豆(カレー?)のスープとホブズとギシル(コーヒーの殻を煎じた飲み物)で250リアル(約110円)。「はやい、やすい、うまい」の三拍子が揃ったいい店で、客も多く賑々しい活気があった。その後、マンゴージュースを飲み、商店街をぶらつき、シャイを飲み、大満足でホテルへ。ホテルではホットにならないシャワーと格闘。そして再び流れなくなったトイレと格闘。大不満。

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2009年1月21日 (水)

イエメン旅行(5)ワディ・ダハール、ハバーバ、スーラ、シバーム、コーカバン、タウィーラ、マフウィート

1月2日
今日は車で北部山岳地帯の村々を巡る。朝、下痢気味だったので不安。まずはワディ・ダハールのロック・パレスへ。外壁が美しい(中は・・・)。ここでもジャンビーヤ・ダンスを見れた。親父らが誘い合って踊る、という感じ。

車はつづら折りの道を進み、時々、写真ストップ。断崖絶壁からのパノラマを楽しめる。次はハバーバ。ため池があり、周囲の建物と合わせて絵になる村。建物はあちこちで崩壊しており、廃墟に人が住んでいるという風情もある。

Hababa

ハバーバ

続いてスーラへ。ここにもため池が。そして石造りの建物がフォトジェニック。土産屋の売り込みや、「ペンをくれ」と言い寄ってくる子供らが多いのは、この国では珍しい。

続いてシバーム(2日前のハドラマウトのシバームとは別)へ。ガイドいわく(なので本当かどうかは不明)イエメンで2番目に古いというモスクが美し い。それ以外はたいしたことない。ここで昼食後、シバームと双子のまちと呼ばれるコーカバンへ。こちらは断崖絶壁の上にあり、崖から下を見下ろすとシバー ムと一面広がる畑、そしてそしてトンビ(?)が下を飛んでいる。絶景。

次はタウィーラ。ここも岩のまちで廃墟系。ここでも子供らが写真を撮れと大騒ぎ。さらに車は進む。周囲は断崖絶壁、崖の上にちらほらと箱のような建物がしがみつくように立っている。さらに段々畑も広がる。自然と人々がつくりだした、ある種夢のような光景。

夕方、マフウィートに到着。ガイドと別れて街を歩いていると子どもが勝手に道案内を始める。高台にあるテラスのようなところで雲海の写真を撮っていたら、地元の若者に記念撮影を頼まれた。応じたら、果物をくれた。いい人だ。子どもの方は予想通り「マネー」を要求してきたが(当然拒否)。

マネーボーイと別れて適当に歩いていたら、道に迷う。すると別の子どもがホテルに連れて行ってやると言ってきた。しかしこれも「マネー」と。人の困っているところにつけ込む輩は許し難い。丁重にお引き取り願い、何とか自力でホテルに戻った。

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2009年1月18日 (日)

イエメン旅行(4)タリム、サユーン、サナア

2009年1月1日
サユーン(セイユーン)郊外にあるAhmed Bin Eisaの墓へ。イスラム教徒以外立ち入り禁止なので外から遠慮して撮っていると、ガイドが中に入れと言う。それで少し入ってみると、中から怒鳴り声が。今日もガイドを信用できない。

続いてタリムへ。まずはアル・カフ宮殿へ。大したものではない。崩壊が始まっているが、それで良い気がする。アル・ムフダール・モスクはミナレットが白くて高くてきれい。それだけ。メインと思っていた図書館は木曜定休とのことで入れず。建物は新しいので中に入らないと意味がない。

スークをぶらついた後、車で移動。途中、日干しレンガの製作過程を見学。右も左も崖というなかを車は走って行く。巨大なワディ(枯れ川、峡谷)の中にいることを実感できる。

続いて、サユーンの街へ。まず、王宮の真っ白な建物内にある博物館。考古学系、民俗系の展示でつまらない。上から街並みや辺りの山並みを一望できるのはいい。その後、スークを歩く。人々はフレンドリーだし、こういう雑踏は好きだ。
Sayun
王宮から見るサユーンのまち

その後、イエメニア航空でサナアへ。ジャンビーヤを差して歩く人たちが懐かしい。夕食はちょっと小洒落たカフェ風の店へ。食後に飲んだマンゴージュースが超濃厚で美味。

ホテルに戻り、シャワーを浴びていると、下の方から歌舞音曲が聞こえてくる。何事かと急いで身支度して外へ出ると、路上でジャンビーヤ・ダンスをしている。さらに生歌とキーボード生演奏(とテープ?)を伴奏に、様々なダンスが(フォークダンス風とも、路上ディスコ風とも)。外国人がカメラをぶら下げて眺めていると、ダンスを取り囲む人の輪の最前列に押し出してくれる。そしてダンスが終わると、今度はアカペラで歌。聞けば結婚式のパーティとのこと。ラッキーだった。

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