2015年8月 5日 (水)

世界の夕焼け(35)エチオピア バハールダール

タナ湖に夕陽が落ちる。
Sunset_in_bahir_dar
タナ湖の夕照

湖上の修道院めぐりはできなかったので、この夕焼けが唯一のタナ湖観光。暇つぶし程度にしかならなかったが、南京虫が待ち構えるホテルに戻るよりは、ずっと快適なのであった。

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2014年4月13日 (日)

世界の主食(2)エチオピアのインジェラ

世界で主食として食べられているものは、そのほとんどが米、小麦、トウモロコシ、それにジャガイモやキャッサバなどの芋類を原料とする。

その例外の一つが、エチオピアとその周辺部で食べられているインジェラである。これはテフというイネ科の植物が原料。これを製粉し、水で溶いて発酵した生地を、薄くのばして焼いてつくる。
Injera_in_lalibela
これがインジェラ。手前はトゥブスという肉片。【ラリベラ】

その外観は写真の通り。写真では巻いてあるが、広げた状態で出てくることもある。灰色というか茶色の色合い、ぶつぶつと穴が開いている形状から、口さがない日本人からは「雑巾」とも呼ばれている。

乳酸菌で発酵しているため、微妙に酸っぱい。それ以外にあまり味はない。大抵はワットと呼ばれるシチューというかおかずと一緒に食べるので、それ自体味はなくても良いのだが。特にまずいものではないが、ずっと食べ続けたい代物でもない。

それでもエチオピアの人々はインジェラが大好き。朝昼晩いつでも、街角の食堂でもホテル内の外国人向けレストランでもどこでも、インジェラが出てくる。エチオピア旅行を楽しめるかどうかは、インジェラに慣れられるかどうかにかかっている、というのは言い過ぎか。

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2010年6月 9日 (水)

アニマル・プラネット(18)ロバ(ティスアバイ)

ロバはおとなしく働き者のようで、多くの途上国の農村で荷物や人の運搬などに使われている。

エチオピアでもよくみかけた。木ぎれのようなものでむち打たれていることが多く、見ていて不憫だった。
Donkey_in_tis_abbai
ティスアバイ村のロバ

それにしてもロバの目を見ていると、それだけで癒される。なぜだろう。

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2010年6月 3日 (木)

旅の飲み物(14)エチオピアのコーヒー

エチオピアはコーヒーの原産地。そして、日本に茶道があるように、エチオピアにはコーヒー・セレモニーなる、コーヒーを飲む儀式めいたものがある。残念ながら本格的なコーヒー・セレモニーは体験しなかったが、セレモニーもどきの手順を経て煎れられたコーヒーは3度ほど味わった。

大まかな手順は以下の通りである(下に青草を敷く、乳香を焚く、ポップコーンをつまみにする、といったコーヒー以外の手順は省略)
・コーヒー豆を水で洗って、小さなフライパンのようなものにいれて火にかけ、煎る
(これに時間がかかる・・・30分ぐらい。木炭またはガスバーナーのようなものを使用)
・豆が黒くなったら、それを粉にする
(石臼でつぶすまねをしただけで「使用後」の粉が出てきたときもあれば、小さな機械で碾いたときもあれば、上記の手順を取らずに袋入りの粉をそのまま使ったときもあった)
・粉と水を「ジャバナ」と呼ばれるポットに入れ、火にかけて湧かす
(火力が弱いのか、これまたやけに時間がかかる)
・湧いたら、柄がついていない小さなカップに注いで、できあがり
・一杯目を飲み終わったら、粉の残ったポットに再び水を入れて、湧かす
・こうして三杯目まで頂く
Coffee_in_ethiopia
コーヒーを注ぐ【ラリベラの店先で】

豆のせいか、煎り方のせいか、フィルターを使わないせいかは分からないが、その味は強くて豊かというか、酸味がないけど苦みだけではないというか、雑味だらけというか、ともかくいろいろな味が響きあい、美味。それにたかがコーヒー三杯飲むために1時間以上じっくりかけてしまう、その時間のかけ方が贅沢。

なお、一般的なカフェで出てくるカフェは、エスプレッソである。また、カフェではミルク入りの「マキアート」もあるし、紅茶とコーヒーが混ざった(二層に分かれている)ものも飲める。そして、セレモニー式でもエスプレッソでも、砂糖をたっぷり入れて飲むのが一般的なよう。それだけ、コーヒーの味が強いということか。

この国は歩いているだけで勝手ガイドがつきまとってくるし、ホテルに戻っても南京虫におびえなければならないしで、なかなか気が休まる間がない。そんななかでコーヒーを飲んでいる間(あるいはそれを待っている間)は希少な心安らぐときであった。ハエはうるさいが。

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2010年5月31日 (月)

エチオピア旅行(8)実用情報

エチオピアに関する日本語の主なガイドブックは某歩き方だが、「2009年10月~12月の現地取材をもとにしてつくられました」と明記されている割には、情報が更新されていないという印象を受けた(入場料が違うなど・・・インフレ気味なのでやむを得ないが)。そこで以下では同書に非掲載ないし同書掲載の情報と異なるものを中心にご紹介。
なお、同書は地図もあまり充実していない。帰りの空港で立ち読みした印象ではロンリー・プラネットの方が地図が多く、掲載範囲も広いようだった。

■アディスアベバ
□ミニバスが便利。ルート図はウェブサイト「エチオピア・ベット」にあるものが参考になる。ミニバスの車掌が連呼している主な行き先は「旅行人ノート②アフリカ」または「季刊旅行人2007冬号」掲載のアディスアベバの地図に載っている。値段はよく分からないが2ブル払っておけば文句は言われない(1ブルで済むときもあった・・・よく分からない)。

□アディスアベバ→ティヤ
マルカート付近のバスターミナルから所要約2時間20分、片道30ブル(約210円)。ティヤに行くバスを尋ねても分からない人が多いので、「ブッタジラ」行きのバスを探すと良い。ティヤの集落に入る直前には「Tiya」と英語も併記された標識が出ている。バスを下車後、進行方向に3分ほど歩くと、集落の外れに至るが、その辺りに世界遺産マークの看板がある。そこを左折するとティヤのステッラ群に到着。

■バハルダール
□バハルダール→ブルーナイルの滝
バスターミナルからティスアバイ行きのバスで終点下車、所要約1時間、片道10ブル(約70円)。バス下車後、進行方向に向かって歩くとゲートがあって行き止まりになるが、その左手にブルーナイルの滝のチケット・オフィスがある。チケット購入後、少し戻って左折(バス下車位置からみれば右折)する道に進む。

■ラリベラ
□地図
地球の歩き方、旅行人ノート、季刊旅行人2007冬号にそれぞれ異なる地図が掲載されている。いずれも間違いではないが、わかりにくい。一番、実感に近かったのがウェブサイト「エチオピア・ベット」掲載の手作りっぽい地図。
街の南側(坂の下)から登っていくと、右手にみえてくる赤十字マークのある小屋の前の階段を左に進むと、第二教会群。元の道に戻って先に進み、「Plan」と書いてある看板の前を左折する未舗装道を進むと聖ギオルギス教会(反対側から見ると、聖ギオルギス教会のイラスト入りの看板があるのでそこを右折)。元の道に戻りさらに先に進むと右手にチケット・センターの建物があり、建物を抜けると第一教会群がある。

□値段
ラリベラの教会群の共通チケットは300ブル(約2100円)。チケット・センター付属の自称「博物館」は50ブル(約350円)。アシュトンマリアム教会へのツアーは、ミュール(馬)、ガイド、入場料込みで260ブル(約1800円)。ただし、ガイド代は値下げ交渉の余地あり(実際には行かなかったので、詳細は不明)。なお、チケット・センターが開いているのは6時~12時と14時~17時。

■アクスム
□シオンの聖マリア教会
新教会と旧教会は同じ敷地内にあり、敷地の入口は(多分)一つで、オベリスク前の広場に面している。入場料は120ブル(約810円)。開いているのは7時半~12時半と14時半~17時半。
アークが納められている(ことになっている)聖堂は、旧教会の本堂とは別の小さな建物。アークの聖堂に入ることはできない。
敷地内に博物館があるが、以前は単なる屋外の棚を「博物館」と称していたようだが、現在は(小さいが)建物になっている。2年前にできたとの説明だった。博物館入場の際は、カメラや荷物はロッカーに預けさせられる。

□カレブ王とゲブレ・マスカル王の地下墳墓、エザナ王の碑文
地下墳墓まではシバの女王の浴槽脇の道を北東に進む未舗装のガタガタ道を進む。車でノーザン・ステッラ・フィールドから7分ほどだが、車は全くスピードを出せないし、歩いても所要時間はそう変わらないと思われる。エザナ王の碑文はその道中の左手にある小屋の中。
Ezana_stone_in_aksum
エザナ王の碑文がある小屋【アクスム】

■南京虫・ダニ・ノミ対策
今回の旅行で一番気を遣ったのがこれ。下記対策を取った結果、一度も被害に遭わなかったので、ご参考まで。
・殺虫剤(スプレー)をベットやその周りにまき散らす
・防虫スプレー(ダニ用)をベットや毛布に吹き付ける
・ビニールの大型レジャーシートをシーツの上に敷く
・レジャーシートの上に寝袋型のシーツを置き、それにくるまって寝る
・枕は携帯用のものを持参し、ホテルのものは使わない
・南京虫は夜行性らしいので、明かりは消さずに寝る
・カバンには衣類用の防虫剤(パラジクロルベンゼン)をたくさん入れ、寝袋型シーツにも防虫剤を入れたまま寝る
・その他、蚊取り線香、防虫用アロマなども使用(気休め?)
・観光時、教会内部に入る際は靴を脱がなければならないので、ビニル袋を靴下の上に履く

注:円換算は往訪当日の為替レートをoanda.comで調べて算出。

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2010年5月28日 (金)

エチオピア旅行(7)アディスアベバ

5月8日
今日も下痢が止まらない。そして今日も旅行会社のスタッフがめちゃくちゃなことを言う。今日のは「俺たちが提供するのは空港までの送迎だけだ、ホテル代は自分で払え」というもの。ツアー代に含まれているはずだと申し立てる。いちいち拒否したり、確認を要求したりと、毎回面倒くさい。

エチオピア航空でアディスアベバへ。大都会に感じる。羊やロバもいるが。ホテルに着くと、また、旅行会社のスタッフが今夜の集合時間が午後5時だとめちゃくちゃを言う(本当は午後9時)。そして今回はオフィスに電話しても確認できなかったらしく、何かあったらホテルのフロントにメッセージを残すからといって去ってしまった。楽しようとツアーに入ったのに、ちっとも楽できない(むしろ楽しているのは、旅行者自身が何とかするだろうからと適当に対応する旅行会社の方か)。

ホテルを出ると「スペシャルプログラムがある」との胡散臭い勧誘を2度ほど受けるが(ホテル敷地内及び敷地外)、無視して近くのカフェで昼食。ハエが少なくて(いないわけではないが)感激。アビヨット広場近くの教会に入ると、司祭がホースで信者に水をぶっかけていて、か歓声が聞こえる。聖水?
Holy_water_in_addis_abeba
ホースでまき散らすとは手抜きにも見えるのだが【アディスアベバの教会にて】

バスがなかなか捕まえられないので、タクシーでアディスアベバ大学へ。そして構内の民俗学博物館へ。エチオピアの絵画は基本的に線画なので、日本の漫画や仏教画を思わせて面白い(表情もどことなくユーモラス・・・たとえ深刻な場面でも)。

ミニバスで移動し、国立博物館へ。目玉の「ルーシー」(猿人の化石)はレプリカらしいが、そうした説明はない模様。小学生の団体が来ていて、賑わっていた。

疲れたので、博物館向かいのカフェで一休み。マキアートを注文。コーヒーとミルクと砂糖を混ぜただけで、これだけおいしくできるものか。

中型の路線バスらしきものに乗って、ピアッサへ。目当ての教会がどこにあるのかさっぱり分からない。ふらふら歩いていると、男に声をかけられ、頼みもしないのに勝手に方向を教えてくれた。それに従って進むと、聖ギオルギス教会へ。しかし中に入れない。付属の博物館に行くと、まず上に登れと言う。元々、鐘楼だった建物のようで確かに高い。しかし、登ったところは窓が高く、何も見えない。ナンセンス。

続いて教会内に入れてくれることになったが、50ブル(約330円)払えと言われる。さらに写真を撮るなら20ブル(約130円)という(ちなみに博物館は別途20ブル)。ここでもインフレが進行中。教会内はたいしたことないので、カメラ代は払わず。博物館の方はエチオピア正教グッズ、エチオピア帝国グッズのオンパレード。さらにガイドのチップ代を求められたが、「金がない」といって断る(事実、想定外のインフレで帰りのバス代、夕食代を考えると本当に現金がなくなってきた)。

その後、教会内の施設で結婚式の宴をやっているのを見に行くと、周りの子供やら浮浪者やらが中に入れとはやし立てる。しかし、入ろうとするとそれに乗じて浮浪者も一緒に入ろうとして混乱を招いただけでなく、その混乱に乗じて何者かの手がポケットへと伸びてきたので、断念。

その後苦労してミニバス乗り場を探し、ホテルへ戻る。ホテルの庭では土曜日のためか今日も多くの結婚式が行われ、歌や手拍子が響いている。新郎・新婦だけではなく、その取り巻き(兄弟?友人?)の男女の一部が色を合わせた装い(女性が真っ赤なドレスなら、男は赤いネクタイをしめる、みたいな)をしているのが興味深い。

エチオピア最後の晩餐はホテル近くの食堂で。「トュブス・フルフル」を注文。肉と、ちぎったインジェラを、インジェラでくるんで食べる。肉はおいしいが、なかなか見つからない。従ってインジェラだらけ。しかも辛い。でも満足。

その後、午後9時発で、車で空港へ。

5月9日
エチオピア航空でバンコクへ。待ち時間約10時間。しかし、争乱中のバンコク市街に出る気はしない。空港内の店員のサービスがいやによく感じる。

そしてタイ国際航空で成田へ。そして生まれて初めてのロスト・バゲッジ。翌日になって出てきたが。

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2010年5月25日 (火)

エチオピア旅行(6)アクスム

5月7日
朝、ついに下痢。「近道」だという未舗装の山道を通って空港へ。険しい山道だが、やはりロバ、ヤギ、人が歩いている。

エチオピア航空で30分強でアクスムへ。空港で再び下痢後、迎えの車で15分ほどでホテルへ。ここも外見は洒落ているが、部屋の雰囲気は虫がいそうな感じ。最後まで安心できない。

まずはオベリスクの建ち並ぶメイン・ステッラ・フィールドへ。最大のオベリスクは崩壊して倒れているが、イタリアから返還された「2番目に高い」オベリスクはしっかり建っている。3番目に高いオベリスクは、ガイドブック等で見た写真では独立して立っているが、今では支えを受けている。その他のオベリスクや付属の博物館を見学したところで、カメラが今まで以上の異音を。レンズのモーターに砂でも詰まったか。
Great_stele_in_aksum
アクスムのメイン・ステッラ・フィールド。手前の広場には羊が。

ここから車とガイドを雇うことに。最後ぐらいは雇ってみようと思ったのだ(が、結果としては失敗だった)。まずは隣にある「ノーザン・ステッラ・フィールド」へ。オベリスクは端的に言えば墓石らしいが、埋葬はされていないらしい。なんのこっちゃ。当時のアクスム王国は盛んに世界各地の交易していたとの説明だが、インカとも交易していたとのご説明。インカは時代が違うだろう。一気にガイドへの信用が下がる。

続いてカレブ王とゲブラムスカ王の地下墳墓へ。ここも墓だが、埋葬は修道院にしてあるとのこと。墓とは一体何なのか。

さらにエザナ王の碑文へ。未舗装の道端の小屋の中に、ゲーズ語(古代エチオピア語)、ギリシャ語、ザビアン語(古代のイエメンの言語、エチオピアでも使われていたよう)が彫られた石碑でいわば「エチオピアのロゼッタ・ストーン」。かなり貴重なものだと思うのだが、親父一人が鍵を管理する小屋の中。

シバの女王の浴槽(要はただの貯水池、現在も地元の人が水くみに来ている)を車窓見学で済まそうとするので車を降りるよう主張して見学後、街外れにあるシバの女王の宮殿へ。ガイドブック等によると(ガイドによるとではない)いずれもシバの女王との関連性を示す物的証拠はないらしいが、ともかくそういう名前。排水溝などがあって興味深い。さらにその道の反対側にある「グディトのステッラ・フィールド」へ。ここは車窓どころか、完全に無視して街へ戻ろうとするので、引き留めて見学。ガイドは自分が解説できるところ(解説文を覚えているところ?)しか案内しないらしい。

街へ戻ってガイド終了。予想以上に早く終わってしまい、2時間弱で車代250ブル(約1700円)、ガイド代100ブル(約680円)とぼったくりだった。続いて、シオンの聖マリア教会の敷地へ。入場料120ブル(約810円)。この国の観光産業は急速にインフレが進んでいるらしい(外国人限定)。ここも昼休み中だったため、開くまで待つ。

まずは「新しいシオンの聖マリア教会」へ。だだっ広いだけ。また勝手ガイドがついてくる。ガイドは不要と言っても「司祭だから」とつきまとう。やむを得ない。ここでまた、もよおす。トイレに行きたいと言ったら、自称司祭はその辺にいた別の男に指示。教会の外の広場にある、公衆便所に連れて行かれる。建物がいくつもあるこの教会敷地内にトイレはないのか。

教会内に戻って、十戒の石板を納めたアークが置いてある(ことになっている)聖堂を外から眺めた後、古い方の「シオンの聖マリア教会」内へ。次いで、「博物館」へ。荷物を外のロッカーに預け、金属探知機でチェックされてから入る。中は王冠やら衣装やら豪華なものとのご説明(またも勝手ガイドが登場)。だが、ホコリをかぶっていて豪華にはみえない。外に出ると、滅多に表には出ないというアークの聖堂の司祭が庭に出ていた。

さて、することがなくなった。街の中心部は遠いし、暇。マンゴージュースを飲んだり、インターネットをみたり、その辺をブラブラしたりして、時間をつぶす。エチオピアでは路上にミシンを置いて、オーダーメードで服をつくっている(らしい)店をよく見かけるのだが、ここではそうした店が集まっている一角があって、面白い。夕方、ホテルに戻るが、虫がいそうな部屋の中に、用もないのにいたくもないので、ホテルのテラスへ。丘の中腹にあるため、街を眺められる。ここでぼんやり過ごす。段々、白みがかってくる夕空を、トンビが飛び交う。そのシルエットが印象的だった。

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2010年5月22日 (土)

エチオピア旅行(5)ラリベラ

5月6日
まずはラリベラの第二教会群へ。最初のガブリエル・ラファエル教会と思しきところは鍵がかかっている。近くにいた老爺に指図されて地下トンネルを抜けると、3つほど岩窟教会が見えるところに出た。なんだかよく分からない教会内(現在は使われていない模様)に入った後、またも遠くから指図する老爺(こいつもチップ狙いか)の誘導に渋々従って、聖エマニュエル教会へ。よくぞこれだけ堀抜いたと感心する、大きな岩窟教会。しかし、ここも鍵。
Bet_amanuel_in_lalibela
聖エマニュエル教会【ラリベラ】

トンネルを抜けて聖マルコリオス教会へ。こちらは司祭が待ち構えていて、鍵を開けてくれたはいいが、頼みもしないのに正装(?)に着替え、十字架を持ってきた。十字架は800年だか900年も古い物とのことだが、彫られているイラストが素人っぽくて、ちゃちく見える。壁にも古そうな絵が残っている。

聖エマニュエル教会に戻るが、相変わらず鍵がかかっている。仕方なく引き返そうとがけの下へ降りていくと、司祭がやってきた。それを追いかけ、ようやく開けてもらう。やれやれ。300ブルも支払っているのだから、ちゃんと「営業」時間中は入れるようにしておいて欲しい。中は天井が高く、建物の柱や天井のように彫り込まれているので、岩の中にいることをつい忘れてしまう。

続いて、アッバ・リバノス教会へ。こちらも司祭が勝手に着替えて十字架を持ち出し、あろうことか記念撮影はどうかとアピールしてきた。ここは修行の場ではないのか。人の良さそうなおじいさんではあった。ここは教会自体の周りも岩が掘られて通路のようになっていて、そこにも入ることができて面白い。

ガブリエル・ラファエル教会に戻るがやはり閉まっているので退散。続いて聖ギオルギス教会へ再び向かう。岩の上に座り込んでしばし眺める。山並みが遠くにひろがり、そこにむかって緩やかにカーブを描く谷筋。その途中の岩が削られて、この教会がある。聞こえるのは野鳥と鶏、村人達のざわめき、そして風の吹き抜ける音のみ。この情景はきっと一生忘れないだろう。

坂道を登ってまちの中心部へ行き、とてもローカルなレストランへ。トゥブス(肉片)とインジェラを頼む。やはり飽きてくる。食べ残した分は、外で待機していた小僧(一人)に皿ごと与えられていた。彼は入口近くに腰掛けて熱心に食べていた。リーズナブルではある。

坂を下ってチケットオフィスへ。郊外の教会のツアーについて問い合わせるが、値段が高く、天気も悪くて下手すると往復3時間以上かかるラバの背の上でびしょ濡れになりかねない。大金払ってそんな思いをしたくないと思い、やめることに。大金払うのがさも当然という態度の勧誘にも腹が立つ。そういう意味ではここの人たちは商売上手とは言えない。

代わりにチケットオフィスの建物にある博物館へ。写真撮影は禁止とのことで、なるほど、たった一部屋をぐるっとまわって終わる内容で50ブル(約350円)とばれたら、誰も来なくなるだろう。ここでも押しかけガイドが登場。「入場料に含まれている」というのでしゃべらせておくが、こっちはキリスト教用語の英語をよく知らないし、ガイドの英語はとてもローカライズされているので(それはこの男に限らないが)、これまた金を払う価値が(自分にとっては)ない。ちなみに展示物は、教会ゆかりの聖書、イコン、十字架、冠など。

しばし雨宿りの後、外へ。広場で人が集まり、歌と鈴が鳴っている。葬式だろうか。遠巻きにそれを見学後、サタデーマーケットに向かうと、今度はガキの勝手ガイドがついてきた、というか前を歩き出した。こちらが向かっている方に先回りして、案内している気分になっているようだが、邪魔。そしてここでカメラが異常音を放つ。オートフォーカスもろくにできなくなる故障。メインの観光が終わった後だったのが不幸中の幸いか。

結局、数匹のロバがいるだけだったサタデーマーケットを後にし、再び坂を登って中心部へ行き、郵便局へ。およそ営業中とは見えないぼろ屋だった。そしてホテルに戻る途中で水を買った小さな店でコーヒーセレモニーの道具を発見。興味ありげに眺めていると、「コーヒー飲む?」ときた。「いくら?」と聞くと30ブルという。セレモニーは不要、コーヒーを飲むだけでいいと言ったら・・・無料になった。今回は小さな袋に入っている既製品の粉をポットに入れて、ガスコンロで湧かしていた。それでも3杯目まで、たっぷり1時間かかった。コンロでポップコーンもつくってくれた(エチオピアでは定番のお茶受け)。コーヒーはたっぷり砂糖入り。1杯目、2杯目、3杯目、みなおいしく頂いた。

いい気分でホテルに戻ると、フロントでローソクとマッチを渡され、絶句。―そう、停電。エチオピアでは珍しくホットシャワーが使える宿だったのに、それも使えないとのこと。なかなか気を抜けない。結局、電気は復旧したのだが、その前に冷たいシャワーを浴びてしまった。浴室は真っ暗だったので、ロウソクの火を灯しながら。

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2010年5月19日 (水)

エチオピア旅行(4)ラリベラ

5月5日
車で30分以上かけて空港へ。2時間近く、ぼーっと待つ。何の意味もない時間が流れて行く。エチオピア航空でラリベラへ。迎えの車に乗車。道はどんどん山岳地帯へと進み、やがて雄大な山並みが姿を現す。そういえば飛行機からも大峡谷が見えた。そしてそんな山の景色の中を、相変わらずウシやロバ、そして人が普通に道を行き交っている。

40分ほどでホテルに到着。水は出るし、網戸はあるし、時間限定だがホットシャワーも使えるとのこと。素晴らしい。

ホテルを出てまちへ繰り出す。基本的には車は走っていないらしく、坂道だらけのまちだが歩くしかない。手近な食堂で食べた「シュロ・ワット」はつぶした豆のシチューらしいが、具のないカレーと言う方が近いか。これをインジェラ(クレープのようなもの)で包むというか浸して食べる。辛いが美味。

まちはとんがり帽子屋根を乗せた家が多く興味深い。うざったいハエやうざったい人々の「ハロー」攻撃をかいくぐり、岩窟教会群のチケットオフィスへ。しかし昼休み中で14時オープンとのこと。あと1時間もある。仕方ないので集落をぶらついていると、「コーヒーセレモニー」の看板を発見。入ってみると暗くて大層、不衛生な感じの店。食器を取り出すと虫がわっと出てきたりする。しかし引くに引けず、ここでコーヒーセレモニーを頼む。

たっぷり時間をかけて豆を煎る。そしてその豆をひくのかと思えば、そのそぶりをしただけで、ひいたらこうなると言って既にひいてある粉を取り出し、さらにその粉をポットに入れることすらせず、(既に粉もポットに入っているらしく)そのままポットを温め直してコーヒーを注いだ。料理番組を見ているよう。どうやらこちらが入る前から店員が自分で飲もうとして途中までやっていたらしい。出てきたコーヒーは出がらしっぽく、粉っぽい。相当手抜きな「セレモニー」だが、5ブル(約35円)ならこんなものか。

改めてチケットオフィスへ。入場料金が300ブル(約2100円)に値上げされている。バックパッカーぽい白人が「これでは単なる商売だ、教会がすべきことではない」と無駄な抵抗をしている。

まずはチケットオフィスの奥にある岩窟教会の第一グループへ。これが素晴らしい。中が広い聖救世主教会は、これが岩をくりぬいてつくられたということをつい忘れてしまうし、聖マリア教会の柱の彫刻や天井の絵画も素晴らしい。Biet Uraiel教会では、頼みもしないのに司祭がいろいろと十字架を持ち出してきて、写真を撮れと言わんばかり。

続いて、今回の旅のハイライト、聖ギオルギス教会へ。子供らがお経のようなものを懸命に唱えている集落を抜けて近づいていくと・・・あった。岩の斜面をくりぬいた、巨大な十字架。さらに近づくと、それが下まで彫り抜かれ、建物になっている。素晴らしい。素晴らしすぎる。昨日までは「なんてひどい国にきてしまったのか」と思っていたが、これですべて帳消ししてあまりある。周りの雰囲気も、背景にひろがる山並みが何となく神がかっていて、いい感じ。
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聖ギオルギス教会【ラリベラ】

下に降りて、内部へ。こちらは天井が高いだけでつまらない。しかも例によって司祭に十字架の説明を強制的に受け、渋々チップ(お布施?)を支払ったら、増額請求をされる。拒否。強く要求してこなかったところを見ると、この強欲坊主も、路上のガキと同様「ダメ元で言ってみる」精神なのか。

ホテルへ戻る途中、水を売っている売店へ。ふとみるとコーヒーセレモニーの形跡がある。聞くと50ブル(約350円)出せばやってやるという。それは高いが、コーヒーだけなら5ブルでいいというので、頼む。豆を煎るところから始まったので、「セレモニーでなくていい」と言ったが、別にセレモニーではないという。たまたまひいた粉がなかったと言うことか。頼んでから30分、ずっと豆を煎っている。ゆっくり流れる時間。そして豆を煎り終わると、機械でひいて、それをポットに入れて木炭でお湯を沸かす。その上澄みをカップに注ぐ。これがうまい。ちょっと粉っぽいし、酸味もないが、強く、豊潤な味わいというのか。これを飲みたかったのだ。2杯目、3杯目もうまい。たかがコーヒー3杯に1時間以上かかった。贅沢な時間。

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2010年5月16日 (日)

エチオピア旅行(3)ゴンダール

5月4日
専用車で出発。道中では地元の人々やヤギ、ウシ、ロバなどをよく見かける。長い杖を持った人が多いが、ほとんどつかずに背中に担いでいる。意味不明。

馬車が走る街になったと思ったら、そこがゴンダール。バハルダールから3時間弱で到着。旅行会社からガイドや車の勧誘を受けるが、あまりに高い値段なうえに、価格交渉に応じる構えを全く見せないため、お断り。ホテルでタクシーを呼んでもらうが、これまた高い。結局、まちはずれのホテルから、教会、城、水浴場とまわってホテルに戻るコースで200ブル(約1400円)で妥結。

まずは10分ほどでダブラ・ブラハン・セラシエ教会へ。入口付近で「ガイドがいないと入れない」と声をかけられるが、もちろん嘘。司祭に鍵を開けてもらい、中へ。壁は宗教画で覆われ、天井には羽のついた首(聖ヨハネを象徴した天使)がびっしりと描かれている。建物自体は簡素だが、木でくんだ屋根が周りを覆っていて面白い。
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天使は微妙に違う方向を向いていて、必ずどれかと目があうという【ダブラ・ブラハン・セラシエ教会(ゴンダール)】

続いて10分弱でゴンダール城へ。9つほどの石造りの建物(廃墟)が並び立つ。ポルトガル人の影響でヨーロッパ風なのが特徴。まあ立派ではあるが、大したことはない。

続いて10分弱でファシリデス王のプール(水浴場)へ。水が張っていないプール中央に東屋のような建物がある。やはりこちらも石積み。似たような感じのものがアンコール(カンボジア)にあったが、それに比べればちゃちい。が、先の城よりはこちらの方がいい。

・・・で、一日ぐらいかかると思った観光があっさり終了。ただいま13時半。まちはずれで、電気も夜にならないとつかないホテルに戻ってもしょうがないので、予定を変更して街中で降ろしてもらう。2時間半で200ブル。大損した気分。

昼食後、まちをぶらついてみるが、面白い街ではない。暇つぶしに入ったネット屋(カフェではない)に入ったら10分で停電。小じゃれたカフェがあるので入ってみると、ハエが飛び交い、風も通らずに蒸すので、長居する気分になれない。紅茶とコーヒーのミックスというメニューがあるので頼んでみる。かき混ぜたら底にあった大量の砂糖が攪拌され、紅茶でもなくコーヒーでもなく、単なる砂糖湯になった。

そうこうするうちに夕方になったので、トゥクトゥクを捕まえてホテルに戻ろうとすると、「俺が捕まえてやる」と余計なお節介男が登場。そんなことにいちいちチップを払う義理はない。立ち去ってもつきまとってベラベラ話しかけてくる。本当に鬱陶しい。強く拒絶して、足早に立ち去り、別の場所に移動して、ようやくトゥクトゥクを捕まえる。たかがトゥクトゥクに乗るだけなのに、手間がかかる。

ホテルは高台にあり、眼下に街を望める。下からは音楽やら喧噪やらが聞こえてくる。トンビのねぐらが近くにあるらしく、たくさんのトンビが空を飛び回っていて羨ましい。同じようにぼーっと街や空を眺めている観光客が何人もいる。一見、のどかな光景だが、部屋に戻っても電気も水も使えないだけ。

ジェネレータの音が聞こえだしたので、部屋に戻る。電気はつくが、水は出ない。フロントで聞くと、断水とのこと。今日はシャワーもトイレも使えない。救いは大して観光してないので汗もろくにかいていないことか。ゆるい一日だった。

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