2018年5月25日 (金)

オーストリア旅行(6)ブダペスト、ウィーン

5月4日
6時45分頃、ホテル併設の温泉スパへ。入口の部分はアールヌーボー様式の豪勢なつくり。仕組みがわからず右往左往し、着替え用のキャビン(個室)が見つからずうろうろしていたら、階段の踊り場にあるおまけみたいなロッカーに案内される。まあよい。まずはスイミングプール。冷たい。隣にある小さなプールへ。こちらは暖かい。屋外にもスイミングプールがあるが、もっと冷たそうなのでスルー。まともな温泉がないのかとうろうろしてようやく見つけて入る。普通に温泉。サウナにも少し入る。一応1時間ほど滞在したが、ロッカーや風呂を探して歩き回っていた時間が大半だった気がする。しかもタイルが美しいという元・男湯(現在は混浴)は見つからずじまい。

朝食はホテルで。席が空いていないので、橋を望む(河は見えない)オープンテラスで。コーヒーは機械式。「エスプレッソ」にしたが、インスタントのような舌ざわり。そしてホテルをチェックアウト。スパ代は宿泊費に含まれているのかと思ったら、「割引」という扱いであった。そう考えるとやはり高い。もういろいろ残念。

8時25分頃にホテルを出る。早速19番トラムを目の前で逃す。しかも次は7分後との表示。6時に温泉に入る勢いの予定を立てていたので(無謀であった)、この時点でかなり遅れており、そんなに待っていられない。予定を変更し、逆方向に行く47番トラムに乗って橋を渡りペスト側に行き、地下鉄2号線で再び河を渡ってブタ側へ。セール・カールマーン広場駅で下車。地上へ出ると一大ターミナルになっていて、乗り場がわかりにくい。何とか16番バスの乗り場を見つける。激混み。

10時5分にマーチャーシュ教会前に到着。近所の高校か大学の卒業式のようで、そろいのポーチを持った若者が花や風船を持っている。地下鉄の駅でもセーラー服女子を見かけ、何かのコスプレかと思ったが、本当の制服だったらしい。そしてその影響で教会の入場は12時から。さらに教会の塔に上がるツアーは1時間に1回のようで、次は11時とのこと。近くの漁夫の砦は昨日、入ってしまった。いろいろうまくいかない。こんなことになるなら、先にペスト側から行けばよかったと思うが後の祭り。

とりあえず卒業式で盛り上がる人達や行進などを見学して時間をつぶし、11時発の塔ツアーへ。ツアーといっても最初に少し説明を聞いた後は勝手に塔に上るだけ。高さ46.7mのテラスからは、遮るもののない眺め。ブタ側にある国立公文書館の屋根のタイルが美しい。
Budapest
マーチャーシュ教会の塔の上から。左奥に国会議事堂、右奥にくさり橋が見える。【ブダペスト】

その後、近くのレストランで昼食。まずはトカイ・ワインの「ドライ」。まったく甘くない。そして本日の定食「グヤーシュ・スープとパプリカ・チキン」。ともにハンガリー料理の定番。毎日これなのではないか。グヤーシュは辛いが、ずっと食べていると味わい深く感じるようになる。そして汗が吹き出し鼻水が出る。チキンの方は柔らかく煮込んであり、甘め。味は単調。

12時半にマーチャーシュ教会の本堂内へ。19世紀末に改築された内部は、茶色っぽい彩色で独特の模様が一面に描かれている。入った時は少女の聖歌隊が祭壇前で歌っていたが、それが終わると、今度は大人たちのコーラスが後ろの方で始まる。少女たちはそろいのガウンのようなものを羽織っていたが歌はあまりうまくなかった。それに対し、大人たちはラフな私服だが、安定した唄いぶりで、ハーモニーも強弱も自在で、聴かせる。

16A番バス、地下鉄2号線を乗り継いで、ベスト側のデアーク・フェレンツ広場駅へ。ここから地下鉄1号線に乗り換え。ロンドンに次いで世界で二番目に古い地下鉄(イスタンブールの地下ケーブルカーを除けば)で、世界遺産にも登録されている。駅や車両も当時の雰囲気で復元されているようで、車両はとても短い。

一駅だけ乗ってバイチ・ジリンスキ通り駅で下車。聖イシュトヴァーン大聖堂へ。1905年完成。まず階段とエレベーターでドームの上へ。次いで教会内へ。ドームは高さ96mでとにかくでかい。かつ金ぴかで大理石だらけで、威信を示すという目的しか感じない。帝国主義様式とでも呼びたくなる。クーポラと太い柱でつくられる空間は、イスタンブールのアヤ・ソフィアバチカンのサン・ピエトロ大聖堂と共通する。

上から見て気になった大聖堂からドナウ河へとまっすぐ伸びる小路を歩いた後、2番、3番トラムを乗り継いでホテルへ。そして地下鉄4号線でブダペスト東駅へ。次のウィーン駅まで時間がない。猛ダッシュでインフォメーション&チケット売り場へ。が、ここでは国際線は買えないと。再ダッシュ。国内線の切符売り場しか見つからない。右往左往していると上のフロアだと合図してくれる人が。駆け上がる。見つからない。とりあえずインフォメーションへ。売り場は反対側にあると。そこへ駆け込むと、入り口は裏側との表示。裏側に走り回りこみ、何とかチケットを購入。間に合った。

そして15時40分発のミュンヘン行のレイルジェットに乗り込む。空いた席に座っていると、次の駅でここは私の指定席だと別の客に言われてしまう。急いでいたので座席指定までしていない。他の席を見ると、どれも「○○~○○」と駅名が書いてある。おそらく指定されているという意味。表示がない席を探して編成の一番後ろから一番前まで歩く。一番前の車両の一番前の席だけ空いていた。助かった。

列車は緑の中を走ってゆく。ハンガリー最後の駅でオーストリアの警官が乗り込んできて、オーストリア領に入ったところでIDカード(パスポート等)のチェック。シェンゲン協定内の移動で、こんなことが行われるとは。難民騒動の影響か。食堂車に移動し、サンドイッチ、クロワッサン、コーヒーの夕食。割とうまい。

18時25分ごろ、ウィーン中央駅に到着。地下鉄とトラムを乗り継いでホテルへ。そしてトラムを乗り継いで楽友協会へ。20時15分開始のウィーン・モーツァルト・オーケストラの演奏会。モーツァルトの時代のコスチュームで演奏とのこと。会場はニューイヤーコンサートが開かれる黄金のホール。豪華な内装。観光客向けのコンサートで、ステージ上にも椅子が置かれ、観客が陣取る。ちょうどステージの真上の席だったので、立ち上がらないと全部見えないが、立ったり座ったりしても問題ない、気軽な雰囲気。

曲はひたすらモーツァルト。短い曲ばかりなうえ、時々テノールやソプラノが入ったりして、観光客を飽きさせない。こんなに疲れているのにまるで眠くならない。前半最後のトルコ行進曲では観客に拍手を求め、時々フェイントをかけたりして場を盛り上げる。そして、最後は美しき青きドナウ、さらにラデツキー行進曲。モーツァルトのショーのはずだが、アンコールは何でもありということか。

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2017年11月 5日 (日)

タワー大全(34)ヴェローナのランベルティの塔

イタリアはヴェネト州の町、ヴェローナ。その中心部にあるシニョーリ広場近くに建つランベルティの塔は高さ84m。
Torre_dei_lamberti_in_verona
ランベルティの塔【ヴェローナ】

塔の上からは、まるごと世界遺産となっている旧市街を見渡せる。訪れたのは夕方で、すでに薄暗く、見晴らし的にはあまり良くなかったが、これはこれで味がある。
Verona_from_torre_dei_lamberti
暮れなずむ旧市街【ヴェローナ】

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2017年10月 9日 (月)

タワー大全(33)広州タワー

2008年に北京でオリンピック・パラリンピックが、2010年に上海で万博が開催された中国。両都市に次ぐ大都市と言える広州では、2010年にアジア大会が開かれた。それに合わせたのか、同年にオープンしたのが、広州塔。英語表記は広州ではなく広東(省)を名乗って「Canton Tower」。高さ600m。
Canton_tower
夜は虹色にライトアップ【広州塔】

広州は市内を流れる珠江の北側が中心部のようだが、広州塔は珠江の南岸に位置する。川沿いに建っているので、川の向かい(北側)から写真を撮ると良いとどこかのウェブサイトに書いてあったので、今回は塔の北側にある中州というか川中島から撮りまくった。この島から塔側に渡る道路はないが、地下鉄の海心沙駅があり、そこから地下鉄APM線で一駅で広州塔駅にいたる。

電波塔が本来の役割のようだが、展望台ももちろんある。ご丁寧に428mから488mまで何か所も展望台もあり(一部は展望台ではなく、観覧車やフリーフォールといったアトラクション)、当然、上に行くほど高額。今回はその中で一番低い屋内の展望台しか行かなかったが(おそらく428m)、ライトアップされた塔の柱に邪魔され、残念な眺めであった。もっとも景色を楽しむ余裕はなかったが。
View_from_canton_tower
少なくとも写真向きではない展望台【広州塔】

450mの屋外展望台まで行けるチケット(実際はそこまで行かなかったが)は228元(約3,750円)。たしか150元から398元まで、4種類ぐらいのチケットがあった。高すぎて空いているという情報もあったが、行ってみると行列に並び始めて展望台にたどり着くまで1時間かかるほどの混雑ぶりだった。

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2017年8月 3日 (木)

タワー大全(32)チェスケー・ブディヨヴィツェの黒塔

チェコの南ボヘミア州の州都、チェスケー・ブディヨヴィツェ中心部には、教会や市庁舎が面する広場がある。中央ヨーロッパに典型的な構造。そんな広場にほど近い「黒塔」からは、広場を見下ろすことができる。
Black_tower_in_esk_budjovice
黒塔【チェスケー・ブディヨヴィツェ】

広場の周りには旧市街が広がる。広場の向こうはヴルタヴァ川(ドイツ語ではモルダウ川)とマルシェ川の合流地点で、緑地になっている。
View_from_black_tower_in_esk_budjov
黒塔から見るプジェミスル・オタカル2世広場【チェスケー・ブディヨヴィツェ】

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2017年7月 4日 (火)

タワー大全(31)上海タワー

高さ632mで世界で二番目に高いビルである上海タワー。高さ世界一は828mのドバイにあるブルジュ・ハリファ。最近の超高層ビルは、ビル本体の屋根の上にさらに塔が載っていたりして、何をもってビルの高さというかでこの手の順位は変わってくるが、いずれにしてもドバイがナンバーワンで上海がナンバーツー(ないしスリー)ということのようだ。
Shanghai_tower
上海タワー

ところが、(人工の構造物における)「世界で一番高い展望台」になると、ナンバーワンは上海タワーのようだ。高さ561mでブルジュ・ハリファの展望台の555mを上回る。これまた基準が違うと変わるのだろうが、Wikipedia高層ビル・都市居住協議会なるところの調査ではそのように書かれている。

さて、その上海タワーの展望台に行った。しかし上ったのは119階の展望台で高さ546mとのこと。ブルジュ・ハリファの展望台より低い。実はさらにその上に展望台があるのだが、いつでも一般に公開されているわけではないようなのだ。世界一の展望台があるビルの世界一ではない展望台だった。微妙。

さて微妙なのは上海の高層ビルからの眺めである。上海タワーの隣に立つ上海環球金融中心からの眺めは実に残念なものであった。ここよりさらに高いわけだが、本質は変わらないに違いない。なので、夜景を見ることにした。まだ夜という時間でもなかったので、早めの夕食を取って時間をつぶして。そして見たのがこちら。
View_from_shanghai_tower
待ったかいがあった【上海タワーより】

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2015年8月17日 (月)

タワー大全(30)高雄の竜虎塔

台湾第二の都市、高雄の蓮花潭は、割と風光明媚な池なのだが、周りに立っている建物や像がチープというか俗っぽいというか。

池のほとりに立つ竜虎塔からの眺めは手前の竜を除き、靄がかって美しいのだが。
Lotus_pond_in_kaohsiung
竜虎塔から朝の蓮花潭の眺め【高雄】

竜虎塔はどうも場違い。いや、妙に馴染んでいるか。
Dragon_and_tiger_pagodas_in_kaohsiu
蓮花潭と竜虎塔【高雄】

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2015年8月14日 (金)

タワー大全(29)デリーのジャマー・マスジッド

経済発展著しいインド。デリーのそれもオールド・デリー地区にも、地下鉄が走るようになった。しかし地上に出れば、昔ながらの雑然とした街並みが広がる。そして美しいジャマー・マスジッドもまた健在。
Jama_masjid_in_delhi
デリーのジャマー・マスジッド

正面向かって左側のミナレットには上ることができる。そこからはモスクの中庭とざわめく旧市街が一望できる。
View_from_minaret_of_jama_masjid_in
ジャマー・マスジッドのミナレットから【デリー】

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2015年7月12日 (日)

タワー大全(28)ザグレブのロトゥルシュチャック塔

クロアチアの首都、ザグレブの丘陵部にある旧市街。その稜線上にロトゥルシュチャック塔が建つ。
Lotrscak_tower_in_zagreb
ケーブルカーとロトゥルシュチャック塔【ザグレブ】

毎日正午に大砲が打ち鳴らされることで有名だが、旧市街、そして新市街を見下ろす眺めもなかなかのもの。
Zagreb_from_lotrscak_tower
ロトゥルシュチャック塔から新市街方面を【ザグレブ】

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2015年7月 9日 (木)

タワー大全(27)トゥロギールの聖ロヴロ大聖堂鐘楼

城壁に囲まれた(といっても城壁はあまり残っていないが)小島がほぼ旧市街で世界遺産となっている、トゥロギール。そのシンボルと言えるのが聖ロヴロ大聖堂。
Cathedral_of_saint_lawrence_in_trog
聖ロヴロ大聖堂【トゥロギール】

その鐘楼は、時代ごとに異なる様式がみられることで知られる。そして、ここに上ると旧市街が一望。
Trogir_from_cathedral_of_saint_lawr
トゥロギール旧市街と青いアドリア海の運河

オレンジ色の屋根と青い海の対比を、この旅で何度も堪能したが、ここからの景色もやはり美しかった。

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2015年7月 6日 (月)

タワー大全(26)モスタルのコスキ・メフメット・パシナ・ジャーミヤ

山間部のネレトヴァ川両岸に広がるモスタルのまち。イスラム教徒とキリスト教徒が共存し、モスクの尖塔(ミナレット)と教会の塔が並ぶまちである。

そんなモスクの一つが「コスキ・メフメット・パシナ・ジャーミヤ」。
Koski_mehmed_pasina_mosque_in_mosta
コスキ・メフメット・パシナ・ジャーミヤ【モスタル】

このモスクのミナレットからは、まちのシンボルである橋、「スターリ・モスト」がよくみえる。
Mostar_from_koski_mehmed_pasina_mos
川に橋、両岸に広がる街並みの背後には断崖絶壁が【モスタル】

キリスト教徒とイスラム教徒が川の両岸に分かれて居住しているとする文献もあったが、ミナレットは両岸にみえた。今は混ざり合って暮らしているのかもしれない。

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