2016年6月30日 (木)

踊る人(19)カスタム・ダンス(タンナ島)

バヌアツでは伝統的な村落を見学する「カスタム・ビレッジ」ツアーが重要な観光資源となっている。その中でも売り物のアトラクションは、「カスタム・ダンス」と総称される、伝統風の踊りの披露。

タンナ島で泊まったバンガローのあるImayo村で、そのカスタム・ダンスを見学した。宿で企画しているもので、ヤスール火山を望む広場に連れていかれ、そこで腰蓑姿の村の老若男女15名ほどが自ら持っている袋や手を叩いたり、地面を踏み鳴らしたりしてリズムを取りながら、歌い、踊る。
Custom_dance_in_tanna_island
ヤスール火山をバックに踊る人々【タンナ島】

派手な衣装ではないし、取り立てて激しく動いたり、逆に繊細な動きを見せてくれるわけでもない。楽しさなり神様への感謝の念が伝わってくるわけでもない。手と足で音を出して、広場の中をぐるぐる回っているだけに近い。それでも、腰蓑もつけていない小さな子供が一人混ざって、時にはぼーっと立ちすくみ、時には一緒に体を動かしていたりしたのもかわいらしかったし、最長老という感じの老婆は時に笑顔を見せながら踊り、楽しそうだった。

金を払う観光客が来たから踊ります、という感じが前面に出て淡々と踊っている一方で、より派手にして観光客を喜ばせようとまでは考えてなさそうなのが、この国の人たちらしいというか。日常まったく使っていなさそうな腰蓑を着て、人によってはフェイス・ペイントをしていたのは、サービスなのだろうけれど。

ちなみにヤスール火山に入場する際も、セレモニーとしてカスタム・ダンスが披露された。こちらは観光客と一緒に踊ろうと声をかけてきたりして、若干ショーアップされていた。一方で、腰蓑を身に着けているものの、Tシャツやアルファベットの書かれた布を巻いて着ていたりと、「伝統風」の演出は弱いものであった。

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2016年3月 3日 (木)

踊る人(18)雑技(北京)

雑技というと上海雑技団が(日本では)有名な気がするが、北京にもある。
Chinese_acrobatics_in_beijing
雑技より【北京・朝陽劇場】

要はサーカスなわけだが、芸術に走るでもなく、最新テクノロジーでごまかすでもなく、演出上は芸術性も最新技術も少しは取り入れつつもあとは人間の技でひたすら見せる。

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2016年2月29日 (月)

踊る人(17)京劇(北京)

踊りというか立ち回りが目を引く京劇。クラッシックなイメージがあるが、清代に始まったものなので、中国四千年の歴史からすると割と新しいものということになるか。
Peking_opera
左が孫悟空だったと思われる【北京・湖広会館】

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2016年2月26日 (金)

踊る人(16)キャンディアン・ダンス・ショー(キャンディ)

スリランカの古都キャンディは、この町が抱える様々な文化を楽しめるアトラクションが豊富。その一つがキャンディアン・ダンス。
Kandyan_dance
キャンディアン・ダンス・ショー【キャンディ文化協会】

オリジナルをたどると宮廷舞踊で、かつては踊り手は男性だけとか、そういうカーストがあるとかいろいろあったようだが、今踊られているのはおそらくそれらを包摂して現代的にしたもの。女性も踊る。男性の踊りは優美で、女性のそれは力強く感じたのが、前者は宮廷舞踊、後者は村落での踊りが元なのかもしれない。

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2016年2月23日 (火)

踊る人(15)サンバ・ショー(リオデジャネイロ)

ブラジルはリオのカーニバルを彩るサンバ。カーニバルは年に一度だが、ちゃんと観光客向けのショーが(おそらく)毎日開催されている。
Samba_show_in_rio_de_janeiro
サンバ・ショー【リオデジャネイロ】

色鮮やかな衣装に身を包んだ男女が激しく踊る姿を、ドリンク片手に鑑賞する、という趣向だったように思う。

しかしカーニバルの熱気はなかったようで、満腹ゆえの睡魔との闘いが繰り広げられるのであった。

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2016年2月 5日 (金)

踊る人(14)カンダーリヤ・アート・アンド・カルチャー(カジュラホ)

カジュラホでみた観光客向け民族舞踊ショー「インド・フォーク・ダンス・ライブ・ショー」。インド各地の踊りを見せるという趣向のようだが、違いはよく分からない。

この手のショーでは衣装も楽しみなのだが、インドでは街を歩いていても、あるいは観光地でも、きらびやかなサリーで着飾っている人を見かけるので、その意味では特段珍しいものではない。

音楽はすべてテープから流れ、笛や太鼓をもって登場するダンサーは、いずれも演奏するふりをしているだけというのも、見ていて痛々しい。妙に笑顔だったりするのでなおさら。

しかし踊りは良い。インド映画のダンス・シーンを思わせる動きで魅せる。映画でよくみるように群衆が一斉に踊るわけではなく、8人ぐらいで踊るのだが、見ていて飽きない。
India_folk_dance_live_show_in_khaju
ダンサーはとっかえひっかえ衣装を変えて踊り続ける【カジュラホ】

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2013年6月12日 (水)

通りすがりの祭り(4)グラナダの十字架の日(スペイン)

グラナダに到着し、まち歩きをしていると、フラメンコを踊り出しそうな着飾った女性(子供も)がやたらと目に付く。この日は5月3日。十字架の日というものらしく、改めて写真を見返すと、街の広場のあちこちに赤い十字架が飾られている。そして広場にしつらえられたステージでフラメンコ大会のようなものが催されていた。
Dia_de_la_cruz_in_granada_1
Dia_de_la_cruz_in_granada_2
街の広場でフラメンコ【グラナダ】

また、普通の服装で、そのまま踊り出している人々もよくみかけた。そして、夕方、夜になるにつれ、酒が入って街中の盛り上がりは怖いくらいになり、恐ろしいまでの喧噪に。こういう日に限って、ホテルは街の中心、ヌエバ広場に面したところ。うるさくて寝付けないし、かといって異様なまでの盛り上がりで怖くて外に出られない。フロントで店番している若い女性が、呆れたような、つまらなそうな顔をしているのも印象的だった。

そして翌朝。まだ暗いうちから清掃員が活動を始めていて、かなり片付いてはいたが、それでも地面はべとべとで歩きづらく、前夜の盛り上がりの激しさを物語っていた。
Dia_de_la_cruz_in_granada_3
だいぶ片付いてはいたが、それでもゴミがまだまだ残っていた【グラナダ】

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2009年8月11日 (火)

踊る人(13)路上のジャンビーヤ・ダンス(サナア)

これまで紹介した様々な踊りは、すべて「見せ物」である。伝統を引き継いできた踊りを、観光客らを対象に金を取ってみせるものだ。そこには一種のうさんくささも伴う。本当にこれは「ホンモノの」踊りなのか、と。観光客が喜ぶよう、アレンジしているのではないか、と。もちろん、それを差し引いても地元文化の一端でいいから触れてみたいわけで、それはそれで構わない。

しかし、サナアでみた「ジャンビーヤ・ダンス」は違った。ホテル前で突然始まった大音響の音楽。それに誘われて路上に出てみると・・・イエメンの短剣「ジャンビーヤ」を持つ男たちが踊っているのだった。それは観光用の見せ物の踊りではなく、地元の人々が何かの祝いのために舞っているのだった。

外国人がカメラをぶら下げてのこのこ近づいていくと、近くにいた「仕切り屋」っぽい男に手招きされ、踊りを囲む人垣の最前列に押し出してくれた。間近でみるダンスは迫力がある。足裁きなども見ていて面白い。

踊り手は固定されているわけではなく、時々飛び込みがあったりして、いろんな人が踊っているが、中に踊りのリーダー格みたいなのがいて、全体を引き締めている感じがするのが興味深い。周りにはそんな様子をビデオカメラで撮影している地元民も。そして、ダンスの輪の脇には正装(?)した男が二人座っていて、子ども達が盛んに記念撮影をしている。

これは結婚式とのことだった。イエメンの結婚式は、男女が別れて執り行う。女性側の式は屋内で行われるが、男性側の式はこうして路上でも盛り上がるのだ。

結婚式がどの程度の頻度で行われているか知らないが、たまたま泊まったホテル前で路上ダンス・パーティが開かれたのはラッキーだった。この旅行ではその後、2回、ジャンビーヤ・ダンスを見たが、もっとも盛り上がっていたのはこのときだった。
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ジャンビーヤ・ダンス【サナア】

踊りが終わり、次は歌でひとしきり盛り上がった後、一団は近くの建物にくくりつけていたスピーカーなどを片付けて撤収。主要キャストが車に乗ってどこかに行ってしまうと、取り囲んでいた地元の人々も散会していった。

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2009年8月 8日 (土)

踊る人(12)ミタイ・マオリ村(ロトルア)

ニュージーランドという国は遊びを見いだすことに天才的な人がたくさんいる国なのではないかと旅行中、何度も思った。美しい山と美しい海があるだけの平凡な島国なのに、行ってみると、何気ないものから楽しさや面白さを見いだして、立派な観光資源に仕立てている。バンジージャンプがこの国で初めて観光化されたのはその象徴と言えるだろう。

そういう国なので、マオリの踊りを見せてくれるショーも凝っている。オープニングは敷地内に流れる小川を踊り手が歌いながらカヌーで登場。別に大したことはないのだが、それだけで盛り上がるというもの。食事もただ出てくるのではない。地面に掘った穴に入れた焼け石でつくる「ハンギ料理」が振る舞われるのだが、ちゃんと調理中の場所に連れて行かれ、その作り方の一部をみせてくれる。この辺の演出が何ともお上手。

ダンスはいろいろ見せてくれるが、クライマックスはもちろん、ラグビーのナショナル・チーム「オール・ブラックス」が試合前に踊ることで有名になった「ハカ」。本来は男の踊りらしいが、ショーでは最後なので女の踊り手も含め全員で演じていた。特に女性のリーダー格の目力は他のどの男の踊り手よりも強烈で、迫力に満ちていたHaka_at_mitai_maori_village_rotorua
男も女もハカ

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2009年8月 3日 (月)

踊る人(11)サンクトペテルブルグ音楽院オペラ・バレエ劇場

これまで紹介したダンスは基本的に民族的・伝統的なものばかりで、ロシア伝統の踊りとは言いかねるバレエはその意味では異質。

しかし、サンクトペテルブルグは、ロシアにとって西欧の窓口。建物も西欧風で、まち全体が西欧をテーマにしたテーマパークのような風情が漂う。ロシアらしさは希薄である。そんなまちのダンス鑑賞としては、西欧から取り入れられ、そしてこの国で発展を遂げたバレエこそがふさわしい。

鑑賞した演目は「白鳥の湖」と、メジャーなもので、ガイドブックにも解説付きにつき、わかりやすかった。踊りも、単独で踊るもの、数人で踊るもの、そして集団舞踊とバラエティ豊か。クライマックスの第三幕が見せ場目白押しで良かった。曲も良曲揃い。演奏はたいしたことなかったので、劇場でCDを買うことはしなかったが、帰国後CDを購入した。
Saint_petersburg_state_conservatory
カーテンコールにて

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