2018年6月15日 (金)

上から目線(25)クリッペンシュタイン山のファイブ・フィンガーズ

ハルシュタット近くのクリッペンシュタイン山にはロープウェーが整備され、また山の上も遊歩道が整備され、手軽にザルツカンマーグートの山並みの景色を楽しめる。ロープウェーのクリッペンシュタイン山上駅から歩いて20分ほどのところにある展望台が「ファイブ・フィンガーズ」。
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5つの指が張り出している【クリッペンシュタイン山】
 
5本の指のような形状で、崖から外へと飛び出ている。真下には湖が広がるのだが、残念ながら眼下は霧に覆われ、ろくな眺めは見られなかった。が、ここまでに至る遊歩道から見える山並みは美しく、それでもう割と満足。

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2018年5月19日 (土)

オーストリア旅行(4)ヴァッハウ渓谷(ザンクト・ペルテン、メルク、デュルンシュタイン)

5月2日
6時半過ぎにチェックアウト。眠い。空気がひんやりしている。まずはザンクト・ペルテンの街歩き。英国婦人教会はピンクの宮殿風ファサードが美しい。その裏手の市庁舎広場へ。何かの記念柱がある。さらにうろうろし、大聖堂へ。入口を見つけるのに苦労し(大聖堂前広場から入れたのだが、広場が工事中で入口を見つけられなかった)、裏手に回って中庭からようやく入ると、ミサの最中。お呼びでない雰囲気で足を踏み入れることなく扉をそっと閉める。が、ちらっと見えた内装はとてもよさそう。かなり躊躇したが恐る恐る中へ。そしてもう一回出て、広場から改めて入り直したところでミサが終了。重厚感もあり美しい。

駅前から伸びる商店街、クレムサー・ガッセには、ユーゲントシュティール(世紀末様式)の絵が壁に描かれた建物が。その近くによさげなペイストリー屋があったので、ここで朝食を調達。駅のロッカーに荷を預けて、8時5分過ぎ発のREX(快速)ウィーン西行きに乗車。
車窓にはいい感じの丘陵や畑が広がり、パンもおいしくいただく。いい朝だ。検察が来た。最初の行き先であるメルク行きの切符を見せる。――方向が逆だと言われる。ということで、15分ほどでKirchstettenという駅で下車。乗り間違えたことは車掌から駅員に引き継がれ、駅員がメルクまでの乗り換え案内を印刷して持ってきてくれた。親切。今日のスケジュールを組み立てなおす。やれやれ。

8時40分過ぎ発のREXでザンクト・ペルテンへ。そして9時5分過ぎ発のREX、Amstten行きに乗車。15分程でメルクに到着。いい感じのハウプト通り、ラートハウス広場を通って、世界遺産にもなっているメルクの修道院へ。10時からドイツ語ツアー、10時55分から英語ツアーとのこと。10時のツアーにすると言うと、怪訝そうに「ドイツ語が分からないのに?」と念を押される。ご親切に。どうせ英語もろくにわからないので、どちらでもよい。
修道院の建物はほとんどが18世紀にバロック様式に改築されたもの。テラスからはドナウ(の支流)と旧市街を望む美しい眺め。「大理石の間」は、本物の大理石と、漆喰で描いたニセ大理石を併用しているという(触って確かめさせられた)。図書館は木に漆喰で金の装飾をしていて、落ち着いていてかつ豪華。そして付属協会は金、大理石(こちらもホンモノ及びニセモノ)の茶色、そして天井を埋め尽くす絵は白が基調で、採光もよいこともあって非常に明るくかつ重厚。イタリアやマルタ、そしてメキシコを除けば今までみた教会のなかで最高かもしれない。巨大すぎず、ちょうどよいサイズ感なのかもしれない。美しく、荘厳で、天使でも降ってきそうだ。釣り込まれて神を信じるようになるのもわからなくもない。

12時のミサが始まる前に退散し、つまらないフランス式庭園を見た後、修道院付属のレストランへ。地元の白ワイン(ここヴァッハウ渓谷はワインの産地)とオーブンで焼いたローストポークのようなものをいただく。まあ、まあまあ。ちょっと街を歩いた後、ハウプト広場にたどり着いたところで、観光客が上に向かってカメラを構えている。何だろうと見てみると、修道院の全景が見える。そこでその近くのホテル兼レストランで、修道院を仰ぎ見ながらメランジェ(泡立てたミルクを入れたコーヒー)を。

その後、13時50分過ぎ発の遊覧船でドナウ河下り。はしけのような船が時折通る。シェーンビュール城、アックシュタイン城、シュピッツの街、そして街の周りに広がるブドウ畑などを眺める。15時ごろ、デュルンシュタインにて下船。まずは川に面した修道院教会へ。メルクの修道院付属協会を小ぶりにして簡素にした感じ。これも良い。大理石は使わず、木を多用しているよう。

その後は十字軍の時代にイングランドのリチャード獅子心王が幽閉されていたというケーンリンガー城跡を目指す。息を切らしながら登る。途中の展望テラスからは緩やかに曲線を描いて流れるドナウ河の絵葉書のような眺め。ただの河と街とブドウ畑と森なのに、なぜにこれほど美しいのか。
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青くはないが美しきドナウ【デュルンシュタイン】

休み休みしながら、35分ほどで城跡の一番上へ。天然の岩山を利用した砦のような感じ。その後、30分弱かけて下へ。膝が笑う。そして暑い。レストランのようなところに入って、地元の白ワインをいただく。チェイサー(水)もついてくるが、これまた冷たくて美味。

街をしばらくうろついた後、17時半過ぎ発の遊覧船へ。20分でクレムスに到着。朝、電車を間違えた影響で、この街を観光する余裕がなくなった。スマホの地図アプリに従って、よく整備された歩道・自転車道を早歩きして駅へ。18時25分発のザンクト・ペルテン行き列車に何とか間に合った。眠いし足首が痛い。

列車は7分遅れでザンクト・ペルテンに到着。走る。19時2分発のレイルジェットに乗りたかった。が、間に合わず。今日も到着が夜遅くになりそうなので、エキナカのスーパーでサンドイッチ、ドーナツなどを調達。19時半過ぎのウィーン中央駅行きレイルジェットに乗車。車内のレストランカーでコーヒーを注文。わびしい夕食と思いきや、割と美味。

ウィーン中央駅に20時5分過ぎに到着。そして20時15分過ぎ発のREXで21時25分ちょっと前にスロバキアの首都、ブラチスラバの中央駅に到着。オーストリアと比べると駅前はややすさんだ印象。トラム乗り場が見つからないが、駅前でたむろしている人々に尋ねる気がしない。うろうろして、何とか乗り場がエスカレータで降りた下にあるのを見つける。

そしてトラムで街中の宿へ移動。やれやれ。

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2018年5月13日 (日)

オーストリア旅行(2)ザルツブルク、オーバートラウン

4月30日
6時半頃ミュンヘン中央駅発のレイルジェット(オーストリア連邦鉄道の高速列車)に乗車。すぐに車窓は緑の畑に家々や林が点在する景色に。突然、教会を中心とした美しい集落が現れたりするので油断できない。7時50分頃にドイツ・オーストリア国境と思しき川を渡り、8時ぐらいにザルツブルク中央駅に到着。涼しい。荷物をロッカーに預けて街歩きスタート。まずはミラベル庭園。映画「サウンド・オブ・ミュージック」でも登場する、花壇や彫像が美しい庭園だが、曇り空であることもありいまいち。おまけにミラベル宮殿の方も入ってみる。「大理石の間」が公開されているが、こちらも特段のものではない。

南京錠だらけのモーツァルト橋を渡って旧市街へ。まずはこの街が生んだスーパースター、モーツァルトの生家へ。専用アプリをスマホにダウンロードすると、日本語を含む各国語で解説文が読めるという仕掛け。便利だが、気づけばアプリの解説ばかり読んでいる。そもそも生まれた家というだけで何かが残っているわけではないので、展示品は当時の写真やオペラのセットの模型などがメイン。モーツァルト自身だけでなく、その両親や死後のことも解説されており、モーツァルトの死後、妻の努力により彼の名声が拡大し、それに妻の再婚相手が協力、といったあたりはなかなか興味深い。天才は一人で天才になったわけではない、ということか。

朝で人が少ない目抜き通りのゲトライデカッセを歩いて大聖堂へ。でかい(だけ)。続いて隣のレジデンツ、それに大聖堂付属の博物館などを見学。ザルツブルクは大司教が領主を兼ねるという宗教都市国家だったところで、レジデンツは大司教の居城。というか宮殿。宝石まみれの聖具をあまた生み出す宗教の在り方を堪能。大聖堂より歴史のあるサンクト・ペーター教会では、岩壁を穿ってつくったカタコンベを見学。かわいらしい墓地や、装飾過多だがいい雰囲気の聖堂も見学。山の上の城塞を見上げるカピテル広場では黄金の巨大な球体の上におじさんが乗る謎のアート作品が目立つ。後で調べると、ドイツの彫刻家、シュテファン・バルケンホールの「sphaera」という作品。岩壁に置かれた女性像とセットらしいが、そちらには気づかなかった。

ケーブルカーで岩山の上に上がり、11時40分頃、大司教の築いたホーエンザルツブルク城塞へ。ゴシック様式の豪華な「領主の間」などを見学。建物を出るころには晴れてきた。街とは反対側にあるアルプスの山並みが美しい。そうした景色を望むレストランで昼食。プファンドルという、フライパンに肉やらアイアーノッケルン(小麦をゆでた団子状のものを卵でとじて炒めたもの)やらが並ぶ料理。それはいいとして、チップを一セントも出す気がしない低サービスぶり。
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ザルツブルクを一望【ホーエンザルツブルク城塞より】

ケーブルカーで山を下り、今度はメンヒスベルクのエレベーターで再び山の上へ。ここで一気に催してきた。トイレの表示へと向かうが見つからない。腹の痛みをこらえながら右往左往してようやく地味な表示のユニバーサルトイレを発見。そして――下痢。その後エレベータを上がったところにあるテラスから街を望む。晴れたのでよい絵になる。

エレベータで街へ降り、ゲトライデカッセ、大聖堂に近いモーツァルト広場、そして川を渡ってもう一度ミラベル庭園に行って(晴れたので)撮り直しをした後、トロリーバスで中央駅へ。荷物を取ってバス停へ走る。定刻は15時15分だがアジア系高校生(?)が集団で乗車していたおかげで発車が遅れた150番ポストバスに間に合う。ヴォルフガング湖岸では美しい湖と山の景色を楽しめる。が、うとうとしてしまった。16時50分頃にバート・イシュルに到着。

ここから鉄道でハルシュタットに行き、今日の宿にあるオーバートラウンに行こうと待っていると、なんと列車は運休という。17時15分に代行バスに乗車。これでハルシュタットに行けると思ったら、20分ほどでSteeg Gosauという駅で全員降ろされ、今度は列車に乗り換え。車窓はハルシュタット湖が美しい。

17時45分頃にハルシュタット駅に到着。駅はハルシュタットの街とは湖の反対側にあるので、ボートで渡らなければならない。ボートの時刻表を見ると17時半の次は18時50分(これが最終便)。列車が遅れた場合は変わるとも書いてあるが、ボートは一向に来ない。今日はハルシュタットに行くのは諦め、オーバートラウンに直接行くことに変更。オーバートラウンは隣の駅なので次の列車を待つ。この駅は崖と湖に挟まれた、周りになにもない無人駅。湖沿いの遊歩道・自転車道には接続しているが、自動車ではたぶん来れない、いわば陸の孤島。そこに大勢の外国人観光客。

18時20分、突然、客の一人が「今日はもう列車は来ない!」と叫ぶ。パニックに陥る観光客たち。そこにタイミングよくボートが到着。桟橋(というほどのものでもないが)に殺到する外国人たち。が、ボートで街から来た人たちも、列車が来ないのであればここで降りても仕方ない。ボートから降りる最初の客が途中で立ち止まり何やら電話。――電車は来ると分かったらしく、結局全員下船。

さて、どうするか?ここからボートに乗れば対岸のハルシュタットの街に着く。そこからオーバートラウンに行く最終バスは18時45分発。桟橋とバス停は1㎞弱離れているようで、ボートがすぐ出なければ間に合うかどうか微妙。かといって列車が来る保証はない。ハルシュタットは人気の観光地かつ小さな村で、事前に予約しようとしたところ2万円以上の宿しか空いておらず(なのでオーバートラウンに宿を取った)、予約なしで宿がみつかるとは思えない。駅に残って列車が来なければ文字通り駅寝しかなくなる。ハルシュタットに行けばタクシーでオーバートラウンに移動できるかもしれない。が、これだけ大勢の観光客が取り残されているのだから、オーストリア連邦鉄道が何かしら手を打つだろう。多勢に無勢、列車を待つことにする。

――列車が来た。しかし、オーバートラウンとは反対方向。ウィーンやザルツブルクに向かう方向なので、待たされた観光客はみなこの列車に乗り込んでいく。多勢に無勢でなくなった。機関車の方に走り、運転士にオーバートラウンに行きたいと聞くと、次の列車に乗れと言われる(ちなみにここは単線区間)。が、見るとホームに残っている客は誰もいない。迷うが運転士の言葉を信じてホームに残っていると、謎の中年女性が近づいてきて、「この列車がラストトレインだ、これに乗れ」と叫ぶ。オーバートラウンに行きたいと言うと、この列車が行くという。運転士が次の列車に乗れと言ったと説明しても、これがラストだと金切り声。結局、ボートも列車も来ない無人駅に取り残される不安もあったことから、反対方向の列車に乗車。彼女は列車に乗らず、駅に誰も残っていないことを見届けて、どこかへと去って行った。謎。

列車は18時37分に発車。車内放送はドイツ語のみ。それでさえも、周りの中国人観光客の大声の会話にかき消され、駅名すら聞き取れない。列車はさっきも降りたSteeg Gosauでまたも全員を降ろす。代行バス(複数)に殺到する客たち。当然、ウィーン、ザルツブルク方面であろう。オーバートラウン行きはないかと聞くと、まず通常の路線バスはないという。代行バスの運転士の一人が、ここで待っていろと何度も念を押すので仕方なく待っていると、その運転士は自分のバスに乗って(すし詰めの客を乗せて)走り去っていった。

バスはすべて去った。駅に戻り、駅員に聞くと、先ほどの列車を指さしてあれに乗れと言う。しかし、行き先には「バート・イシュル」と書いてある。逆方向じゃないか。そう言っても、あれに乗れと言う。信じられないので、別の駅員にも聞くと、やはりその列車に乗れと言う。19時半発だ、俺を信じろ、とまで言うので、やむを得ず、車内へ。

19時半、突然、車内に表示された行き先表示が変わり、次はオーバートラウンとの表示に。そして1分後、発車。列車は元来た方向へと進み始めた。やれやれ。ハルシュタット駅は通過して、10分弱でオーバートラウン駅に無事到着。予約していた宿へと20分ほど歩く。時折通る車を除けば、鳥の声しか聞こえない。駅前からずっと、開いている店が一つも見つからない。やっと宿に着いたが、人の気配がない。入口に行くと鍵がかかっている。どういうことか。ふと、自分の名前を書いた紙がドアに貼ってあることに気付く。いや、封筒である。はがして開けると、鍵と建物への入り方等を解説した紙が。ロボットなど使わなくてもホテルは無人で運営できるようだ。

さて夕食をとりたい。スマホの地図アプリで検索して10分ほど歩いてたどり着くが、無人。もう1軒へと10分ほど歩くと、そこは開いていた。湖で採れたマス、それにパンとビール。美味しくいただいたが、20ユーロ以上といい値段。周りはスポーツの合宿施設のようで、グラウンドばかりで街灯も何もない夜道。充電切れ間近のスマホを恐る恐る照らしながら15分ほど歩いて宿へ。宿ではWifiが使えない。文句を言おうにもスタッフがいない。ろくでもない。

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2017年9月24日 (日)

ノルウェー旅行(8)リーセフィヨルド(プレーケストーレン)、オスロ

8月25日
隣のホテルで朝食。スモークサーモンと洋ナシとコーヒーが美味。チェックアウト後、石畳に木造建築が並ぶ歩行者天国を通ってフェリー乗り場へ。ターミナルの入口前でフェリーとバスの往復セット券を購入。ここで買ってしまうと特定の会社のバスにしか乗れなくなるが、そんなことはこの時は知る由もない。

ターミナルのロッカーに荷物を預け、8時発のフェリーに乗船。出発ぎりぎりになってしまい駆け込む。フィヨルドでない海の景色は物足りなく感じ、あまりデッキにはおらず。40分でタウに到着。ここでバスに乗り換え。みなスタヴァンゲルでセット券を買ったらしく、特定のバスに乗客が集中。危うく座れないところであった。

8時45分発のtide社バスで30分弱でプレーケストーレンへのトレッキング・ルートの入口であるプレーケストーレン・ヒュッテに到着。今日もこの先はトイレが一切ないので、ここでトイレを済ませ、9時20分にトレッキング開始。今日は全3.8km、高低差330mの行程。一昨日と比べればだいぶ楽。そのため、本格的な装備をした人もいるにはいるが、中にはサンタクロースのコスプレ、穴の空いたジーンズ、ポケットに手を突っ込んだまま歩く人など、だいぶカジュアルな印象。が、いきなり上り坂が続き、早くも息が上がる。この辺りでは岩に杉の木が生える景色。1時間弱歩いたあたりで木道のある湿原を通過。そして2時間20分強でプレイケストーレンの見えるあたりに到着。

が、ガスに覆われたプレーケストーレンの姿は影ぐらいしか見えない。下に広がっているはずのフィヨルドと海は一切見えない。これはあまりに残念。とりあえず、食事をとりながら(カロリーメートなどだが)、待つ。周りの人々も同様。テンション高く写真を撮っていた人もいたが。

そして、12時15分ごろ、少しずつ歓声が広がる。晴れてきた。見えてきたのは、まさに息をのむ絶景。「教会の説教壇」という意味の「プレーケストーレン」は、海面まで約600mの断崖絶壁の一枚岩。それもすごいのだが、美しいのはその周りに広がるリーセフィヨルド。崖の高低差は今まで見たものと比べるとそれほどでもない気がするが、何層も崖が重なり、連なっている。

プレーケストーレンを上から眺めるため、さらに岩山を上ることに。道が整備されていないので、手も使ってよじ登っていく感じ。途中で何度も絶景を楽しみながら少しずつ上り、12時55分頃、プレーケストーレンを見下ろす岩場へ。これ以上、上るとプレーケストーレンから離れてしまうので、きっとここがベストポジション。プレーケストーレンとフィヨルドが一枚の写真に納まる、絶景ポイント。今回訪れたフィヨルドはどこも素晴らしかったが、霧が晴れたという演出のせいもあってか、ここが一番だった気がする。
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人々がうごめくプレーケストーレン(左下)とリーセフィヨルド

13時25分、下山開始。岩山を降りるのに邪魔なのでカメラをしまう。下りは上りより難しく、這う這うの体で降りる。しかも道がわからなくなり(もとより道はないのだが)、何度となく右往左往。それでも30分ほどでプレーケストーレンまで降りると、そこは大賑わい。下をのぞき込んでみると――やはり怖い。

10分ほど滞在して帰路へ。肩から足先まで体中痛く、息も上がる。トイレにも行きたい。特に下りが続くと膝が死にそう。一度、本当に動けなくなり、岩の上にへたり込む。が、水を口に含み、エナジードリンク味のグミのようなものを食べて、何とか復活。結局、16時10分にプレーケストーレン・ヒュッテに帰着。

そして16時35分頃発のtides社バスに乗車。横入りする中年女性の集団が、複数の他の客にたしなめられるも、「予約している」みたいな意味不明な反論をして引き下がらない。疲れが増す。ああいう連中は地獄にでも落ちてほしい。今すぐにでも。バスは混み、往きと同様、座れない人もいるほど。30分ほどでタウに到着。

17時25分頃発のフェリーに。出発すると検札がやってきて、切符を持っていない人はそこで買う仕組み。この国のフェリーなどの乗員は、コインが一枚ずつ入っていてボタンを押すと1枚ずつ出てくる道具を腰に巻いていて(バスの運転台にも装備)、素早くつり銭を準備。ワイヤレスのクレジットカード端末も。いろいろ合理的。船内でセルフサービスのコーヒーを。強い味。美味。

30分でスタヴァンゲルに到着。荷物をロッカーから取って、18時発の空港行バスに乗車。30分で空港に到着。オスロ行き19時20分発のフライトの予定だったので、少しギリギリかと思ったら、20時発に変更との表示。ターミナル内で食事する余裕は微妙になく、中途半端。もう腹が減っているのだが。

結局45分ほど遅れてスカンジナビア航空が出発。オスロ・ガーデモエン空港に20時45分頃到着。ボーディングブリッジが取り付けられるが、後方のドアも開いて、両方から降機。これまた合理的なと感心したが、足や体がボロボロの身には1段上り下りするだけでも辛い。が、やむを得ず後方のドアから地上に降りて(階段)、ターミナルへと再び上がって(階段)、待っていると、そのドアが故障して開かない模様。結局、また階段を下りて、別の階段を上ってターミナルビルに入り、さらにそこから上へのエスカレーターが停まっていたので、さらに階段を上がる。もうしんどい。

荷物が出てくるのに少々時間がかかり、21時15分頃発のノルウェー鉄道のリージョン(急行列車)Skier往きに乗車。オスロ空港の駅はターミナルの真下にあり(エスカレーターも稼働)、便利。車窓遠くにムンクの「叫び」を思わせる赤い夕焼けが見える。そして21時35分にオスロ中央駅に到着。

「歩き方」掲載の大衆レストランへ。日本人客も多いようで、中年女性ウェイターに「サーモン?トナカイ?ミートボール?」と日本語で迫られる。結局、ビールとマスのフライを注文。と、隣の部屋で生演奏(というかギターとキーボードの二人組)が始まる。オールディーズのようで、高齢カップルが次々と踊りだす。マスはまあまあだったが、トレッキングに消耗した身には量が少なかったので、ウェイターが進めるままにアップルパイを注文。カラメル、生クリーム、そしてアイスクリーム付き。甘ったるい。

ここでまったりしたいとも思ったのだが、とにかくトレッキング・シューズを脱ぎたいので、そそくさと店を出る。中央駅に戻り宿に向かうトラムに乗ろうと路線図を見ると、なんと宿最寄りの停留所と中央駅の間が工事中になっている。事前にトラムのルートも調べて宿を予約したつもりだったのだが、8月19日から運休とのこと。やられた。

運休中の区間は代行バスが走っているが、その乗り場がわからない。代行なら、トラム乗り場から乗れるようにすればいいのに、そういう風にはなっていない。案内看板がわかりづらく、うろうろと探し回り、ようやく代行バス乗り場を発見。何とか日付が変わる前に宿に到着。雑居ビルの2階より上の部分。1階はバーではなかったが、金曜のオスロの夜、若者が近くにたむろしており、大声で歓談中。やれやれ。

8月26日
トラム代行バスでオスロ中央駅へ。駅構内のセブンイレブンでコーヒーとドーナツを買い、6時55分頃発のノルウェー鉄道のローカル(普通列車)で25分弱でオスロ空港駅へ。そして9時30分頃発のKLMシティホッパーで3時間30分弱でアムステルダム・スキポール空港へ。やけに人が多いと感じる。これがヨーロッパ中心部の力か。パスポートチェックでは日本人も自動化ゲートを利用できる。
そして13時45分頃発の中国南方航空に搭乗。

8月27日
10時間半のフライトで広州・白雲国際空港に到着。国際線のトランジットへ進むと入国審査と思いきや、中国南方航空のスタッフがパスポートをみて搭乗券にスタンプを押す。謎。
そして中国南方航空で3時間50分で東京・羽田へ。

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2017年9月18日 (月)

ノルウェー旅行(6)ハダンゲル・フィヨルド(トロールトゥンガ)

8月23日
6時半オッダのバス・ターミナル前のタクシー乗り場発のオッダ・タクシー社のシャトルバスに乗車。事前に予約したが、立ち客も普通に乗せており、予約の必要はなかった。40分ほどで今日の目的地であるトロールトゥンガへのトレッキング・ルートの入り口であるSkjeggedalに到着。7時15分頃にトレッキング開始。まずは未舗装の車道を1㎞ほど上り続ける。もう息が上がる。マイペースで歩いていたら、次々と抜かれていく。人が多い。

1時間10分弱で車道終わり。そして上り坂が急になったこともあってペースダウン。しかし8時半頃には湿原のようなところに出る。湿原の中に岩の部分があり、そこを歩いていく。ところどころに木道もある。池塘を思い起こさせる池もあり、荒々しい尾瀬のよう。ここは一日がかりのトレッキングになるので、歩きなれた感じの人が多い。子供を背負い、犬を連れているカップルまでいる。自分ひとり運ぶだけでも大変なのに、すごすぎる。

だんだん周りを見渡せる広いエリアになっていく。U字谷というよりカール(圏谷)というのか、なだらかな曲線を描く広々とした谷の内側を上っていく。周りには氷河の落とし物らしき岩だらけ。表面に苔がついているのか薄緑色の色が多く、薄緑がかった岩場が広がる不思議な光景。さらに進むとカールを見下ろし、その下に先ほどの湿原が広がる、といった絶景も。一方で足や方が痛くなってきた。日にも焼けてきた。北欧の太陽もバカにできない。バカにして日焼け止めを忘れた。

11時半頃、片道14㎞の行程のうち後4㎞との表示が。足元には小さな花が咲く。黄色、紫、赤、そして白い綿のようなものをつけた草も。かと思えば岩畳の景色が続くことも。そしてフィヨルドが時々見えてくる。

13時15分頃、ようやくトロールトゥンガに到着。「トロールの舌」(トロールは北欧の妖精)と名付けられた岩が飛び出していて、そこでの記念写真の行列ができている。それはともかくとして、その周りのハダンゲル・フィヨルドを見下ろす眺めに文字通り息をのむ。トロールトゥンガよりも上にある岩に上って見るフィヨルドはもう絶景としか言いようがない。突き出た岩よりも、フィヨルドのほうが圧倒的に素晴らしい。
Trolltunga_in_hadangerfjord
トロールトゥンガとハダンゲルフィヨルド

しかし長さ14㎞、高低差約700mのトレッキングで体力消耗、足を中心に身体があちこち痛い。そしてトイレが途中一か所もないので、そっちの方も我慢の限界。一方で水は激しく飲みたい。ここは天国だが、ここからは地獄。

14時頃、下山開始。帰りは下り坂主体。膝や足の裏や指が痛む。腿や股関節も痛い。一度腰を下ろすと立ち上がるだけで大変なので、休む時は寄っかかれる岩を探して体を預ける。トイレにも行きたい。息も上がりまくり。景色を楽しむ余裕なし。特に急な下り坂が続くと地獄。

オッダに戻るシャトルバスの最終便が19時半発なので、それまでに戻りたいが、スピードを上げられない。間に合わなかったらどうするか、プランB、Cを考えなければと思うが、同じプランが頭の中を堂々巡りする以上の思考ができない。とにかく少しずつでもと歩みを進める。3時間ほどかかって「後7㎞」の表示をみて、7㎞歩いたと思うと同時に、この後7㎞も残っているのかと絶望的な気分に。

雄大な景色の中、痛みと絶望に覆われながら進む。しかし車道に入ってからは歩きやすくなり、ペースが上がる。最後の4㎞は1時間で降りて、19時25分にSkjeggedalに到着。まずはトイレ。肩、腰、尻、腿、膝、足裏、足の指と、いろんな痛みが自覚される。急いで降りてきたというのに、シャトルバスは20分弱遅れて出発。25分ほどでオッダに到着。ホテルで荷物をピックアップ。夕食を取る時間がないので(もっとも、まともな食事をする気力もなかったが)、雑貨屋で水とジュースとパニーニを買う。バスターミナルに戻り、20時40分発の930番Arna行きバスに乗車。21時半頃にJondalからバスごとフェリーに乗る。バスを降りる気力なし。20分で対岸のTørvikbygoに到着。さらにバスは走り、23時にArna駅前に到着。

ここでノルウェー鉄道に乗り換え。10分ほどの乗車で23時半ごろ、ベルゲンに到着。今夜の宿はフロントに誰もおらず、建物1階にあるバーでチェックインしろとの表示が。バーは長髪のロッカーな感じのおっさんや顔以外全身タトゥーな女性バーテンダーなど、パンクな感じの男女で大賑わい。店から道にはみ出して、大いに語らっている。

部屋は2階で当然、1階のバーの賑わいが直撃。さらに壁が薄いのか、隣の部屋から高らかないびきが延々と鳴り響く。そしてそんなことと関係なく、足などあちこちが痛くて、疲れているのになかなか寝付けず。

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2017年9月12日 (火)

ノルウェー旅行(4)ソグネ・フィヨルド(ウルネス、ステーガスタイン、フロム鉄道)

8月21日
Sogndalのバス・ターミナルへ。今まですべての支払いがクレジットカード使用可能だったが、ここのロッカーはこの国に来て初めての現金(コイン)のみ仕様。そしてしゃがみ込んで立ち上がった際に、開け放した重厚なロッカー扉にしたたかに頭をぶつける。うっすらこぶができた。幸先悪い。

7時50分頃発のGaupne行きバスに乗車。今日は晴れた。鏡のような水面に山々や小屋などが映り込む。美しい。25分ほどでGaldenで下車。何もない道路沿いのバス停。事前のルート検索に従い、ここでSogndal行きのバスに乗り換えて、ソルヴォーンに行く。Sogndalから来たのに、Sogndal行きのバスに乗り換える。

しばらくしてSogndal行きのバスが来た。しかしソルヴォーンには行かないという。それは困る。同じくバスを待っていた地元風の老爺も何やらそのバス運転手と相談している。――と、Sogndalと表示されたミニバス、というか大型バンが来た。が、通り過ぎようとする。先に来ていたバスがクラクションを鳴らす。駆け寄ると止まった。やれやれ。そしてこのバスでもクレジットカードが使えず。機械はついているのだが、故障らしく、何度もやり直しているので、現金で払った。

そのバスで山道を降り、7分ほどでソルヴォーンに到着。ここからウルネス行きフェリーに乗る予定だが、出発まで100分ほどある。フェリー乗り場近くのクラシカルなホテルでお茶とも思ったが、フィヨルドを望む景色が美しいので、水辺のベンチに腰掛けてぼーっと待つことに。せり上がる崖、対岸もやはり崖、穏やかな水面、そして青空。雲か霧が崖の一部を覆う。暖かい日差しに冷たい風。日光がまぶしくて帽子をかぶり、目を閉じる。フェリー待ちの車からカーラジオの音楽が漏れてくる。それ以外はちゃぷちゃぷという水の音、遠くのヤギか羊、それに近くの鳥の鳴き声だけの静かな世界。足首から股関節まで、ほうぼうが痛むのだが、気持ちよくて少し眠ってしまった。

だんだんと人と車が集まってきた。そして10時に小さなフェリーが出発。20分でフィヨルドの海を渡り、対岸のウルネスに到着。プラムやベリーの畑を横目に20分強、丘の上へと登っていくと、ウルネスのスターヴ教会に到着。スターヴとは木の太い支柱のこと。ここはノルウェー最古の木造教会で、12世紀に建てられたという(もちろん、その後何度も修繕や改築がなされている)。基礎が石で、その上に木が載っているので腐らなかったという。

中もすべて木製。現在も教会として使われているが、火気厳禁のため、寒くて冬は使われていないという。周りは墓地になっている。墓前に花が植えられていて(生けられ、ではなく)、美しい。そして眼下に広がるはフィヨルド。教会より少し高台に上って、教会とフィヨルドの写真を撮る。「歩き方」に掲載されていたその構図の写真が魅力的だったことが、ここに来たい理由だったのだ。

高台から戻ると教会のカギを締められてしまった。次のガイドが来たらまた開けると言われたが、残念。近くの無人販売所でグースベリー(セイヨウスグリ)入りレモネード(地元産っぽい)を飲んで休んでいると、次のガイドが来た。せっかくなので、もう一度中へ。

その後桟橋に戻り、12時半発フェリーでソルヴォーンに戻る。フェリー乗り場近くのホテルへ行くも、食事はない(コーヒーのみ)と言われ、代わりに食堂(兼雑貨屋)を教えてもらい、そこで昼食。ここでも北欧風オープンサンドイッチ「スモーブロー」。スモークサーモンが美味しい。なぜかブドウがついていて、これまたおいしい。コーヒーもおいしい。そして足のあちこちが痛い。

12時50分頃発のミニバスでGaldenへ。そして14時頃発のSogndal行きのバスで20分弱でSogndalに戻る。荷物を取って、14時35分発のNX450番ベルゲン行きバスに乗車。15時頃にManuhellerからバスごとフェリーへ。またもフィヨルドを渡る。もうフィヨルドというだけでは驚かない。10分弱でFodnesに上陸。「24.5㎞」と表示のある世界最長の道路トンネル、ラルダール・トンネルを抜ける。途中、ところどころで青白く明るく照明された空間が。長すぎるのでドライバーの疲労軽減(一度トンネルを抜けたと錯覚させる、止まって休憩も可能)のための施設らしい。

トンネルを抜けるとソグネ・フィヨルドの支流、アウルラン・フィヨルド沿いのアウルランの街。この辺りのフィヨルドの眺めは素晴らしく、明日、ここをフェリーで通過予定なので期待が高まる。バスはフィヨルド沿いを進み、絶景を堪能。

16時20分頃、フロムに到着。駅前の荷物預けは19時でクローズとのことで使えない。いったん宿に行って荷物を置いてから、17時発のステーガスタイン行きミニバスに乗車。客はほかにもう一人だけ。ミニバスはアウルランまで再びフィヨルド沿いを走った後、山道を登っていく。山道の途中で写真ストップ。ダイナミックなフィヨルドを見下ろし、絶景。さらに道を上り、17時35分のステーガスタインの展望ポイントに到着。崖から張り出すような展望台から、アウルラン・フィヨルドを見下ろす。光の加減で青みがかかって見え、時が停まったかのよう。雄大で美しく、さっきよりさらに絶景。ずっと見ていても飽きない。
Aurland_fjord_from_stegastein_view_
これぞフィヨルド【ステーガスタイン展望ポイントよりアウルラン・フィヨルド】

18時には帰りのミニバスが出発。余韻に浸りながら25分ほどでフロムに戻る。続いては18時40分頃発のフロム鉄道に乗車。絶壁が続くU字谷の中を列車はゆっくりと上ってゆく。素晴らしい景色なのだが、客が多いので自席からなかなか動けず、片側の窓からだけでは景色の全貌がよくつかめない。19時10分頃にはトンネルとトンネルの間に一時停車。ショースの滝が目の前に。水量がすごい。そして19時35分に終着のミュルダールに到着。

そのまま、フロム行きの列車で折り返す。時間が遅く、空いているので、右に左に動き回って車窓を眺め、撮る。走っている谷の様子をつかみやすい。残念ながらもう薄暗くなってきて、しかも雨が降り、写真はうまく撮れないが。20時40分頃にフロム駅に到着。駅前で夕食。ベルゲン風干し鱈スープ。量は少なかったが、鱈はうまかった。

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2017年9月 9日 (土)

ノルウェー旅行(3)ガイランゲル・フィヨルド(バス、ガイランゲル、フェリー)

8月20日
物音ひとつしない静かな町の朝。民泊で朝食券をもらい、近くのホテルへ。スモークサーモンとコーヒーが美味しい。

8時20分頃初の220番ガイランゲル行きバスに。今日も雨。暖房が入っている。バスはU字谷の中を進んでいく。急峻な崖に霧が立ち上がっていく姿は少し神々しい。崖の上のほうは垂直に近いが、下のほうは緩やかな斜面になっている。斜面の上のほうは草が、下のほうには木が生えている。そして谷底には川が流れる。崖の上には雪も。

バスは崖をつづら折りに上っていく。時折、滝も見かける。つづら折りなので、何度も同じ滝を渡る。

8時55分、トロールスティンゲン(トロールの梯子段という意味)に到着。ここで25分間の休憩。滝が落ちるあたりに遊歩道が整備され、滝と周囲の山々の景色が楽しめる。というはずなのだが、ガスがかかっていてよく見えない。それに雨。切り立った岩山に合わせて直線的な造形の北欧デザインのビジターセンターがかっこいい。

休憩が終わり、バスはさらに上る。森林限界を超えたのか、樹木が一切なくなった。地面には岩がごろごろ転がっている。氷河がU字谷を形成した際の落とし物だろうか。川、滝、池と水の景色が多彩に展開。キャンピングカーをよく見かけるが、この景色はアウトドア趣味を刺激するのだろう。うつらうつらしている間に山を下りたらしく、10時ごろフィヨルドに面したValidarというところに到着。同時に小さなフェリーも到着。ここからバスごとフェリーに乗り込む。

フィヨルドの海峡を渡って、10時半過ぎにEidsdalに到着し、再び山道を行く。正面から羊の群れがやってきたが、羊のほうから崖のほうへとよけていく。慣れているのだろうか。10時55分頃イーグル・ロードと呼ばれる地点で5分間休憩。崖からガイランゲル・フィヨルドと、正面奥にガイランゲルの街を見下ろす。息をのむ絶景。でも5分だけ。予定では10分休憩のはずだったのだが。
Geiranger_fjord_from_eagle_road
5分の絶景【イーグル・ロード(ガイランゲル・フィヨルド)】

11時15分頃、ガイランゲルに到着。店の前の雨に濡れた歩道の斜面で足をゆっくり滑らせ、スローモーションで尻餅をつく。我ながら漫画のようだ。ツーリスト・インフォメーションで荷物を預け、レインコートを上下着込み、ハイキングへ。といっても、車道をひたすら上るだけ。といっても、雨の中、坂道を上り続けるのは結構きつく、汗びっしょりに。途中、何度も滝を見かけ、またフィヨルドも時折見える。1時間15分上り続け、フリーダールスユーベットという展望台へ。疲れたが、そして霧がかかっていたが、ガイランゲル・フィヨルドを見下ろすいい景色。霧も晴れてきた。展望台は上下二つに分かれており、まずは上側、続いて下側へ。崖に囲まれた海の景色に加えて、そこに落ち込んでいく絶壁も見事。

25分ほど滞在した後に出発。5分ほど歩いたところにあるホテルで昼食。サンドイッチを頼んだら、スモークサーモンやら野菜やらが載った皿が出てきた。パンに自分で挟むのかと待っているが一向に出てこない。スタッフも消えた。どうしたものかととりあえずサーモンを食べてみると――下にパンがあった。パンが見えないほど具が載っていたのだ。これが「スモーブロー」(オープンサンドイッチ)というやつか。

14時ごろ出発。往きは雨の中上るだけで必死だったが、帰りは景色を楽しむ余裕が。基本的には同じガイランゲル・フィヨルドの眺めを、少しずつ高度を下げながら見るだけだが、やはり何度見ても良い。つづら折りの坂道を車が走るさまも、模型を見ているようで楽しい。

40分ほどでノルウェー・フィヨルド・センターに到着。しかし見学している余裕がないので、ちょっとだけのぞいてすぐ外へ。そこから滝というか急流沿いに整備された遊歩道「ウォーターフォール・ウォーク」を歩く。すさまじい水量。そして15時10分、ガイランゲル中心部に戻る。

インフォメーションで荷物をピックアップして、15時半発のヘレシルト行きのフェリーに乗船。寒いし、冷たいし、足が疲れるし、荷物が重いし、疲れたので室内で座りたかったが、ここで景色を見ないわけにはいかない。小雨降る中、デッキに立って、ガイランゲル・フィヨルドを進む景色を。

有名な七姉妹の滝は繊細に、その対岸の崖にある名も知れぬ滝は豪快に。デッキに建っていると滝の音が聞こえてくるのでよい。船が進むにつれて、フィヨルドの入り組んだ崖が見え隠れするのもよい。しかし雨が降り続けているので、写真を撮り、レンズに着いた水滴を拭き、また撮って拭いて、の繰り返し。

16時半、ヘレシルトに到着。湖畔のようだがここは海。バス停はフェリー乗り場から離れているよう。乗り場の係員に尋ねたが「あっちの方、よく知らないけど」と頼りない返事。が、それでわかるくらい、小さな町、というか集落。港(というかフェリー乗り場)と集落の中心部の間には河口があるが、海に落ちる部分が滝になって轟音を轟かせている。

橋を渡って集落へ向かうとほどなくバス停が見つかる。それを確認後、唯一開いている食堂兼雑貨屋みたいなところへ。アップルパイのアイスクリーム添え(メニューにデザート系は3つあったが、すべてアイスクリーム付き)とセルフサービスのコーヒー。そしてトレッキングとフェリーで立ちっぱなしで足が疲れている。これから路線バスを乗り継いで5時間の旅というのに。

17時半頃、250番ストリーン行きバスに乗車。この後もそうだが、村々をめぐるローカルバスには必ず荷物入れを車体下に装備し、支払いはクレジットカードの使用が可能(一度だけ例外あり)。次のバス停名が車内に表示され、わかりやすい。車窓には川がよく見える。この国は水力発電大国でもあったことを思い出す。割とテスラや日産リーフを見かけるが、関係あるのかもしれない。車窓では牛や羊もよくみる。

18時20分頃、ストリーンに到着。バスターミナルおよびその周りに店など一切なし。18時半過ぎのByrkjelo Sundane行きバスに乗車。薄暗くまたガスがかかり、よくわからないが、美しいフィヨルド沿いを走っている模様。そして乗客が他に誰もいない。始発なのにドライバーが遅れてやってきたのはそのせいか。

19時45分頃、Byrkjeloに到着。バス停がぽつんと。降りるとき、ドライバーに「Sogndal(ソグンダール、ドライバーの発音は「ゾーンダル」に聞こえた)に行くのか?」と聞かれる。そうだと言うと「じゃあ、1時間後にはここに戻ってこい」という。この辺に食堂かスーパーはないかと聞くと、ガソリンスタンドがあるとのこと。耳寄りな情報。

5分ほど歩くと、ガソリンスタンドが。というか他に開いている店がない。助かった。そこにファーストフードと雑貨屋が併設されている。フィッシュ&チップスを注文。フィッシュとチップスとサラダで必要十分な量と旨さ。しかしこれで109NOK(約1500円)なのだから参ってしまう。

20時55分頃、Sogndal・Føldeと表示されたバスに乗車。20分でSkeiに到着。Sogndalに直通はしないようで、ここでバスを乗り換えろと言われる。そして21時半発のNX170番オスロ行き長距離バスに乗車。トイレも付く豪華仕様。そして50分でSogndalに到着。道に迷い、地図アプリを使って何とか宿へ。やれやれ、長い一日だった。

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2017年7月25日 (火)

上から目線(24)コスタネラ・センターのグラントーレ・サンティアゴ

南米で最も高い建築物は、ブラジルでもアルゼンチンでもなく、チリの首都、サンティアゴにある。コスタネラ・センターというオフィスビルやショッピングセンターの複合施設のグラントーレ・サンティアゴという超高層ビルである。高さ300m。日本最高のあべのハルカスと同じ。ちなみに両方ともアルゼンチン出身の建築家、シーザー・ぺりがかかわっている。
Costanera_center_in_santiago
グラントーレ・サンティアゴ

ビルの上層部には展望台「スカイ・コスタネラ」が。サンティアゴは周りを高い山に囲まれているが、このビルは市街地と周囲の山間部の際のようなところに建っていて、その様子がよくわかる。
View_from_sky_costanera_in_santiago
左はもう山【スカイ・コスタネラより(サンティアゴ)】

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2017年7月22日 (土)

上から目線(23)サン・ミゲル島の展望台(チチカカ湖)

ペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖には、トトラというイグサのような植物で作られた島が多数浮かぶ。そんな島の一つ、サン・ミゲル島は、要は観光客目当ての島で、土産屋もあれば、トトラ製の小舟体験などもできる。そんなアトラクションの一つが、手作り感あふれる展望台。
San_miguel_island_in_lake_titicaca
サン・ミゲル島の展望台【チチカカ湖】

少し高くなるからと言って、見える景色はそうそう変わらないはずなのだが、そして湖面と空が青いだけなのだが、それはまさに絶景であった。
Lake_titicaca
トトラの小舟が浮かぶチチカカ湖【サン・ミゲル島より】

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2017年7月19日 (水)

上から目線(22)月のピラミッド(ティオティワカン)

メキシコ・シティにほど近いティオティワカン遺跡には大きなピラミッドが二つある。太陽のピラミッドと月のピラミッドである。
Pyramid_of_the_moon_at_teotihuacan
月のピラミッド【ティオティワカン遺跡】

両ピラミッドとも上ることができる。太陽のピラミッドから月のピラミッドを望んだ写真はこちらに載せた。一方で月のピラミッドから太陽のピラミッドを見たのが下の写真である。
View_from_the_pyramid_of_the_moon
月のピラミッドから望む太陽のピラミッド(左)と死者の道(中央)【ティオティワカン遺跡】

遺跡と、それを取り囲む山々の稜線が印象的であった。

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