2017年9月24日 (日)

ノルウェー旅行(8)リーセフィヨルド(プレーケストーレン)、オスロ

8月25日
隣のホテルで朝食。スモークサーモンと洋ナシとコーヒーが美味。チェックアウト後、石畳に木造建築が並ぶ歩行者天国を通ってフェリー乗り場へ。ターミナルの入口前でフェリーとバスの往復セット券を購入。ここで買ってしまうと特定の会社のバスにしか乗れなくなるが、そんなことはこの時は知る由もない。

ターミナルのロッカーに荷物を預け、8時発のフェリーに乗船。出発ぎりぎりになってしまい駆け込む。フィヨルドでない海の景色は物足りなく感じ、あまりデッキにはおらず。40分でタウに到着。ここでバスに乗り換え。みなスタヴァンゲルでセット券を買ったらしく、特定のバスに乗客が集中。危うく座れないところであった。

8時45分発のtide社バスで30分弱でプレーケストーレンへのトレッキング・ルートの入口であるプレーケストーレン・ヒュッテに到着。今日もこの先はトイレが一切ないので、ここでトイレを済ませ、9時20分にトレッキング開始。今日は全3.8km、高低差330mの行程。一昨日と比べればだいぶ楽。そのため、本格的な装備をした人もいるにはいるが、中にはサンタクロースのコスプレ、穴の空いたジーンズ、ポケットに手を突っ込んだまま歩く人など、だいぶカジュアルな印象。が、いきなり上り坂が続き、早くも息が上がる。この辺りでは岩に杉の木が生える景色。1時間弱歩いたあたりで木道のある湿原を通過。そして2時間20分強でプレイケストーレンの見えるあたりに到着。

が、ガスに覆われたプレーケストーレンの姿は影ぐらいしか見えない。下に広がっているはずのフィヨルドと海は一切見えない。これはあまりに残念。とりあえず、食事をとりながら(カロリーメートなどだが)、待つ。周りの人々も同様。テンション高く写真を撮っていた人もいたが。

そして、12時15分ごろ、少しずつ歓声が広がる。晴れてきた。見えてきたのは、まさに息をのむ絶景。「教会の説教壇」という意味の「プレーケストーレン」は、海面まで約600mの断崖絶壁の一枚岩。それもすごいのだが、美しいのはその周りに広がるリーセフィヨルド。崖の高低差は今まで見たものと比べるとそれほどでもない気がするが、何層も崖が重なり、連なっている。

プレーケストーレンを上から眺めるため、さらに岩山を上ることに。道が整備されていないので、手も使ってよじ登っていく感じ。途中で何度も絶景を楽しみながら少しずつ上り、12時55分頃、プレーケストーレンを見下ろす岩場へ。これ以上、上るとプレーケストーレンから離れてしまうので、きっとここがベストポジション。プレーケストーレンとフィヨルドが一枚の写真に納まる、絶景ポイント。今回訪れたフィヨルドはどこも素晴らしかったが、霧が晴れたという演出のせいもあってか、ここが一番だった気がする。
Preikestolen_in_lysefjord
人々がうごめくプレーケストーレン(左下)とリーセフィヨルド

13時25分、下山開始。岩山を降りるのに邪魔なのでカメラをしまう。下りは上りより難しく、這う這うの体で降りる。しかも道がわからなくなり(もとより道はないのだが)、何度となく右往左往。それでも30分ほどでプレーケストーレンまで降りると、そこは大賑わい。下をのぞき込んでみると――やはり怖い。

10分ほど滞在して帰路へ。肩から足先まで体中痛く、息も上がる。トイレにも行きたい。特に下りが続くと膝が死にそう。一度、本当に動けなくなり、岩の上にへたり込む。が、水を口に含み、エナジードリンク味のグミのようなものを食べて、何とか復活。結局、16時10分にプレーケストーレン・ヒュッテに帰着。

そして16時35分頃発のtides社バスに乗車。横入りする中年女性の集団が、複数の他の客にたしなめられるも、「予約している」みたいな意味不明な反論をして引き下がらない。疲れが増す。ああいう連中は地獄にでも落ちてほしい。今すぐにでも。バスは混み、往きと同様、座れない人もいるほど。30分ほどでタウに到着。

17時25分頃発のフェリーに。出発すると検札がやってきて、切符を持っていない人はそこで買う仕組み。この国のフェリーなどの乗員は、コインが一枚ずつ入っていてボタンを押すと1枚ずつ出てくる道具を腰に巻いていて(バスの運転台にも装備)、素早くつり銭を準備。ワイヤレスのクレジットカード端末も。いろいろ合理的。船内でセルフサービスのコーヒーを。強い味。美味。

30分でスタヴァンゲルに到着。荷物をロッカーから取って、18時発の空港行バスに乗車。30分で空港に到着。オスロ行き19時20分発のフライトの予定だったので、少しギリギリかと思ったら、20時発に変更との表示。ターミナル内で食事する余裕は微妙になく、中途半端。もう腹が減っているのだが。

結局45分ほど遅れてスカンジナビア航空が出発。オスロ・ガーデモエン空港に20時45分頃到着。ボーディングブリッジが取り付けられるが、後方のドアも開いて、両方から降機。これまた合理的なと感心したが、足や体がボロボロの身には1段上り下りするだけでも辛い。が、やむを得ず後方のドアから地上に降りて(階段)、ターミナルへと再び上がって(階段)、待っていると、そのドアが故障して開かない模様。結局、また階段を下りて、別の階段を上ってターミナルビルに入り、さらにそこから上へのエスカレーターが停まっていたので、さらに階段を上がる。もうしんどい。

荷物が出てくるのに少々時間がかかり、21時15分頃発のノルウェー鉄道のリージョン(急行列車)Skier往きに乗車。オスロ空港の駅はターミナルの真下にあり(エスカレーターも稼働)、便利。車窓遠くにムンクの「叫び」を思わせる赤い夕焼けが見える。そして21時35分にオスロ中央駅に到着。

「歩き方」掲載の大衆レストランへ。日本人客も多いようで、中年女性ウェイターに「サーモン?トナカイ?ミートボール?」と日本語で迫られる。結局、ビールとマスのフライを注文。と、隣の部屋で生演奏(というかギターとキーボードの二人組)が始まる。オールディーズのようで、高齢カップルが次々と踊りだす。マスはまあまあだったが、トレッキングに消耗した身には量が少なかったので、ウェイターが進めるままにアップルパイを注文。カラメル、生クリーム、そしてアイスクリーム付き。甘ったるい。

ここでまったりしたいとも思ったのだが、とにかくトレッキング・シューズを脱ぎたいので、そそくさと店を出る。中央駅に戻り宿に向かうトラムに乗ろうと路線図を見ると、なんと宿最寄りの停留所と中央駅の間が工事中になっている。事前にトラムのルートも調べて宿を予約したつもりだったのだが、8月19日から運休とのこと。やられた。

運休中の区間は代行バスが走っているが、その乗り場がわからない。代行なら、トラム乗り場から乗れるようにすればいいのに、そういう風にはなっていない。案内看板がわかりづらく、うろうろと探し回り、ようやく代行バス乗り場を発見。何とか日付が変わる前に宿に到着。雑居ビルの2階より上の部分。1階はバーではなかったが、金曜のオスロの夜、若者が近くにたむろしており、大声で歓談中。やれやれ。

8月26日
トラム代行バスでオスロ中央駅へ。駅構内のセブンイレブンでコーヒーとドーナツを買い、6時55分頃発のノルウェー鉄道のローカル(普通列車)で25分弱でオスロ空港駅へ。そして9時30分頃発のKLMシティホッパーで3時間30分弱でアムステルダム・スキポール空港へ。やけに人が多いと感じる。これがヨーロッパ中心部の力か。パスポートチェックでは日本人も自動化ゲートを利用できる。
そして13時45分頃発の中国南方航空に搭乗。

8月27日
10時間半のフライトで広州・白雲国際空港に到着。国際線のトランジットへ進むと入国審査と思いきや、中国南方航空のスタッフがパスポートをみて搭乗券にスタンプを押す。謎。
そして中国南方航空で3時間50分で東京・羽田へ。

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2017年9月18日 (月)

ノルウェー旅行(6)ハダンゲル・フィヨルド(トロールトゥンガ)

8月23日
6時半オッダのバス・ターミナル前のタクシー乗り場発のオッダ・タクシー社のシャトルバスに乗車。事前に予約したが、立ち客も普通に乗せており、予約の必要はなかった。40分ほどで今日の目的地であるトロールトゥンガへのトレッキング・ルートの入り口であるSkjeggedalに到着。7時15分頃にトレッキング開始。まずは未舗装の車道を1㎞ほど上り続ける。もう息が上がる。マイペースで歩いていたら、次々と抜かれていく。人が多い。

1時間10分弱で車道終わり。そして上り坂が急になったこともあってペースダウン。しかし8時半頃には湿原のようなところに出る。湿原の中に岩の部分があり、そこを歩いていく。ところどころに木道もある。池塘を思い起こさせる池もあり、荒々しい尾瀬のよう。ここは一日がかりのトレッキングになるので、歩きなれた感じの人が多い。子供を背負い、犬を連れているカップルまでいる。自分ひとり運ぶだけでも大変なのに、すごすぎる。

だんだん周りを見渡せる広いエリアになっていく。U字谷というよりカール(圏谷)というのか、なだらかな曲線を描く広々とした谷の内側を上っていく。周りには氷河の落とし物らしき岩だらけ。表面に苔がついているのか薄緑色の色が多く、薄緑がかった岩場が広がる不思議な光景。さらに進むとカールを見下ろし、その下に先ほどの湿原が広がる、といった絶景も。一方で足や方が痛くなってきた。日にも焼けてきた。北欧の太陽もバカにできない。バカにして日焼け止めを忘れた。

11時半頃、片道14㎞の行程のうち後4㎞との表示が。足元には小さな花が咲く。黄色、紫、赤、そして白い綿のようなものをつけた草も。かと思えば岩畳の景色が続くことも。そしてフィヨルドが時々見えてくる。

13時15分頃、ようやくトロールトゥンガに到着。「トロールの舌」(トロールは北欧の妖精)と名付けられた岩が飛び出していて、そこでの記念写真の行列ができている。それはともかくとして、その周りのハダンゲル・フィヨルドを見下ろす眺めに文字通り息をのむ。トロールトゥンガよりも上にある岩に上って見るフィヨルドはもう絶景としか言いようがない。突き出た岩よりも、フィヨルドのほうが圧倒的に素晴らしい。
Trolltunga_in_hadangerfjord
トロールトゥンガとハダンゲルフィヨルド

しかし長さ14㎞、高低差約700mのトレッキングで体力消耗、足を中心に身体があちこち痛い。そしてトイレが途中一か所もないので、そっちの方も我慢の限界。一方で水は激しく飲みたい。ここは天国だが、ここからは地獄。

14時頃、下山開始。帰りは下り坂主体。膝や足の裏や指が痛む。腿や股関節も痛い。一度腰を下ろすと立ち上がるだけで大変なので、休む時は寄っかかれる岩を探して体を預ける。トイレにも行きたい。息も上がりまくり。景色を楽しむ余裕なし。特に急な下り坂が続くと地獄。

オッダに戻るシャトルバスの最終便が19時半発なので、それまでに戻りたいが、スピードを上げられない。間に合わなかったらどうするか、プランB、Cを考えなければと思うが、同じプランが頭の中を堂々巡りする以上の思考ができない。とにかく少しずつでもと歩みを進める。3時間ほどかかって「後7㎞」の表示をみて、7㎞歩いたと思うと同時に、この後7㎞も残っているのかと絶望的な気分に。

雄大な景色の中、痛みと絶望に覆われながら進む。しかし車道に入ってからは歩きやすくなり、ペースが上がる。最後の4㎞は1時間で降りて、19時25分にSkjeggedalに到着。まずはトイレ。肩、腰、尻、腿、膝、足裏、足の指と、いろんな痛みが自覚される。急いで降りてきたというのに、シャトルバスは20分弱遅れて出発。25分ほどでオッダに到着。ホテルで荷物をピックアップ。夕食を取る時間がないので(もっとも、まともな食事をする気力もなかったが)、雑貨屋で水とジュースとパニーニを買う。バスターミナルに戻り、20時40分発の930番Arna行きバスに乗車。21時半頃にJondalからバスごとフェリーに乗る。バスを降りる気力なし。20分で対岸のTørvikbygoに到着。さらにバスは走り、23時にArna駅前に到着。

ここでノルウェー鉄道に乗り換え。10分ほどの乗車で23時半ごろ、ベルゲンに到着。今夜の宿はフロントに誰もおらず、建物1階にあるバーでチェックインしろとの表示が。バーは長髪のロッカーな感じのおっさんや顔以外全身タトゥーな女性バーテンダーなど、パンクな感じの男女で大賑わい。店から道にはみ出して、大いに語らっている。

部屋は2階で当然、1階のバーの賑わいが直撃。さらに壁が薄いのか、隣の部屋から高らかないびきが延々と鳴り響く。そしてそんなことと関係なく、足などあちこちが痛くて、疲れているのになかなか寝付けず。

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2017年9月12日 (火)

ノルウェー旅行(4)ソグネ・フィヨルド(ウルネス、ステーガスタイン、フロム鉄道)

8月21日
Sogndalのバス・ターミナルへ。今まですべての支払いがクレジットカード使用可能だったが、ここのロッカーはこの国に来て初めての現金(コイン)のみ仕様。そしてしゃがみ込んで立ち上がった際に、開け放した重厚なロッカー扉にしたたかに頭をぶつける。うっすらこぶができた。幸先悪い。

7時50分頃発のGaupne行きバスに乗車。今日は晴れた。鏡のような水面に山々や小屋などが映り込む。美しい。25分ほどでGaldenで下車。何もない道路沿いのバス停。事前のルート検索に従い、ここでSogndal行きのバスに乗り換えて、ソルヴォーンに行く。Sogndalから来たのに、Sogndal行きのバスに乗り換える。

しばらくしてSogndal行きのバスが来た。しかしソルヴォーンには行かないという。それは困る。同じくバスを待っていた地元風の老爺も何やらそのバス運転手と相談している。――と、Sogndalと表示されたミニバス、というか大型バンが来た。が、通り過ぎようとする。先に来ていたバスがクラクションを鳴らす。駆け寄ると止まった。やれやれ。そしてこのバスでもクレジットカードが使えず。機械はついているのだが、故障らしく、何度もやり直しているので、現金で払った。

そのバスで山道を降り、7分ほどでソルヴォーンに到着。ここからウルネス行きフェリーに乗る予定だが、出発まで100分ほどある。フェリー乗り場近くのクラシカルなホテルでお茶とも思ったが、フィヨルドを望む景色が美しいので、水辺のベンチに腰掛けてぼーっと待つことに。せり上がる崖、対岸もやはり崖、穏やかな水面、そして青空。雲か霧が崖の一部を覆う。暖かい日差しに冷たい風。日光がまぶしくて帽子をかぶり、目を閉じる。フェリー待ちの車からカーラジオの音楽が漏れてくる。それ以外はちゃぷちゃぷという水の音、遠くのヤギか羊、それに近くの鳥の鳴き声だけの静かな世界。足首から股関節まで、ほうぼうが痛むのだが、気持ちよくて少し眠ってしまった。

だんだんと人と車が集まってきた。そして10時に小さなフェリーが出発。20分でフィヨルドの海を渡り、対岸のウルネスに到着。プラムやベリーの畑を横目に20分強、丘の上へと登っていくと、ウルネスのスターヴ教会に到着。スターヴとは木の太い支柱のこと。ここはノルウェー最古の木造教会で、12世紀に建てられたという(もちろん、その後何度も修繕や改築がなされている)。基礎が石で、その上に木が載っているので腐らなかったという。

中もすべて木製。現在も教会として使われているが、火気厳禁のため、寒くて冬は使われていないという。周りは墓地になっている。墓前に花が植えられていて(生けられ、ではなく)、美しい。そして眼下に広がるはフィヨルド。教会より少し高台に上って、教会とフィヨルドの写真を撮る。「歩き方」に掲載されていたその構図の写真が魅力的だったことが、ここに来たい理由だったのだ。

高台から戻ると教会のカギを締められてしまった。次のガイドが来たらまた開けると言われたが、残念。近くの無人販売所でグースベリー(セイヨウスグリ)入りレモネード(地元産っぽい)を飲んで休んでいると、次のガイドが来た。せっかくなので、もう一度中へ。

その後桟橋に戻り、12時半発フェリーでソルヴォーンに戻る。フェリー乗り場近くのホテルへ行くも、食事はない(コーヒーのみ)と言われ、代わりに食堂(兼雑貨屋)を教えてもらい、そこで昼食。ここでも北欧風オープンサンドイッチ「スモーブロー」。スモークサーモンが美味しい。なぜかブドウがついていて、これまたおいしい。コーヒーもおいしい。そして足のあちこちが痛い。

12時50分頃発のミニバスでGaldenへ。そして14時頃発のSogndal行きのバスで20分弱でSogndalに戻る。荷物を取って、14時35分発のNX450番ベルゲン行きバスに乗車。15時頃にManuhellerからバスごとフェリーへ。またもフィヨルドを渡る。もうフィヨルドというだけでは驚かない。10分弱でFodnesに上陸。「24.5㎞」と表示のある世界最長の道路トンネル、ラルダール・トンネルを抜ける。途中、ところどころで青白く明るく照明された空間が。長すぎるのでドライバーの疲労軽減(一度トンネルを抜けたと錯覚させる、止まって休憩も可能)のための施設らしい。

トンネルを抜けるとソグネ・フィヨルドの支流、アウルラン・フィヨルド沿いのアウルランの街。この辺りのフィヨルドの眺めは素晴らしく、明日、ここをフェリーで通過予定なので期待が高まる。バスはフィヨルド沿いを進み、絶景を堪能。

16時20分頃、フロムに到着。駅前の荷物預けは19時でクローズとのことで使えない。いったん宿に行って荷物を置いてから、17時発のステーガスタイン行きミニバスに乗車。客はほかにもう一人だけ。ミニバスはアウルランまで再びフィヨルド沿いを走った後、山道を登っていく。山道の途中で写真ストップ。ダイナミックなフィヨルドを見下ろし、絶景。さらに道を上り、17時35分のステーガスタインの展望ポイントに到着。崖から張り出すような展望台から、アウルラン・フィヨルドを見下ろす。光の加減で青みがかかって見え、時が停まったかのよう。雄大で美しく、さっきよりさらに絶景。ずっと見ていても飽きない。
Aurland_fjord_from_stegastein_view_
これぞフィヨルド【ステーガスタイン展望ポイントよりアウルラン・フィヨルド】

18時には帰りのミニバスが出発。余韻に浸りながら25分ほどでフロムに戻る。続いては18時40分頃発のフロム鉄道に乗車。絶壁が続くU字谷の中を列車はゆっくりと上ってゆく。素晴らしい景色なのだが、客が多いので自席からなかなか動けず、片側の窓からだけでは景色の全貌がよくつかめない。19時10分頃にはトンネルとトンネルの間に一時停車。ショースの滝が目の前に。水量がすごい。そして19時35分に終着のミュルダールに到着。

そのまま、フロム行きの列車で折り返す。時間が遅く、空いているので、右に左に動き回って車窓を眺め、撮る。走っている谷の様子をつかみやすい。残念ながらもう薄暗くなってきて、しかも雨が降り、写真はうまく撮れないが。20時40分頃にフロム駅に到着。駅前で夕食。ベルゲン風干し鱈スープ。量は少なかったが、鱈はうまかった。

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2017年9月 9日 (土)

ノルウェー旅行(3)ガイランゲル・フィヨルド(バス、ガイランゲル、フェリー)

8月20日
物音ひとつしない静かな町の朝。民泊で朝食券をもらい、近くのホテルへ。スモークサーモンとコーヒーが美味しい。

8時20分頃初の220番ガイランゲル行きバスに。今日も雨。暖房が入っている。バスはU字谷の中を進んでいく。急峻な崖に霧が立ち上がっていく姿は少し神々しい。崖の上のほうは垂直に近いが、下のほうは緩やかな斜面になっている。斜面の上のほうは草が、下のほうには木が生えている。そして谷底には川が流れる。崖の上には雪も。

バスは崖をつづら折りに上っていく。時折、滝も見かける。つづら折りなので、何度も同じ滝を渡る。

8時55分、トロールスティンゲン(トロールの梯子段という意味)に到着。ここで25分間の休憩。滝が落ちるあたりに遊歩道が整備され、滝と周囲の山々の景色が楽しめる。というはずなのだが、ガスがかかっていてよく見えない。それに雨。切り立った岩山に合わせて直線的な造形の北欧デザインのビジターセンターがかっこいい。

休憩が終わり、バスはさらに上る。森林限界を超えたのか、樹木が一切なくなった。地面には岩がごろごろ転がっている。氷河がU字谷を形成した際の落とし物だろうか。川、滝、池と水の景色が多彩に展開。キャンピングカーをよく見かけるが、この景色はアウトドア趣味を刺激するのだろう。うつらうつらしている間に山を下りたらしく、10時ごろフィヨルドに面したValidarというところに到着。同時に小さなフェリーも到着。ここからバスごとフェリーに乗り込む。

フィヨルドの海峡を渡って、10時半過ぎにEidsdalに到着し、再び山道を行く。正面から羊の群れがやってきたが、羊のほうから崖のほうへとよけていく。慣れているのだろうか。10時55分頃イーグル・ロードと呼ばれる地点で5分間休憩。崖からガイランゲル・フィヨルドと、正面奥にガイランゲルの街を見下ろす。息をのむ絶景。でも5分だけ。予定では10分休憩のはずだったのだが。
Geiranger_fjord_from_eagle_road
5分の絶景【イーグル・ロード(ガイランゲル・フィヨルド)】

11時15分頃、ガイランゲルに到着。店の前の雨に濡れた歩道の斜面で足をゆっくり滑らせ、スローモーションで尻餅をつく。我ながら漫画のようだ。ツーリスト・インフォメーションで荷物を預け、レインコートを上下着込み、ハイキングへ。といっても、車道をひたすら上るだけ。といっても、雨の中、坂道を上り続けるのは結構きつく、汗びっしょりに。途中、何度も滝を見かけ、またフィヨルドも時折見える。1時間15分上り続け、フリーダールスユーベットという展望台へ。疲れたが、そして霧がかかっていたが、ガイランゲル・フィヨルドを見下ろすいい景色。霧も晴れてきた。展望台は上下二つに分かれており、まずは上側、続いて下側へ。崖に囲まれた海の景色に加えて、そこに落ち込んでいく絶壁も見事。

25分ほど滞在した後に出発。5分ほど歩いたところにあるホテルで昼食。サンドイッチを頼んだら、スモークサーモンやら野菜やらが載った皿が出てきた。パンに自分で挟むのかと待っているが一向に出てこない。スタッフも消えた。どうしたものかととりあえずサーモンを食べてみると――下にパンがあった。パンが見えないほど具が載っていたのだ。これが「スモーブロー」(オープンサンドイッチ)というやつか。

14時ごろ出発。往きは雨の中上るだけで必死だったが、帰りは景色を楽しむ余裕が。基本的には同じガイランゲル・フィヨルドの眺めを、少しずつ高度を下げながら見るだけだが、やはり何度見ても良い。つづら折りの坂道を車が走るさまも、模型を見ているようで楽しい。

40分ほどでノルウェー・フィヨルド・センターに到着。しかし見学している余裕がないので、ちょっとだけのぞいてすぐ外へ。そこから滝というか急流沿いに整備された遊歩道「ウォーターフォール・ウォーク」を歩く。すさまじい水量。そして15時10分、ガイランゲル中心部に戻る。

インフォメーションで荷物をピックアップして、15時半発のヘレシルト行きのフェリーに乗船。寒いし、冷たいし、足が疲れるし、荷物が重いし、疲れたので室内で座りたかったが、ここで景色を見ないわけにはいかない。小雨降る中、デッキに立って、ガイランゲル・フィヨルドを進む景色を。

有名な七姉妹の滝は繊細に、その対岸の崖にある名も知れぬ滝は豪快に。デッキに建っていると滝の音が聞こえてくるのでよい。船が進むにつれて、フィヨルドの入り組んだ崖が見え隠れするのもよい。しかし雨が降り続けているので、写真を撮り、レンズに着いた水滴を拭き、また撮って拭いて、の繰り返し。

16時半、ヘレシルトに到着。湖畔のようだがここは海。バス停はフェリー乗り場から離れているよう。乗り場の係員に尋ねたが「あっちの方、よく知らないけど」と頼りない返事。が、それでわかるくらい、小さな町、というか集落。港(というかフェリー乗り場)と集落の中心部の間には河口があるが、海に落ちる部分が滝になって轟音を轟かせている。

橋を渡って集落へ向かうとほどなくバス停が見つかる。それを確認後、唯一開いている食堂兼雑貨屋みたいなところへ。アップルパイのアイスクリーム添え(メニューにデザート系は3つあったが、すべてアイスクリーム付き)とセルフサービスのコーヒー。そしてトレッキングとフェリーで立ちっぱなしで足が疲れている。これから路線バスを乗り継いで5時間の旅というのに。

17時半頃、250番ストリーン行きバスに乗車。この後もそうだが、村々をめぐるローカルバスには必ず荷物入れを車体下に装備し、支払いはクレジットカードの使用が可能(一度だけ例外あり)。次のバス停名が車内に表示され、わかりやすい。車窓には川がよく見える。この国は水力発電大国でもあったことを思い出す。割とテスラや日産リーフを見かけるが、関係あるのかもしれない。車窓では牛や羊もよくみる。

18時20分頃、ストリーンに到着。バスターミナルおよびその周りに店など一切なし。18時半過ぎのByrkjelo Sundane行きバスに乗車。薄暗くまたガスがかかり、よくわからないが、美しいフィヨルド沿いを走っている模様。そして乗客が他に誰もいない。始発なのにドライバーが遅れてやってきたのはそのせいか。

19時45分頃、Byrkjeloに到着。バス停がぽつんと。降りるとき、ドライバーに「Sogndal(ソグンダール、ドライバーの発音は「ゾーンダル」に聞こえた)に行くのか?」と聞かれる。そうだと言うと「じゃあ、1時間後にはここに戻ってこい」という。この辺に食堂かスーパーはないかと聞くと、ガソリンスタンドがあるとのこと。耳寄りな情報。

5分ほど歩くと、ガソリンスタンドが。というか他に開いている店がない。助かった。そこにファーストフードと雑貨屋が併設されている。フィッシュ&チップスを注文。フィッシュとチップスとサラダで必要十分な量と旨さ。しかしこれで109NOK(約1500円)なのだから参ってしまう。

20時55分頃、Sogndal・Føldeと表示されたバスに乗車。20分でSkeiに到着。Sogndalに直通はしないようで、ここでバスを乗り換えろと言われる。そして21時半発のNX170番オスロ行き長距離バスに乗車。トイレも付く豪華仕様。そして50分でSogndalに到着。道に迷い、地図アプリを使って何とか宿へ。やれやれ、長い一日だった。

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2017年7月25日 (火)

上から目線(24)コスタネラ・センターのグラントーレ・サンティアゴ

南米で最も高い建築物は、ブラジルでもアルゼンチンでもなく、チリの首都、サンティアゴにある。コスタネラ・センターというオフィスビルやショッピングセンターの複合施設のグラントーレ・サンティアゴという超高層ビルである。高さ300m。日本最高のあべのハルカスと同じ。ちなみに両方ともアルゼンチン出身の建築家、シーザー・ぺりがかかわっている。
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グラントーレ・サンティアゴ

ビルの上層部には展望台「スカイ・コスタネラ」が。サンティアゴは周りを高い山に囲まれているが、このビルは市街地と周囲の山間部の際のようなところに建っていて、その様子がよくわかる。
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左はもう山【スカイ・コスタネラより(サンティアゴ)】

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2017年7月22日 (土)

上から目線(23)サン・ミゲル島の展望台(チチカカ湖)

ペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖には、トトラというイグサのような植物で作られた島が多数浮かぶ。そんな島の一つ、サン・ミゲル島は、要は観光客目当ての島で、土産屋もあれば、トトラ製の小舟体験などもできる。そんなアトラクションの一つが、手作り感あふれる展望台。
San_miguel_island_in_lake_titicaca
サン・ミゲル島の展望台【チチカカ湖】

少し高くなるからと言って、見える景色はそうそう変わらないはずなのだが、そして湖面と空が青いだけなのだが、それはまさに絶景であった。
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トトラの小舟が浮かぶチチカカ湖【サン・ミゲル島より】

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2017年7月19日 (水)

上から目線(22)月のピラミッド(ティオティワカン)

メキシコ・シティにほど近いティオティワカン遺跡には大きなピラミッドが二つある。太陽のピラミッドと月のピラミッドである。
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月のピラミッド【ティオティワカン遺跡】

両ピラミッドとも上ることができる。太陽のピラミッドから月のピラミッドを望んだ写真はこちらに載せた。一方で月のピラミッドから太陽のピラミッドを見たのが下の写真である。
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月のピラミッドから望む太陽のピラミッド(左)と死者の道(中央)【ティオティワカン遺跡】

遺跡と、それを取り囲む山々の稜線が印象的であった。

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2017年7月16日 (日)

上から目線(21)エル・カスティージョ(チチェン・イッツァ)

マヤ文明の遺跡の代表格、メキシコのチチェン・イッツァ。広大な遺跡だが、そのシンボルは何といっても、大ピラミッド「エル・カスティージョ」、別名「ククルカンの神殿」。春分と秋分の日の日没時に、羽毛のある蛇の神である「ククルカン」が現れる(階段に蛇の胴体のような影が現れ、階段の一番下の蛇の頭の像と合わせて、巨大な蛇が現れたように見える)ので有名。
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エル・カスティージョ【チチェン・イッツァ】

写真で見てもわかるとおり、ここは階段を上ることができた。鬱蒼とした森の中に遺跡の建造物が広がっていた。
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エル・カスティージョからみた戦士の神殿【チチェン・イッツァ】

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2017年6月16日 (金)

上から目線(20)アフリカ・ルネサンスの像の立つ丘(ダカール)

ダカールの観光地といえば海に浮かぶゴレ島と郊外のラック・ローズがメインであり、市街地にはめぼしい観光資源に欠ける。ダカール市内でどこを回ればよいか探していた中で出てきたのが、アフリカ・ルネサンスの像。北朝鮮の協力のもと、多額の費用をかけて作られたこともあって、たいていは賛否両論だがという前置きで紹介されている。
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アフリカ・ルネサンスの像【ダカール】

さらに、像はともかくとして、像の建つ丘(標高約100mのよう)からの眺めが素晴らしいとの評価が多かった。その眺めがこちら。
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市街地、空港、そして海【ダカール】

市街地のど真ん中に空港があること、海が近いことはよくわかり、街を知るという意味では行く価値はあると思われる。眺めとしては特筆すべきものではなかったが。高さ52mの像自体は存在感があり、大きさは重要だと思わされた。地元の観光客もおおむね満足そうであった。中に入る人は少ないようだったが。

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2016年2月20日 (土)

上から目線(19)上海ワールドフィナンシャルセンター

上海の浦東地区には高層ビルやタワーが立ち並ぶ。せっかくだからどこかに上って眺めを楽しみたい。一番高い(632m)上海中心はまだオープンしていない。東方明珠電視塔の展望台は350m、ジンマオ・タワーの展望台は340m。せっかくなら高い方がいい。ということでビルの高さ492m、展望台474mの上海ワールドフィナンシャルセンター(上海環球金融中心)へ。Wikipediaによると世界で三番目に高い(人工の)展望台。入場料も180元(約3,300円)と高い。
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栓抜き状の穴の部分に展望台がある【上海ワールドフィナンシャルセンター】

入るとまず上海中心部の模型やビデオ映像を見せられる。その後、エレベーターでまず96階へ。さらにエスカレーターで97階へ。なんか小さな部屋で何やら展示の準備をしていてお呼びでない感じ。エレベーターでさらに上がって100階の展望台へ。このビルは上部に栓抜きのような台形の穴が開いていて、その穴の上の辺が 展望台になっているのだが、長方形の部屋の短辺部分は窓がなく、長辺部分の左右にしか窓がない、つまり眺めは二種類しかない。しかもスモッグに覆われた上海の空、眺めがいいとはお世辞にも言えない。隣のジンマオ・タワーを見下ろせるのが面白いぐらい。周囲に社会主義っぽいアパート群が並んでいるのは興味深かったが。
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ジンマオ・タワー他を見下ろす【上海ワールドフィナンシャルセンター展望台】

一部の床はガラスになっていて、真下が見えるようになっているのが売りになっている。が、真下には栓抜きの穴の下の辺が見えるだけなので、高くもないし面白くもない。だから斜め下を見下ろすよう推奨する案内表示がある。苦しい。アイデア倒れ。

結局10分だけいるだけで退散。高すぎた(入場料が)。

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