2016年6月30日 (木)

踊る人(19)カスタム・ダンス(タンナ島)

バヌアツでは伝統的な村落を見学する「カスタム・ビレッジ」ツアーが重要な観光資源となっている。その中でも売り物のアトラクションは、「カスタム・ダンス」と総称される、伝統風の踊りの披露。

タンナ島で泊まったバンガローのあるImayo村で、そのカスタム・ダンスを見学した。宿で企画しているもので、ヤスール火山を望む広場に連れていかれ、そこで腰蓑姿の村の老若男女15名ほどが自ら持っている袋や手を叩いたり、地面を踏み鳴らしたりしてリズムを取りながら、歌い、踊る。
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ヤスール火山をバックに踊る人々【タンナ島】

派手な衣装ではないし、取り立てて激しく動いたり、逆に繊細な動きを見せてくれるわけでもない。楽しさなり神様への感謝の念が伝わってくるわけでもない。手と足で音を出して、広場の中をぐるぐる回っているだけに近い。それでも、腰蓑もつけていない小さな子供が一人混ざって、時にはぼーっと立ちすくみ、時には一緒に体を動かしていたりしたのもかわいらしかったし、最長老という感じの老婆は時に笑顔を見せながら踊り、楽しそうだった。

金を払う観光客が来たから踊ります、という感じが前面に出て淡々と踊っている一方で、より派手にして観光客を喜ばせようとまでは考えてなさそうなのが、この国の人たちらしいというか。日常まったく使っていなさそうな腰蓑を着て、人によってはフェイス・ペイントをしていたのは、サービスなのだろうけれど。

ちなみにヤスール火山に入場する際も、セレモニーとしてカスタム・ダンスが披露された。こちらは観光客と一緒に踊ろうと声をかけてきたりして、若干ショーアップされていた。一方で、腰蓑を身に着けているものの、Tシャツやアルファベットの書かれた布を巻いて着ていたりと、「伝統風」の演出は弱いものであった。

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2016年6月21日 (火)

マーケット・ウォッチ(29)ポートビラのマーケット

いつでもどこでもマイペースでガツガツしないバヌアツ人。それは市場も同じ。
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ポートビラのマーケット

勝手に「中央市場」と呼んでいた街中の海に面した食品市場は、果物や野菜を中心に、花や衣服が色とりどりに並び、見た目はにぎやか。しかし、市場にはつきものの「売り込み」というものが全くない。売り手はぼやっと座っているだけ。声をかけたりして客の気を引こうとか、そういう発想はないらしい。

しかも、たいていの商品には値札が付いている(果物自体にマジックペンのようなもので数字が書いてあることもある)。つまり価格競争をする気配も感じられない。ここまでまったり感が充満した市場は珍しいのではあるまいか。

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2016年6月18日 (土)

ナショナル・ミュージアム(28)ナショナル・ミュージアム(ポートビラ)

「地球の歩き方」で「カルチュラル・センター」として記載されているところに行くと、「ナショナル・ミュージアム」との表記が。
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ナショナル・ミュージアム【ポートビラ】

ここの売りは世界無形遺産に登録されているという砂絵。ユネスコ・アジア文化センターのウェブサイトをみると、「芸術表現であるに留まらず、儀式や瞑想から通信・伝達に至るまで、実に多様な状況において多機能を果たす「文字」でもあります」「砂絵は複数の仕方で「解釈する」ことが可能」「砂絵の熟達者には、模様の熟知だけでなく、模様が担う意味を深く理解していることが要求されます。」といった文言が躍る。ハイ・カルチャーとしての砂絵がそこでは紹介されている。

この博物館にもそうした熟達者がいるはず。だが、訪れた日には誰もいない。仕方ないので展示を眺めていると、若い職員がやってきて砂絵を描き始めた。ウミガメやトカゲの顔には目と口が加えられ、漫画のよう。最後には、一緒にトカゲの砂絵をかかせてくれた。どちらかというと、親しみやすいサブ・カルチャーとしての砂絵。
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こちらはエンゼル・フィッシュの砂絵【ナショナル・ミュージアム(ポートビラ)】

文化や芸術は移りゆくものであり、それが今のバヌアツの砂絵の姿なのかもしれない。それを国立博物館という場で実演するのは異論あるところかもしれない。ただ、若いスタッフた楽し気に教えてくれたことは、一人の旅人にとって忘れえぬ思い出となるものだった。

砂絵のほかには、虫・鳥・獣のはく製や貝殻など自然もの、土器や世界遺産ロイマタの解説などの歴史もの、楽器、木製の仮面や柱などの民俗ものと、雑多に展示。特に民俗ものの展示は、島ごと集落ごとに多様な文化を持つというメラネシアの島国だけあって、この手のものが好きな人なら存分に、そうでない人もそれなりに、楽しめる展示となっている。

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2016年6月 9日 (木)

世界の夕焼け(37)バヌアツ ポートビラ

西の海に面したポートビラは夕陽が美しい。

そして、夕陽が沈んだ後も美しい。
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アフター・サンセット。【ポートビラ】

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2016年6月 6日 (月)

世界の主食(18)バヌアツのタロイモ、クマラ(サツマイモ)

バヌアツを含む南太平洋の島国では、イモが主食の座にあると言っていいのではないか。バナナも重要なようだが。

写真は、タンナ島の宿が出してくれた昼食。タロイモとクマラ(サツマイモ)をココナッツ・クリームで和えたもの。ほのかにイモの味が感じられ、さっぱりとしておいしかった。
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シンプル・イズ・ベスト【タンナ島】

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2016年6月 3日 (金)

バヌアツ旅行(8)実用情報

■バヌアツの国内線の空港税
国内線利用時は、空港でチェックインした後、別の窓口で空港税200バーツ(約200円)を支払わなければならない。

■ポートビラ空港・市内アクセス(エファテ島)
空港から市内中心部(中央市場付近)まで、タクシーで10~15分、1500バツー。相乗りでも同じ値段。ホテルであらかじめ呼んでもらっても同じ値段。

■タンナ島の宿
ヤスール火山まで徒歩25分ほどの距離にあるバンガロー「Volcano Island Paradise Bungalow」を利用。ヤスール火山を一望できるし、噴火の際のどよめきも聞こえる。トリップアドバイザーでその存在を知り、宿のホームページで予約。値段もホームページ参照。空港から寄り道しまくりの車で2時間以上かかる。

■ルーガンビル空港・市内アクセス(サント・エスピリチュアル島)
空港から、市内中心部より少し離れたところ(車で3分程度)のホテルまで、ホテルの送迎車で約12分、往復1,500バツー。

■ルーガンビルからのサント・エスピリチュアル島ツアー
市内のホテルを8時半に出て、リリ・ブルーホール、マタブル・ブルーホール、シャンパン・ビーチとまわり、それぞれ60~80分滞在して泳ぐ。そしてロノック・ビーチでランチ。そしてホテルに戻るツアーで、4人以上参加の場合は一人4,500バツー。他のツアー客の都合でポート・オルリーの町まで行き、ホテルに戻ったのは16時半過ぎ。
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リリ・ブルー・ホール【サント・エスピリチュアル島】

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2016年5月31日 (火)

バヌアツ旅行(7)シドニー

5月6日
5時20分にホテルを出て空港へ。さすがに眠い。セキュリティ・エリア内と外に売店があるが、そこで売られている本はなんと古本(主に英語のペーパーバック)。どこかからの援助なのだろうか。

7時10分発のエア・バヌアツでバヌアツを去る。3時間20分ほどのフライトでシドニーに到着。間違えて荷物を預けてしまったので、受け取りに。そのエリアにATMや両替所があり、豪ドルを入手できて便利。荷物を取り、空港地下にある鉄道駅で、公共機関用ICカード「Opalカード」の購入しようとすると、クレジットカードのみ利用可。この国ではクレジットカードが普及していて、現金はほとんど必要なかった。

その「インターナショナル・エアポート」駅から市内行きに乗車。基本は地下を走るが、セントラル駅とサーキュラーキー駅のみ地上。サーキュラーキー駅からは、オペラハウスとハーバーブリッジが早速みえて、気分が高まる。

その先の駅で降りて地上へ。何とも大都会。バヌアツとのギャップが激しいのでなおのことそう感じる。ちょっと古い建物と高層ビルが並ぶのはニューヨークも思わせる。空は晴れあがり、空気はさわやか。歩いているうちにテンションが上がる。これは観光都市として人気があるわけだ。

ホテルに荷物を預けてダーリンハーバーへ。青空の下、ランチ準備中のオープンテラスのレストランが並ぶ。ここからフェリーF3番に乗船。ハーバーブリッジをくぐり、オペラハウスも見えるサーキュラーキーへ12分ほどの船旅。
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フェリーから見るオペラ・ハウス【シドニー】

桟橋降りてすぐの駅の高架橋下で巨大な「チキン・アヴォガド・ラップ」を買って、食べながらオペラハウスに向かう。真っ青な空に白い屋根のオペラハウスが映える。ハーバーブリッジも見渡せる。遊歩道になっていて、その途中でベンチがあったので、座って食べる。シドニー二大名物を見ながらの贅沢な昼食。このあたりはレストランの座席にもなっていて、そちらは大賑わいになってきたのだが、レストラン敷地外のベンチもあるのでありがたい。思えばハエが飛んでこない屋外の食事は久しぶりだ。

オペラハウスに入り、ツアーデスクで日本語ツアーを予約。集合時刻まであと25分ある。そこでロイヤル・ボタニカル・ガーデンへ。走っている人がたくさんいる。それもほとんどが白人。街で働く人々の多民族ぶり(特に東アジア系をよく見る)と対照的。金曜の昼下がりに公園を走る余裕がある暮らしをしているのは白人に限られるということなのか。それとも単なる趣味の問題なのか。本当はオペラハウスとハーバーブリッジを一枚の写真に収めることができるという「ミセス・マッコーリーズ・ポイント」まで行きたかったが、時間がない。途中で引き返す。

オペラハウス内の集合場所へ。英・仏・独・西語ツアーは1時間なのに、日・中・韓は30分。なぜだ。そして日本語ツアーは1日4回と中・韓より少ない。シドニーでは日本人観光客をよく見かけた気がしたのだが、それでもこの待遇。これが日本の存在感の現実なのだろう。13時半にツアーがスタート。少し歩いてまずビデオを見せられる。ツアー開始10分経過後、ようやくガイドの説明が。実質20分ツアーではないか。海を臨むテラスのガラス窓は斜めに傾いていて、それは人影が写り込まない工夫であり、それは海との一体感を重視しためとのこと。コンサートホール内にも入る。広すぎと思うくらい広い。「ここで聞いてみたいわね」と語り合う日本人中年女性たち。

サーキュラーキー駅に戻り、鉄道の改札でオパールカードをタッチすると、残高不足。チャージする機械が簡単に見つからず、やっと見つかってチャージするも何度も失敗。オパールカードをタップして、クレジットカードを入れて、もう一度オパールカードをタップしないといけない。慣れれば便利なものかもしれないが(自動入金も可能らしい)、旅行者にとっては結構不便。

鉄道で3分ほどでセント・ジェームズ駅へ。そしてハイド・パーク・バラックスへ。ここはオーストラリア建国当時、流刑囚の刑務所というか宿舎だったところ(昼間は外で労役を行い、夜はここで寝た)。世界遺産「オーストラリアの囚人遺跡群」の構成資産の一つ。その後、女性移民の宿舎になるなど、様々な用途に使われてきた。それを凝った展示とオーディオガイドで説明してくれるのだが、そこまで興味があるわけでもないので、25分ほどで退散。疲れたので敷地内のカフェに入ろうとすると、もう閉店とのこと。まだ15時なのに。

仕方ないので、外でカフェを探し、「ショートブラック」を。要はエスプレッソか。砂糖がいるかと聞かれたのでいると答えたら、砂糖をくれるのではなく、砂糖があらかじめ入ったコーヒーが出てきた。親切というかお節介というか。

マーティン・プレース駅から鉄道(T4)でタウンホール駅へ。ここでT1に乗り換え、地上に出てハーバーブリッジを渡る。渡り切ったミルソンズ・ポイント駅で下車。ここからもと来た方向へ戻り、ハーバーブリッジを歩いて渡る。オペラハウスほか湾内の景色も楽しむ。

20分ほど歩いて対岸の橋脚、「パイロン・ルックアウト」に到着。ここは上に上ることができる。改めてシドニー湾とシドニーの町をぐるっと眺める。日が傾く空の下、オペラハウスが白く輝く。豪華客船がハーバーブリッジをくぐって外海へと出港していく。甲板には大勢の人が出ている。それに加えて大小さまざまの船が、湾内を行き交っている。

30分ほど滞在し、橋に降りると夕陽がだいぶ沈んでいる。橋の歩道は橋の東側であり、西の夕日はよく見えない。橋を降りて夕陽の見えそうな方向に歩いていくと、そこはシドニー天文台周辺の緑地。夕陽を背景に写真を撮っているウェディング・カップルが二組。そういう場所なのだろうか。

夕陽も大体沈んだところで、再び移動。流刑囚たちがハンマーなどで削って作ったという切通し「アーガイル・ロック」を通って、ロックス地区へ。最初の英国からの移民船が着岸したエリアで、入植時代の建物が残る。といってもほとんどが再建したもののようで、どちらかというと、洒落た再開発地区の趣。カドマンズ・コテージ(もう閉館)、ファースト・インプレッションといったスポットを歩く。夜の帳が下り、写真を撮ると背景の高層ビルと手前の古い建物のライトアップが対照的で実物よりきれい。

その後サーキュラーキーまで行き、オペラハウスまで再び歩く。遊歩道を明るく照らしすぎないことで、対岸の夜景が引き立つ。周りは夜景を見ながら飲み、語らう人々で昼間以上の大賑わい。18時10分、サーキュラーキーからフェリーに乗船。海から夜景を楽しむ。20分強でダーリングハーバーに到着。こちらも海に面したレストランはものすごい人いきれ。ちょっとその中に入る気がしない。

ぶらり歩いて19世紀末に建てられたクイーン・ビクトリア・ビルディングへ。店はほとんど閉まっていたが、古典復古調の雰囲気は味わえる。特段食べたものがないので(カンガルー肉を食べる、という気分にもなれず)、いっそのこと日本食を食べようと思って入った「ジャパニーズ・フュージョン」の店は、メニューや店員の言葉から判断するに本当は韓国系の店。日本でネパール人がインド料理を標榜するようなものか。出てきた「握り」は見た目はコンビニの寿司風、味はそれ以下。それは前菜のような位置づけだったので、「チキン照り焼き」も。

満腹になってシドニー・タワーへ。が、10分前に入場が終わったところだった。残念。

5月7日
鉄道で空港へ。空港内ではシドニー名物らしいミートパイを。しかしコーヒーは売っていないので、別の売店でオーストラリア名物「フラットホワイト」を。

そしてアシアナ航空で10時間弱でソウル・インチョン空港へ。すぐにマッサージ、1時間。今回の旅行で、航空券以外では最も高額の出費。そして再びアシアナ航空で1時間40分で羽田に到着。

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2016年5月28日 (土)

バヌアツ旅行(6)サント・エスピリチュアル島、ポートビラ

5月5日
素晴らしかった夕食から打って変わって、朝食はパンケーキにシリアル、インスタント・コーヒー。そして食後、下痢。8時半過ぎにツアーが出発。フランス人の老若男女の団体と一緒。町を出るとココナッツのプランテーションが広がり、その中で牛が草を食む。自然そのまま、ではないようだ。ドライバーの話によると、ホテルのあるルーガンビルの町には、他の島や町から人々が働きに出てくるという。暮らすだけなら自給自足ができても、子供の学費を払うためには現金収入が必要ということらしい。

40分弱で、まずリリ・ブルーホールに到着。リバー・カヤックで向かうツアーを頼んだはずなのだが、あっさり車で着いた。まあよい。森の中に青く光る池がある。ここで1時間ストップ。せっかくなので水の中へ。鳥のさえずりだけが聞こえる中、緑の木々に囲まれて泳ぐのは気持ちいい。ターザン・ロープのようなものがあり、フランス人の若者たちが嬌声を上げて何度も飛び込んでいる。

続いて車で15分弱走り、マタブル・ブルーホールへ。島で最大のブルーホールとのこと。大きなバンヤンツリーが岸にあり、そこからターザン・プールがぶら下がっている。どうせ同じようなものと思いつつ、再び水の中へ。水面にはアメンボが浮かび、トンボが飛び交う。水面近くからカメラを構えると、虫の視点のようで面白い。水の中から近づくとトンボは近くまで寄っても逃げない。

70分ほど滞在した後、車で50分ほど移動。今度は海へ。その名も「シャンパン・ビーチ」。「限りなく透明に近いブルー」という言葉が思い浮かぶ。真っ白な砂の小さな湾で、遠くは青く、近くはミルキーブルー、もっと近くは完全に透明。海水は温かく、打ち寄せる波音が繰り返される。太陽の光がキラキラと反射する。海辺には枝を横に伸ばした大木が何本か生えていて、疲れたらその木陰で一休み。白い小さな蟹が歩いているのも見えた。
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ただただきれいな海【シャンパン・ビーチ】

45分のはずが80分滞在し、さらに5分ほど移動して隣のロノック・ビーチへ。こちらは広々とした湾で、岩や木々などが多く、写真集に載っていそうな写真が量産できる。ここでは海に入らず、海を眺めてのランチ。ココナッツミルク仕立ての魚のカレーに、付け合わせはクマラという地元のサツマイモを。イモは黄色くてほのかに甘い。

1時間ほどで出発して、25分弱車で走り、ポート・オルリーにある海辺のバンガローに到着。フランス人たちはここで降りていく。ヤシの木が立つ素敵なビーチが目の前に。こんなところに泊まるのなら、わざわざ別のビーチに行くツアーに入らなくもいい気がするのだが。

で、あとはルーガンビルに戻るだけ。1日ツアーという触れ込みだったが、実際は食事したビーチまでの半日ツアー。微妙に釈然としない。その後、1時間かけてルーガンビルに戻る。足の裏にいくつも小さなとげが刺さっている。いくつかは抜けず、微妙に気になる。宿でシャワーを浴びてから、車で12分ほどで空港へ。肩から腕にかけて日に焼けて痛い。そして疲れていることに気付く。泳ぎ疲れるほど泳いでいない、というかほとんど水中で立っていただけだと思うのだが。バヌアツ観光はほとんど終わり、という虚脱感のせいか。とにもかくにもぐったり。

その後、エア・バヌアツで45分弱でポートビラへ。ホテルに頼んだ迎えの車は来ていない。そんなことだろうと思った。今日はすぐにタクシーが捕まった。10分弱でホテルへ。そしてまた中央市場へ。もう夜、女性を中心に売り手たちが多数寝ている。他の島からやってきて、売り切るまで泊まっていくらしい。讃美歌が聞こえてくる。5、6人の女性たちが歌っている。歌が終わると、宣教師らしいTシャツ姿のオヤジのアジテーションが始まる。弱々しく「イエー」と合いの手が入る。

夕食は市場近くのレストラン。初めて空調が入っている店。港を望める2階にあるが、窓には蛾がいっぱい張り付き、美しい眺めとは言い難い。ここではヤシガニ(名前はカニだが、ヤドカリの仲間)を注文。大皿いっぱいに登場。これは大変。黙々と食べ続ける。というか処理し続ける。ココナッツクリームだらけになって苦闘していると、周りで清掃が始まった。もう閉店時刻らしい。そして支払いを先にしろという。何とか食べ終え(というか食べ尽くすのを諦め)、クリームだらけの手を小さなフィンガーボールで苦労して洗っていると、その4cmほど隣の皿の上に中型のゴキが登場。物色の上、ハッシュドポテトを悠然と食べ始めた。こちらが身動きできないのを見透かされたようで腹が立つ。ヤシガニはうまかったが、いろいろ疲れた。

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2016年5月25日 (水)

バヌアツ旅行(5)ポートビラ、ルーガンビル

5月4日
起きる。まだ頭痛。カバの二日酔いか。ホテルを出ると大型ゴキブリの轢死体。ホテル近くのカフェで「ブレークファースト・バーガー」とコーヒー。コーヒーはタンナ島産。ものすごく薄い。いったん、ホテルに戻る。今度は五体満足なGの死体。いやはや。再び外へ。暑くなってきた。20分ほど歩いて、国立博物館(「歩き方」には「カルチュラル・センター」として掲載)へ。9時オープンだが、出勤してきたスタッフがその少し前にあけてくれた。

入ると世界無形遺産となっている砂絵の展示が。今日は実演者がいないのだろうと、説明板をしげしげと眺めていると、先のスタッフ(結構若者)が、僕はフランス語話者だから、英語は少ししか話せないけど、と言いながら、砂絵の実演を始めた。エンゼルフィッシュ、カヌー、トカゲなどを、幾何学的な曲線で、一筆書きの要領で砂の上に指を使って描いていく。交差する直線を何本か引いて、その交点や始終点を目安に描くこともある。そして砂が入った板をさっと揺すると、一瞬のうちに見事な砂絵は消える。諸行無常にもほどがある。最後には一緒に描こうということで、直線を何本か引いて骨格を書いてもらって、その周りに真似しながら指で曲線を引いていく。なるほど、それらしく描ける。

砂絵のほか、土器にトーテム・ポール状の柱、世界遺産ロイマタの解説に、儀式用の仮面、虫や鳥のはく製に楽器、とごちゃごちゃいろいろ展示。45分ほど滞在して出る。眼下にみえる青い海が美しい。20分ほど歩いて中央市場へ。前よりも人が増え、多少活気が出てきた。それでも売り込みの声のようなものは聞こえてこない。
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首都の海がこの美しさ【ポートビラ】

ホテルに戻り、荷物を取って、呼んでもらったタクシーで空港へ。そしてエア・バヌアツでサント・エスピリチュアル島のルーガンビルへ。迎えの車で10分弱で町はずれにある今日の宿へ。瀟洒なホテル。部屋の中に中二階があり、そこにベッドが。フランス人オーナーによると、今日はもう参加できるツアーはないとのこと。13時前には着いたのだが。まあ、そんな気はしていた。

16時発のカスタム・ダンス・ショーは手配できるかもしれないというので、それまでに戻ることにして、いったん町中に行くことに。ホテルを出て手を挙げると、人が乗っているタクシーが停まる。相乗りOKということらしい。3分ほどで町の市場へ。

ポートビラ以上にやる気のない市場で、テーブルの下で寝ていたりする(ご丁寧に蚊帳まで張られていることも)。生きた蟹も売っている。これが椰子蟹か。地元の食事、ラプラプを食べたいと思って、市場近くの食堂みたいな建物に行って聞くと、オヤジに市場に連れていかれ、売っていたラプラプを購入。すりおろしたバナナやタロイモを、葉に包んで蒸したもの。100バツー(約100円)と格安。買うと、オヤジの食堂に連れていかれ、そこでナイフとフォークを借りて食べる。しっとりとした甘くないケーキのような感じ。なかなかいけるが、半分食べたところで満腹。本来は、この食堂で野菜や魚、肉を注文して一緒にたべるもののよう。

食後、することがないので、まちをぶらぶら。ユニティ公園は海に面していて、その木陰で腰を下ろし、波の音を聞きながらぼけっとする。同じことをしているローカルが何人もいる。遊んでいる子供もいる。平和。

30分ほどでぼけっとするのにも飽きて(貧乏性)、公園を出てメイン・ストリートを歩く。ロードサイドに店は多いが、カフェのようなものはなかなか見つからない。そんな数少ないカフェの一つ、この町で最も古いというカフェに入る。生パッションフルーツジュースが冷たく、甘い。オープンエアだが、風通しがよく、気持ちいい。

40分ほどまったりした後、また歩き、そして市場前に戻ってそこからタクシーでホテルへ。カスタム・ダンス・ショーへの参加は無理とのこと。やはりそうですか。ホテルを出て、今度は歩いて20分ほどで町へ。ユニティ公園をぶらついた後、ここにもあったタイ・マッサージの店へ。「コップン・カー」(タイ語で「ありがとう」)と言っていたので、タイ人か。うまかった。

店を出ると18時を過ぎ、もう真っ暗。タクシーで宿に戻り、併設のレストランで夕食。地中海料理との触れ込み。何を食べるか迷うが、「サント・オーガニック・ビーフ・アンド・リーフ」という、サント島の有機生産の牛肉と、ロブスターのセットというメニューがあったので、それに。これがともに美味。ビーフは想像していたより柔らかく、ロブスターはうまみが詰まっている感じ。ココナッツ・クリームのソースも美味。食べきってしまうのがもったいないと思うほど。

満足しつつも、地元産の食材を使いながら、結局地中海料理だかフランス料理として出さなければ観光客から高い値段をつけられない(ランチのラプラプと大違い)、という現実に微妙な気分に。植民地主義の新たな現れのような気がする。バヌアツ人はそんなこと、気にもしないのかもしれないが。

夜は中2階のベッドで寝るが、天井にファンがあるとはいえ、部屋の上なので蒸し暑い空気が滞留しており、寝苦しい。設計上のミスと思われる。そして深夜2時近くには地震が。そう、この国は地震多発地帯なのだ。震度3ぐらいだとは思うが、建物自体がわさわさ揺れているようで、不安になった。

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2016年5月22日 (日)

バヌアツ旅行(4)タンナ島、ポートビラ

5月3日
8時20分ごろ、カスタムビレッジに向け、宿のオーナーと一緒に宿を出る。この国では、伝統的な慣習を観光客向けに見せる村をカスタムビレッジと称する。いつの間にか宿の犬もついてくる。途中、通った広場は、ナカマル(カバ飲み場)であり、セレモニーや村の会議をするところとのこと。バンヤンツリーの大木の枝に覆われ、地面はその落ち葉が敷き詰められている。神聖な雰囲気。

25分ほど村内を歩いて、ヤスール火山を見渡せる広場に到着。どこか別のカスタムビレッジに行くのではなく、この村の人々がカスタムダンスを披露する、ということだったらしい。ちんたら準備の時間が流れた後、村の女性がやってきて花輪をプレゼントされ、ショーがスタート。腰蓑姿の女性と子供たちの踊り、次いで男女の踊り。持っている袋を叩いたり、地面を踏み鳴らしたりしながら、歌い、踊る。

それが終わると、大きな葉っぱを重ねてその上に赤ん坊を載せて持ち上げたり、木の棒で木の枝をこすって火をおこしたり、タロイモとココナッツの食事を提供されたり(生っぽかったので一口だけにしたが)、とサービスが続き、最後にみんなと握手して終わり。しめて45分。待ち時間の方が長かった気がする。まあよい。

広場から見える谷の向こうは別の村で、話す言葉が違うという。バヌアツを含むメラネシアは言語が多様と聞いていたが、同じ島の中でも違うとは。きっとあちらに行けば、同じヤスール火山の噴煙を背景に、別のカスタムダンスが見れるのだろう。日本でも紀伊半島あたりでは、集落ごとに違う神楽を踊るというから、それと同じようなものかもしれない。

宿へと戻る。途中、バナナの葉を編んで籠をつくったり、竹を割ったり、あるいは道端に座ってだべりながら、Tシャツをたくし上げて赤子に授乳している母親に会ったり、と村の生活を垣間見るのが楽しい。

宿に戻って一休みした後(客よりも宿のオーナーの方が休みたいようだったが)、10時40分過ぎに宿の手配した車で空港へ向けて出発。4WDのピックアップで、往路と同様、4WDの広告映像のような道を進む。これが彼らの日常の道なのだ。この島で乗った車は日産、三菱、マツダの4WDピックアップ。こうした悪路の利用では、日本車に一日の長があるようだ。ポートビラなど街中では韓国車が目立っていたが。

悪路に揺られながらも、昨晩は嬉しくて楽しくてよく眠れなかったため、うつらうつら。海が近い集落でいったん休憩した後、別の宿から合流したツーリストのリクエストでLetaowapam村にある、自称「世界最大のバンヤンツリー」へ。下車して谷を降りていくと、一本の木とは思えないほど、横に枝と「気根」(枝から地面へと降りていく根で、地面に届くとこれが幹になる)を広げたバンヤンツリーが。神秘的。
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下に写っている人物と比べるとその大きさがわかると思う【タンナ島】

空港には13時50分頃到着。何もない空港でただ待つのみ。だったらもう少し宿でのんびりしていたかったが、そこは宿とドライバーの都合なのだろう。何事もマイペース。

15時40分頃発のエア・バヌアツで30分強でエファテ島にある首都ポートビラに到着。爆睡で途中の記憶が皆無。国内線ターミナルにタクシーがいないので、隣の国際線ターミナル(一応、別の建物になっている)へ。ここでタクシーを捕まえて、市内の宿へ。今回はエアコン代1,000バツー(約1,000円)を支払う。

夕食は海沿いのカフェで。日が沈んだ後、向かいの島に停泊していた大型客船が出向するのが見える。光の束が動いていく。生ココナッツジュース(ストローを差したヤシがコップの上に載って出てきた)とグリルドステーキ。ステーキ自体は特段うまいものではないが、添えられている半熟気味の目玉焼きと一緒に食べると、あら不思議、おいしくなるのであった。

食後、タイマッサージの店で足のマッサージでそれなりに満足した後、カバ・バーに行こうと、ツーリスト・インフォメーションで教えられた地図を片手に向かうが、道に迷う。と、地元の青年に案内してやると声をかけられる。これはご親切に、と思ったが、だんだん、怪しいことを言い始めたので、カバ・バーと思われるところに着いたところでさようなら。

到着したのは「チーフ・ナカマル」という店。カバとは、ヤンゴーナというコショウ科の木の根を砕いてつくるエキスを飲むもの。酒のような酩酊効果があるという。真っ暗な中、駐車場(というか空き地)の向こうに青い薄暗いランプが屋根に乗った建物があり、男たちが明かりのない建物の外側でたむろしながら飲んでいる。建物では、灰色の濁った液体(これがカバ)をお椀に入れて出してくれる。一杯50バツー。一口飲むがはっきり言ってまずい。が、一気に飲めと煽られ、飲み干すと、舌がしびれる感覚に。こんなもの飲んで、何が楽しいのか。周りには水を含んでげーげー吐いている人たちもいる。隣の建物では、つまみなのか、果物や焼き魚のようなものを売っていた。

その後、宿へと向かうが、体が火照ってきたので、中央市場前のファーストフード店でアイスクリームを食べる。スーパーで買い物した後、宿へ。部屋に入り、ワンプッシュの蚊取りスプレーを噴霧。すると、シャワーの真下にうごめくものが。小さな(子供?)ゴキブリ(以下G)であった。その数は次第に増していき、ついには中型(大人?)のGも登場。これは参ったと思い、追加噴霧。現れてはひっくり返り、その数、約10匹に。Gにとっても人間にとっても地獄絵図。もう最悪。いや、最悪とはもっとひどい状況のことであるが。

なんとなく頭が痛い気がする。カバのパワーか。ホテル前では22時半を過ぎたというのに道路工事の音が鳴り響く。なぜこんな時間に働くのか。工事を指揮する中国人が働き者だからなのか、バヌアツ人がマイペースだからなのか。それで眠れなかったというわけではないので別にいいのだが、謎だ。

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