2009年8月 3日 (月)

踊る人(11)サンクトペテルブルグ音楽院オペラ・バレエ劇場

これまで紹介したダンスは基本的に民族的・伝統的なものばかりで、ロシア伝統の踊りとは言いかねるバレエはその意味では異質。

しかし、サンクトペテルブルグは、ロシアにとって西欧の窓口。建物も西欧風で、まち全体が西欧をテーマにしたテーマパークのような風情が漂う。ロシアらしさは希薄である。そんなまちのダンス鑑賞としては、西欧から取り入れられ、そしてこの国で発展を遂げたバレエこそがふさわしい。

鑑賞した演目は「白鳥の湖」と、メジャーなもので、ガイドブックにも解説付きにつき、わかりやすかった。踊りも、単独で踊るもの、数人で踊るもの、そして集団舞踊とバラエティ豊か。クライマックスの第三幕が見せ場目白押しで良かった。曲も良曲揃い。演奏はたいしたことなかったので、劇場でCDを買うことはしなかったが、帰国後CDを購入した。
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カーテンコールにて

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2009年3月25日 (水)

空港連絡鉄道(10)アエロ・エクスプレス(モスクワ・ドモジェドヴォ空港)

モスクワ・ドモジェドヴォ空港からのアエロ・エクスプレスのチケットはレシート状。印刷されているバーコードを自動改札にかざす。と、ここだけ妙に最先端だが、駅は屋外で、行き止まり式のホームが一本あるだけ。モスクワの空の下、妙に寒々しいというかわびしさが漂う。

車両は3列と2列の椅子が並ぶ。ロシアは線路の幅が広く、車両の幅も広いので、狭くは感じない。新幹線と似ていると言えば似ているが、違うのは3列掛けの椅子はすべて進行方向を向いている一方、2列掛けの椅子はすべて進行方向と反対方向を向いていること。座席の向きは変えないで済むという発想らしい。なるほど、妙に合理的。なのはいいが、椅子にかかっている布が壊れ気味だったりして、車内にも微妙なわびしさが漂う。
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アエロ・エクスプレス【ドモジェドヴォ空港駅】

モスクワ市内のパヴェレツカヤ駅まで、2007年当時は150ルーブル(約670円)。50分弱で到着。

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2008年12月16日 (火)

ナショナル・ミュージアム(11)エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルグ)

サンクトペテルブルグは西欧コンプレックスの皇帝がわざわざ遷都までしてつくりあげた都市。西欧に追いつき追い越せで、ロシアの大国ぶりを誇示すべくつくられた街だけあって、(訪れた2007年はロシアがバブル絶頂だったこともあったのかもしれないが)街全体がこれ見よがしな豪勢さに満ちあふれている感じがしたものである。

美術館というものは二つ楽しみ方があって、一つは作品、そしてもう一つは建物そのものだと思うのだが、そんなまちにあるエルミタージュ美術館はその両方が西欧かぶれ丸出し。前者については、大層豪華な内装で、これは素直に圧倒される。西欧かぶれがストレートに現れていて、気持ちいい。
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パビリオンの間(エルミタージュ美術館)【サンクトペテルブルグ】

一方、作品の方はと言うと、たしかにダビンチからピカソまで、西欧の有名画家の作品が勢揃い。確かに見応えはある。が、しかし、いわゆる代表作と言えるような作品は皆無。有名画家の有名でない作品ばかりである。いや、そこそこ有名なんだけど、今ひとつ、突き抜け感がないというか。

ここはまた、作品などに近づきすぎるとブザーが鳴る仕組みなのだが、館内のあちこちでビービーいっていたのも印象的。ブザーごときではロシア人(及びロシアに来ている外国人)は動じない。

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2007年10月 9日 (火)

ロシア旅行(10)実用情報

ロシアは基本的にツーリスト・フレンドリーではない国。それでも個人で行く方のために、交通関係を中心に。

■ペドロザヴォーツク
○ペドロザヴォーツク駅
パスワード式のロッカーが駅舎を出て左側にある建物の地下にある。窓口があるのでそこで料金を払う。50ルーブル(約220円)。

○レストラン「ペドロフスキー」
某ガイドブックの地図ではキーロフ広場にあることになっているが、実際はレーニン広場にある(というか、カール・マルクス通りを湖側に少し進んだところ、湖に向かって左手)。

■サンクトペテルブルグ
○全般
このまちは地下鉄が整備されているが、駅間が広く、しかも主要観光地等はなぜか駅から遠く離れたところにある。なので、地下鉄だけで移動しようとすると、駅まで20分歩いて地下鉄に乗り、降りた駅からまた20分ほど歩く、ということを繰り返す羽目になる(なった)。バス路線図を入手して、バスを使えるようにするのが得策と思われる(と気付いたときには遅かった)。

○市内→ペテルゴーフ
地下鉄1号線プロスペクト・ヴェチェラーナフ駅からマルシルートカ(ミニバンの乗り合いバス)K343番で約40分、35ルーブル(約160円)。駅の乗り場は結局どこかよく分からなかった。

○ペテルゴーフ→市内
帰りは海路を利用。ペテルゴーフの「下の公園」を運河に沿って海に向かうと先端に桟橋があり、そこから数社が市内への高速艇を運行している模様(切符売り場が複数あり、それぞれ発車時刻を掲示している)。30分から1時間に1本ぐらいは運航していたようだった。400ルーブル(約1,800円)、約40分でデカブリスト広場前の桟橋着。

○市内→ツァールスコエ・セロー(エカテリーナ宮殿)
地下鉄2号線モスコフスカヤ駅へ。地上に上がると、大通りがあり、バス乗り場になっているが、ツァールスコエ・セロー行きはここにはない。大通りの先に片方に角柱の立っている広場が見えるので、それと逆方向に大通りを歩くと、噴水とレーニン像を前にした建物がある。その建物の前(建物と噴水の間)の道が、バス・マルシルートカ乗り場になっている。ここからマルシルートカK342番に乗る。25ルーブル(約110円)、30分前後。

○バスターミナル
ノヴゴロド行きのバスが発着するバスターミナルは、地下鉄4号線リゴフスキー・プロスペクト駅から大通りを南に進み、運河を渡って左折してしばらく進むとある。早歩きで20分ほど。

■サンクトペテルブルグ→ノヴゴロド
上述バスターミナルから948番バスを利用。ネットでバス時刻が調べられるが、実際は違う時刻だった。始発は7:30で、1~2時間おきぐらいに出ている模様(未確認)。3時間強でノヴゴロド駅前のバスターミナルに到着。250ルーブル(約1,100円)。荷物室に荷物を入れる場合は別途15ルーブル(約70円)。
なお、ノヴゴロド駅舎内(売店の横)に荷物預けがある。0.4ルーブル(約2円)。

■モスクワ→ウラジーミル
クールスク駅前(駅舎の正面の道路)からバスが出ている。駅舎を出て右端にバスが停まっていた。180ルーブル(約810円)、3時間半。ウラジーミル駅前に着く。
ウラジーミルからのモスクワ行きは駅前広場に「MOCKBA」(モスクワ)と大きく書いた看板の下から発車。モスクワではクールスク駅近くの適当な道端で降ろされる。

■ウラジーミル→スーズダリ
上記バスターミナルから毎時0分・30分に出発。33ルーブル(約150円)、約50分。スーズダリのバスターミナルは廃墟のようなコンクリートの建物(ただし、中に入ると使っている部分だけこぎれい)。
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スーズダリのバスターミナル。ほとんど廃墟。

■モスクワ市内
○ノヴォデヴィチ修道院への行き方
地下鉄1号線スポルチーヴナヤ駅下車。地上に上がり、右方向へ進むと、緑の塊が見えてくるので、そこに向かうと修道院の城壁や塔が見えてくる。徒歩10分ぐらい。

○カローメンスカヤへの行き方
地下鉄2号線カローメンスカヤ駅下車。中心部から乗った場合、進行方向一番前の改札を出て、左へ進んで地上へ出ると、大きな交差点(小さな映画館の前に出 るはず)。そこから地下鉄の進行方向と同じ方向へまっすぐ歩く。団地横の街路樹に覆われた歩道を抜けると、公園のゲートが見えてくる。駅から徒歩15分 強。

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2007年10月 5日 (金)

ロシア旅行(9)モスクワ

9月15日
ロシアでは小銭を要求されることが多い。今日もホテルで荷物預け代(100ルーブル)を500ルーブル札で払おうとしたら、100ルーブル札の束がテーブルに置いてあるにもかかわらず、受け取りを拒否された。意味が分からない。他にないと言い張り、ようやく受け取ってもらえる。まったく。

地下鉄2本乗り継いで、スポルチーヴナヤ駅へ。地上に上がるがただの住宅街で、何の案内もない。ガイドブックにも一切説明なし。修道院風のシルエットの看板があったので(書いてある文字は目的地の名前ではなかったが)、何となくそっちの方向に歩いてみる。緑の塊が見えたので、そちらへ近づいていくと、ノヴォデヴィチ修道院に到着。世界遺産なんだから、案内板ぐらい出して欲しい。

湖が下に広がっているので、湖畔に降りて、湖越しの修道院の姿を鑑賞。観光バスが続々と乗り付けて、記念撮影だけして修道院には入らず去っていく模様。

改めて修道院に入場。メインのスモレンスキー聖堂には入れない。ウスペンスキー聖堂は中を工事中。しかし入口すぐの部屋が礼拝スペースとして機能している。別の建物の展示室はイコンと共に、フレスコ画をうまく壁で囲んで、一幅の絵のようにして展示して感心。ロプヒン宮殿の展示室は、ロシア語のみで展示のコンセプトというか何の展示かすら理解できない。

地下鉄を乗り継いで、カローメンスカヤ駅へ。こちらも地上に上がっても、大通りと住宅街が広がるだけで何の案内もない。これまた世界遺産目当てできたのだが、何の手がかりも見つからない。ガイドブックにも一切説明なし。丁度良く警官がいたので道を尋ねたら要領よく教えてくれて、事なきを得る。

15分強歩いて史跡公園カローメンスコエに到着。広い公園でしばらく世界遺産になっている建物群までたどり着かない。まずカザン聖母教会。平凡だが熱心に祈る人々や充満するロウソクの臭いが、現役バリバリ宗教施設であることを物語り、いろいろと興味深い。こちらも形だけロウソクを買い、火を灯して旅の安全を祈る。

さらにスィートヌィ・ドヴォールという建物へ。内部は展示室だが、展示のコンセプトすら分からない。外に出ると花嫁・花婿が友人らとやってきていて、周りから「ゴーリカ、ゴーリカ」(苦いの意、苦いから甘くしてくれと、キスを求める)とはやし立てられている。どこにでも声がでかい奴がいる。

メインのヴォズネセニエ教会は内部修復中。覗いてみると真新しいイコノスタシスが見える。やや興ざめ。教会の向こうにはモスクワ川と対岸の高層住宅団地のパノラマが望める。まだ(また)ゴーリカ、ゴーリカとやっている。そして最後の最後になってようやく晴れ間が見えてきた。
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もう少し早く晴れて欲しかった(左:ヴォズネセニエ教会、右:スィートヌィ・ドヴォール【カローメンスコエ(モスクワ)】

地下鉄を乗り継いでホテルへ戻り、荷物をピックアップ。最後に地下鉄の回数券が切れたと思ったら、切符売り場には行列。地下鉄2本乗り継ぎ、チアトラーリヤナ駅へ。そして48番のマルシルートカでシェレメチェヴォ空港へ。免税店で買い物して、カゴをレジに置いたが、商品をカゴから出せと言われる。それは客の仕事らしい。出さないと会計を始めない。筋金入り。

椅子が少なく狭苦しい空港でしばし過ごし、JALで成田へ。

9月16日
成田到着。晴れているせいか、日本は明るい、と思う。

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2007年10月 1日 (月)

ロシア旅行(8)スーズダリ、ウラジーミル

9月14日
5時半過ぎにモスクワ・レニングラード駅に到着。モスクワは今日も雨だった。地下鉄3号線、5号線と乗り継いで、ホテルへ。荷物を預けた後(ロシアではホテルへの荷物預けも別料金だが、ここでは100ルーブル=約450円も取られた)、フロントに今夜のサーカスの席が予約できないか聞いてみる。手配可能と言うので、依頼したら、どこかに電話して「今はできない、8時に来るか、1時間後(=7時半頃)に来い」という。他に用もないのに1時間も待てないし、ぬか喜びさせないで欲しい。

地下鉄でクールスカヤ駅へ。ガイドブックに「駅舎西側」とあるバス乗り場を探すがなかなか見つからず、周辺をうろうろ歩き回る。要は駅舎前の道路のことだったが、記述が雑すぎる。ようやく見つけたバス(二階建て)で3時間半強かけてウラジーミルへ。

ミニバスに乗り換え、スーズダリへ向かう。途中、眠ってしまい、気付いた頃には農地というか荒れ野の中を走っている。街に向かっているのにおかしい、と思っていたら、ターミナルらしきところに到着。しかしその周りはあいかわらず農地っぽく、街は見あたらないし、ターミナルの建物もうらぶれているというか荒れ果てている。町の中心に出る道がどれかも見当がつかないし、ここがスーズダリかどうかすら確認できない。仕方なく1台だけあったタクシーに乗車。圧倒的不利な状況で向こうの言い値(100ルーブル)を飲まざるを得ず。

タクシーを降りるとスパソエフフィミエフ修道院。やはりここはスーズダリだった。で、見学。複数の新婚カップルが写真撮影に来ている。いくつかの教会やら資料館になっている建物に入る。イコンの展示には飽きてきた。鐘楼で鐘の演奏が行われていたのはよかった。

外に出て、カーメンカ川を見下ろす場所へ。しかしイメージしていたよりも川は小さく、空がどんよりしていることもあって、あまり大した景色ではない。古い教会やちょっと凝った装飾に飾られた木造の家並みを眺めながら歩いてクレムリンへ向かう。

クレムリンのラジヂュドベンスキー聖堂は工事中だが内装が素晴らしい。建物の古さ(13世紀)の割には新しい絵が多そうだが、まあよい。
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ラジヂェストヴェンスキー聖堂内部【スーズダリ】

その後歩いてバスターミナルへ。ガイドブックには広場から「15分」とあるので普通に歩いていたが、15分では着かない。バスの発車時刻(毎時0分・30分)が迫り、最後は走ってバスに駆け込む羽目に。

ミニバスでウラジーミルに戻る。ウスペンスキー大聖堂、そしてドミトリエフスキー聖堂を巡る。既に入場時刻が過ぎてしまい、外観を眺めるだけ。しかし雨足が強まり、しかも聖堂の近くは風も強い(なぜ?)。その中で写真を撮っているうちにまた傘が全壊。

19時半頃発のバスでモスクワへ向かう。22時50分前、どこかよく分からないところで降ろされる。うろうろしてたらクールスカヤ駅近くと判明。地下鉄でホテルへ。ロシア最後の晩餐は、不本意ながら、最初の夜と同じホテルのレストラン。最後なので、美味かったウォッカ「ルースキー・スタンダード」をもう一度頂く。

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2007年9月29日 (土)

ロシア旅行(7)ノヴゴロド

9月13日
ホテルでバスターミナルへの行き方を聞くが「地下鉄で一駅」と。いや、地下鉄での行き方は知っている、駅からだと相当歩く羽目になるから聞いているのだ。しかも本当は一駅ではなく、乗り換えも必要。使えない。

仕方なく20分弱歩いて駅へ行き、地下鉄1号と4号を乗り継ぎ、さらに20分ほど速歩きしてバスターミナルへ。事前にネットで調べていた時刻は7時発だったが、実際は7時半発。バスの荷室に荷物を預けたら金(15ルーブル、約70円)を取られる。この948番バスでノヴゴロドへ。

10時40分頃、ノヴゴロド着。駅で荷物を預けてまちの中心部へ。昼食に入ったカフェで「フレッシュレモンジュース」を頼んだら、本当にレモン汁だけで強烈。胃壁にこたえて、全部飲みきれず。

歩いてクレムリン(城砦)を抜けると川が。川と対岸に並ぶ教会のドームの眺めが素敵。対岸のヤロスラフの邸跡と市場は写真だけ撮ってさらに進み、まずはイリイーナ通りのスパサ・ブレオブラジェーニャ教会へ。清楚な佇まいが美しい。隣のズナメンスキー聖堂はフレスコ画で埋めつくされた内装が素晴らしい。
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イリイーナ通りのスパサ・プレオブラジェーニャ教会【ノヴゴロド】

近くの教会に寄った後、ヤロスラフの邸跡と市場へ戻る。絵になる教会群が並ぶが、中に入ってもつまらないところばかり。しかも「市場のゲートタワー」(中は博物館)はこの寒い国でシエスタを取る。そしてゲートタワーに入り、睡魔と疲労と肩こりに襲われていることに気付いた頃、天気が急変。外に出ると雨と風が始まった。とりあえず木陰で雨宿りするも、寒いし、疲れたので座りたい。

小やみになった隙にクレムリンに戻り、ノヴゴロド歴史建築博物館へ。まず座って自販機のエスプレッソ(溶けていない砂糖とスプーンが入った状態で紙コップが出てくる)を飲んで一休み。その後見学。展示の多くはロシア語のため、何の展示か見当がつかない(イコンの部屋には英語があったが)。

続いて、聖ソフィア教会へ。中は薄暗く、天井が高い。イコノスタシスが古式蒼然としていて、良い。その後クレムリン内の城壁を巡り、小さな教会に入ったりした後、城壁の塔にあるレストランで夕食。クロークの担当者(中年女)がいびきをかいて寝ている。せっかくなので「ヴェリーキー・ノヴゴロド」という名のウォッカを飲んでみるが、安物なのか(この店で一番安かった)、胃にもたれる。

30分弱ぶらぶら歩いて駅へ。そして寝台列車で一路モスクワへ。

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2007年9月27日 (木)

ロシア旅行(6)サンクトペテルブルグ

9月12日
地下鉄1号線でプロスペクト・ヴェチェラーナフ駅へ。地上に上がってマルシルートカ(乗り合い路線タクシーのようなミニバン)を探すが、通りの両サイドにバス・ミニバンがずらっと並び、難易度高過ぎ。ガイドブックの説明、ホテルのフロントで受けた説明(イラスト付き)、いずれも中途半端で役に立たない。バス群の端から端まで歩いても見つからず、途方にくれながら道路の反対側に渡ったところで、偶然お目当てのマルシルートカK343番が目の前に。

ドライバーと乗客の正しい指導により、目的地ペテルゴーフへ。上の庭園を通って、まずは大宮殿。豪華だが表面的というか、風格がないというか品がないというか。

続いて「下の公園」へ。有名な大噴水前は記念撮影を撮る人でいっぱい。確かに大噴水はいい「絵」をつくっている。さらに、いたずらの噴水など遊び心いっぱいで楽しい。いたずらがあるとは知らずに通ったところで、見事に(軽くだが)濡れた。
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大噴水と大宮殿【ペテルゴーフ】

高速船でサンクトペテルブルグに戻る。デカブリスト広場前で下船し、30分以上歩いて地下鉄の駅へ。そして地下鉄2号線でモスコフスカヤ駅へ。マルシルートカK342番を探すが、これまたガイドブックの説明が主観的で乗り場を見つけるのに一苦労。

何とか見つけ出し、ツァールスコエ・セローへ。お目当てのエカテリーナ宮殿でチケットを購入し、動線を一切無視した場所にある入口へ向かうが、ここで行列。20分ほど並び、さあ入場というところで上着と荷物を預けないと入れないと言われる。そういうことをここで言うか。あり得ない。

仕方なくクロークに向かうと、荷物の札が足りなくなったらしく、ここでも行列。ようやく預けた後、上着にチケットを入れっぱなしだったと気付き、慌てて戻って回収(ここでまた行列)。でまた預け直す(ここは行列なし)。急いで入場の行列に戻り、15分ほど並び、あと少し、と言うところで今度は団体が"ridiculous"などと捨てぜりふを吐きながら、逆流してくる。不安が募る・・・が、何とか入場できた。

苦労して入ったが・・・宮殿は飽きた。「琥珀の間」も期待していたほどではなく、「撮影禁止」の札がなければ、危うく気付かないぐらいだった。

マルシルートカ、地下鉄を乗り継いで、センナヤ・ブローシャチ駅へ。30分以上歩いて、サンクトペテルブルグ音楽院オペラ・バレエ劇場に向かい、バレエ「白鳥の湖」を鑑賞。観客は観光客ばかり。上映中にフラッシュが光りまくり、こっちはマナー違反と思って写真を我慢しているので苛立ちが募る。内容については、いい曲だと再認識。演奏は…。踊りは最後の第三幕がクライマックスにふさわしく、良かった。

地下鉄の駅まで歩くのが嫌になり、バスに乗るのを試みる。しかし、バス停の位置が分からない。結局、お目当ての3番バスが通り過ぎた際に、とりあえず走って追いかけ、人通りも車通りもない道に入ってしまったので危険を感じてとりあえず走り続けていたら、バス停にたどり着いた。

3番バスと地下鉄2号線を乗り継いで、ホテルへ戻る。終電時刻が近づいていたため、夕食はホテル近くでと思っていたが、結局どこも開いておらず(スーパーも閉店)、バレエ鑑賞の優雅な夜の夕食はキオスクで買ったスニッカーズと水に。

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2007年9月25日 (火)

ロシア旅行(5)サンクトペテルブルグ

9月11日
7時過ぎにサンクトペテルブルグ・ラドーガ駅到着。地下鉄へ。モスクワ同様、急角度で深い地下までエスカレータで降りる。脇を駆け下りていく人も多く、大都市であると実感。地下鉄の車両は丸っこい照明や木の窓枠などが、何となくレトロな感じ。4号線と1号線を乗り継いで、ホテル近くの駅へ。

旅行会社にホテルの地図を請求するのを忘れたため(というか、普通は頼まなくてもくれるもののような気もするが)、地上に出てもどちらがホテルか分からない。ガイドブックの地図は粗すぎて使えない。道に迷って25分ほど歩き回ってホテルに到着。

ホテルで教えられたバス停が見つからず、地下鉄の駅にもたどり着けず、仕方なく歩くことに。しかし街の一区画が広く、地図上で見るより時間がかかる。結局(食事時間含めて)ホテルを出て2時間後に最初の目的地、血の上の教会へ。モザイクに覆われた内装は圧巻だが、何となく新しすぎる感じがして、風格がない。

サーカスでチケットを買おうとして寄り道したりしたこともあり(売り場が閉まっていて買えず)、40分ほど歩いてカザン聖堂へ。正教というよりカトリックの教会のような雰囲気。イコノスタシスの中央の扉が開いており、ミサ(ロシア正教では「リトゥルギア」というらしい、正確には分からないが)の最中。聖職者と教会後ろの天井近いバルコニーにいる聖歌隊とがかけあうように歌声を重ね合わせる。

30分歩いてサンクトペテルブルグ音楽院オペラ・バレエ劇場に行き、明日のチケットを購入。1時間ほど歩きエルミタージュ美術館へ。正面の宮殿広場でひとしきり撮りまくった後、中へ。豪華な内装が素晴らしく、「玉座の間」では今にも舞踏会でも始まりそう。西欧の有名画家の(代表作以外の)作品群をかき集めているのもすごい。

15分程歩きヴァシリエフスキー島へ。花嫁らが写真を撮りに来てたりしてのんびりムード。エルミタージュやペトロハヴロフスク要塞などを眺める。動物学博物館に入ろうとしたら、目の前で「closed」の看板が。まだ入場終了5分前のはずなのに。
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海側からエルミタージュ美術館を眺める【サンクトペテルブルグ】

橋のたもとで運河クルーズの勧誘が。次に向かうイザク聖堂の入場終了時間を考え、先に聖堂から、とも思うがまた水際に戻るのも面倒と思い、勧誘に乗っかる。慌てて参加したため、約70分で300ルーブル(約1300円)と多分ぼったくられた(そのときは気付かなかった)。地上から見た景色と大差ないが、まあそれなりに楽しめた。

その後15分ほど歩いてイザク聖堂へ。ドームの展望台の入場時間は終わっていた。失敗。聖堂内に入ると、広大な空間が広がり、金ピカの細工に大理石に絵画と贅を尽くした内装で埋め尽くされている。しかしどうも何かの物まねのような感じがして、風格がない。ここでもリトゥルギアの最中。そんな聖なる空間のはずなのにATMがある。せっかくなので金をおろしてみたが、聖なる空間でビービー鳴ってうるさい。

30分ほど歩き、夕食はストロガノフ宮殿の中庭のレストランで。お目当てのビーフストロガノフはあっさり「ない」と言われてしまった(メニューには載っていたが)。とりあえずボルシチ等を頼んでみるが、わざわざここに来た意味がない。

20分ほど歩いて地下鉄駅へ。そして地下鉄2本乗り継いで、ホテルへ戻る。ホテルは水まわりがいまいちで、何より水が鉄臭く不快。そして、この期に及んで、エルミタージュのチケットをネットで事前購入したのを思い出す。

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2007年9月23日 (日)

ロシア旅行(4)キージ島

9月10日
3時15分頃、到着した駅で30分ほど停車。ホームに降りてみる。駅の照明は強いが、星空がきれい。

9時前にペドロザヴォーツク到着。寒いので寝間着用のトレーナーを中に着込んで、荷物を駅のコインロッカーに預け、ぶらぶら歩いてオネガ湖畔の船着き場へ。

時間が余っているので、街に戻り、カフェに入る。メニューのロシア語が全く読めないので、ショーウィンドーにあるドーナツのようなものとコーヒーを頼む。トイレは思惑通り清潔だったが、便座なし(ロシアは洋式だが便座がないトイレが多い)。よほど催していないと、出るものも出ない。

改めて船着き場に向かい、11時半頃発の水中翼船でキージ島へ。結構スピードを出す。波が荒いせいか、時折ドンと下に落ちて、波がザブンと上がる。13時頃に到着。寒いが高原の空気のようで気持ちいい。湖に浮かぶ湿地がちの島で、そのなかに小さなかわいらしい花が散らばるように咲いている。

そして歩いていくと・・・木造で玉葱型ドームを積み重ねたプレオブラジェンスキー教会。そのシルエットが青空と島の緑を背景に浮かび上がる、それだけの風景が素晴らしく、狂喜乱舞。
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見えてきた。【左:ポクロフスカヤ教会、右:プレオブラジェンスキー教会(キージ島)】

隣のポクロフスカヤ教会には中に入ることができる。イコノスタシスも木製でどこか田舎っぽくてぬくもりを感じる。

教会群の先には農家の家やサウナや風車、教会など(いずれも木造)が移築された野外博物館。そうした建物を巡りながら、ときどき大小の船が滑るように動いていく姿が建物や木々の間から見えるのもいい。

15時45分頃の水中翼船で名残惜しくも島を去り、ペドロザヴォーツクへ。絵はがきを出そうと郵便局へ。順番待ちのため整理券を取る方式なのだが、ボタン(というか液晶ディスプレーに表示)が12種類ぐらいあり、当然全部ロシア語なので、どれを押せばいいのか分からない。奥には別の窓口があったので行ってみる・・・が、こっちは小包用らしく、絵はがきを見せるとさっきの窓口に行けと(ロシア語で)まくし立てられる。困ったそぶりをしていると紙に「No.12」と書いてよこしてきた。これは親切に、と思って元の窓口の方に戻る。しかし12番の窓口もやはり整理券が必要。そこでディスプレーの上から12番目の項目を、続いてロシア語の「切手」の綴りに近い項目を押す・・・と2枚目の整理券の番号が前方及び12番窓口で点滅。12番に行くと、11番の担当者がこっち来いといい、何とか切手購入に成功。

ペドロザヴォーツクの街をふらふら歩く。信号がない交差点では車の方が止まってくれたりして、人々のマインドは北欧風なのかも。小さな店も多くいい感じ。レーニン広場には無名戦士の墓のようなものがあり、火が燃え続けている(この手のはどの街にもあった)。サッカー場を見下ろす小さな広場では、練習試合(?)を観戦している人々が、ビール(この国にはペットボトルでも売られており、中には5リットル入りも)を紙(というか透明プラスチック)コップに注いで楽しんでいる。

夕食は某ガイドブックの地図が大嘘だったレストラン「ペドロフスキー」へ。従業員の衣装がロシア(あるいはカレリア地方の?)民俗衣装風。トマトのスープ「サリヤンカ」は具だくさん。これは危険と思いつつ、具もスープもうまいので全部食べ(飲み)きってしまう。メインは要はカツレツでもう腹一杯。だが、時間が有り余っているのでアイスクリームを。濃厚でうまいが、この寒い街で腹の底から冷えてしまい、後悔。

23時発の寝台列車でサンクトペテルブルグへ。

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